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Dec 30, 2008

ThinkPad X32をSSD化した。起動が2倍速くなった。


未だにThinkPadのX32(WinXP)をメインマシンとして使っている。


http://blog.sparky.jp/WindowsLiveWriter/X32SSD_11758/x32IW2008_thumb.jpg


さて、つい先日、このThinkPad X32のハードディスクを標準搭載のものからSSDドライブに換装したところ、起動時間が半分になり、発熱がへり、稼働音がとても静かになった。というわけでここに、SSD化の道のりと結果をメモっておく。*1


0, 事前の情報収集


会社には熱狂的なThinkPadファンの先輩M氏がいる。その人がX30(10th Aniversary Model!)にTranscend 32GB SSD 2.5インチ IDE MLC TS32GSSD25-Mを換装して非常に快適になったという話を聞いて、興味を持ったのがSSD化のきっかけである。ハードディスクの中身を丸々写すのは面倒だが、今ならM氏がデータ移行を引き受けてくれるということになった。


1, 必要なハードの調達


というわけでSSD化を決心した。まずはSSDディスクを購入しないことには話にならない。僕は以下のディスクを秋葉原のショップで購入した。


Transcend 2.5インチ IDE SSD MLC 64GB TS64GSSD25-M


お値段約17000円。32GBはこの半分の値段で買える。元のThinkPadは40GBの容量があったので、今時容量が減るのは将来つらくなるだろうと考え、あえて高い64GBに決定。ちゃんと動くのだろうかという一抹の不安を抱きつつ帰宅した。*2


http://blog.sparky.jp/WindowsLiveWriter/X32SSD_11758/26122008656_thumb.jpg


準備万端整ったの図


2,物理的なドライブの差し替え


ThinkPadは背面のネジを一本ぬくだけでHDDがスロットのように外れる。というわけでドライブの差し替えは簡単簡単


3,データのバックアップと復元


まずは古いディスク(40GB)を丸々イメージにする。イメージ作成にはAcronis True Imageというソフトの15日限定トライアル版を利用した。Acronis True Imageの良い点はイメージを作る際に圧縮がかかる点である。


http://blog.sparky.jp/WindowsLiveWriter/X32SSD_11758/clip_image002_thumb.jpg


イメージの作成は約1時間ほどで終了する。


バックアップが終わったら今度はイメージを新しいSSDディスクに展開する。


http://blog.sparky.jp/WindowsLiveWriter/X32SSD_11758/clip_image002%5B5%5D_thumb.jpg


これも処理時間は1時間くらいか?


http://blog.sparky.jp/WindowsLiveWriter/X32SSD_11758/clip_image002%5B7%5D_thumb.jpg


こんなメッセージが出て、新しいSSDディスクへのイメージ展開完了。


4,チェックディスクとデフラグ


一刻も早くSSDでマシンを起動して、スピードを体感したいところだが、ここでM氏が自身の経験から「チェックディスクとデフラグをかけます」と宣言。OS 上からは外付けディスクとして認識されている状態でディスクのチェックを行った。特にエラーは見つからなかったが、この作業をしておくとトラブルが減るらしい。


5,いよいよ起動


というわけでハードウェアの交換、イメージの移行、チェックディスクとデフラグが終わったところでいよいよSSDを使って起動してみる。


ベンチマークテスト:

ベンチマークテストの結果は以下の通りである。


Before SSD(SSD化する前)


http://blog.sparky.jp/WindowsLiveWriter/X32SSD_11758/image_thumb.png



After SSD(SSD化した後)


http://blog.sparky.jp/WindowsLiveWriter/X32SSD_11758/image_thumb_2.png


SSD化したのがこれ。特にReadの性能が凄まじく向上しているのがお分かりいただけると思う。


起動の様子:

