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Oct 2, 2006

正しいアイロン掛け

家事は一切できないのですが、唯一アイロン掛けは割りと好きです。いままでずっと自己流でやっていたのですが、たまたま見つけた動画を見て「正しいアイロン掛けをしよう」思い立ちました。

ナショナル・ブロードバンドムービー「アイロン編」
http://national.jp/college/movie/iron/iron_01/index.html

で、まずはアイロン台を購入しました。


通販だったのですが、開けてみると海外製の粗悪品
。金属のフチが加工されておらず、早速手を切る始末。
いきなりテンションさがります。

気を取り直して、動画の通りワイシャツをアイロンしたのですが、凄まじい効果です。「正しいアイロン掛け」。

特にいままで騙し騙しアイロンをあてていたヨーク(襟の周囲のあたり?)が、ビシッバシッと音をたてて伸びていきます。アイロン台が長方形ではなく、片側が丸くなっている意味を生まれて初めて知りました。今まで「中途半端な形しやがって!」と心の中で思っていたことをアイロン台に謝罪しないといけません。

仕上がりは納得の美しさで、特に安いシャツほどアイロンによってパリッとした感じになります。
今はまだ1枚に結構時間がかかるのですが、なれたら今までより短時間で綺麗に仕上げられるでしょう。
「正しいアイロン掛け」。おすすめです。なんで今までちゃんと調べようとしなかったんだろう・・・

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コンピュータの世界は歴史が浅いので、道具がアイロンとアイロン台ほどには成熟されていません。同じことをするのに複数の方法があったり、自分なりのカスタマイズをしないといけなかったり。そもそも作業の目的が毎回違ったりします。アイロン台の形状には全て「意味」があるのですが、、コンピュータの世界では道具に無駄な機能が必ずついています。

http://www.vanatec.com/en/product-information/visual_studio_integration/vistudio_screenshot_big.gif
図:よく分からん機能がいっぱい

そういう取捨選択、試行錯誤を楽しいと思うからこそ、コンピュータを使う仕事を好き好んでしているのですが。。。
アイロン掛けのように全てが確立されていてシンプルでミニマムな世界にたまに触れると、なんともいえない心地よさを感じます。村上春樹の小説「ねじまき鳥クロニクル」で、主人公がアイロン掛けを好きといっていた意味がようやっと理解できました。