起動の様子を動画にしてYoutubeに掲載してみた。他のサイトでも似たようなことをやっているが、多くがWindowsのログオン画面が出るまでの時間を計測している。現実の世界ではログイン後にユーザ毎のレジストリ読み込みやアプリケーション起動により時間がかかっている。そこでここではユーザログオンを自動化させ、スタートアッププログラムに”IEの起動”を追加した。電源を入れてからIEが起動しグーグルの画面が表示されるまでを起動時間として比較している。


Before SSD(SSD化する前)



D


ログオンスクリーンが出るまでに60秒、IEが起動するまでに4分


After SSD(SSD化した後)



D


ログオンスクリーンが出るまでに30秒、IEが起動するまでに2分


まとめ



  1. 起動時間は半分になった。SSD化の前の起動に4分かかるのは、僕のマシンで実に沢山のソフトが動いて、レジストリが汚れまくっているのが原因だと思う。それにしてはディスクを交換するだけで綺麗に半分に短縮されるのは凄いことでは無いだろうか。

  2. アプリケーションの起動は速くなった。ブラウザの起動などが目に見えて早くなった。Atokを使った日本語の変換がスムーズになった気がする。

  3. 動作音が静かになった。Youtubeでは確認出来ないと思うが、ディスクがカリカリいわなくなった。お陰でファンの音や自分がタイプする音が妙に気になるようになった。

  4. 動作部品が減ることの安心感。ハードディスクはパソコンのパーツの中でも壊れやすいものの代表格である。がSSDでは構造上稼働する部品が少なく、持ち歩く時にも安心感がある。

  5. コストパフォーマンス高い。SSDドライブは32GBであれば1万円を切るほど価格が安くなっている。1万円でここまで早くなるのは古いノートパソコンを使い続けたいマニアには非常に魅力的であるに違いない。僕は個人的に超お勧めといっておきたい。

  6. 相性問題。特に以下の2つのSSDドライブとThinkPad X30, X32ではトラブルが出ないことを僕とM氏が確認している。



参考


ThinkPad X40のSSD化&HDD交換@ウィキ - SSD化の手順


#X40のSSD化


ThinkPad A30のSSD化 - レジデント初期研修用資料


# A30のSSD化


ThinkPad X30の内蔵HDDをSSDに交換


# X30のSSD化




*1:SSDとはSolid State Drive の略で、フラッシュメモリの高密度なものらしい。今までのハードディスクドライブと違い中には円盤が入っていない。高価ではあるが、リード/ライト性能(特にリード)が格段に良いため最近では自作ファンがOSをインストールするドライブとして使うケースが増えてきている。


*2:帰り際に若松通商というThinkPadファンの聖地に立ち寄り、トラックポイントとウルトラベイ用の2.5インチハードディスクスロットを購入する。これはM氏へのお布施である。


Dec 29, 2008

ThinkPad X32をSSD化した。起動が2倍速くなった。(動画付き)

未だにThinkPadのX32(WinXP)をメインマシンとして使っている。キーボードのタッチや持ち運び安さ、頑丈さなどを考えるとしばらく現役で使い続けると予想している。
x32IW2008 
さて、つい先日、このThinkPad X32のハードディスクを標準搭載のものからSSDドライブに換装したところ、起動時間が半分になり、発熱がへり、稼働音がとても静かになった。というわけでここに、SSD化の道のりと結果をメモっておく。SSDとはSolid State Driveの略で、フラッシュメモリの高密度なものらしい。今までのハードディスクドライブと違い中には円盤が入っていない。高価ではあるが、リード/ライト性能(特にリード)が格段に良いため最近では自作ファンがOSをインストールするドライブとして使うケースが増えてきている。

0, 事前の情報収集

会社には熱狂的なThinkPadファンの先輩M氏がいる。その人がX30(10th Aniversary Model!)にTranscend 32GB SSD 2.5インチ IDE MLC TS32GSSD25-Mを換装して非常に快適になったという話を聞いて、興味を持ったのがSSD化のきっかけである。ハードディスクの中身を丸々写すのは面倒だが、今ならM氏がデータ移行を引き受けてくれるということになった。

1, 必要なハードの調達

というわけでSSD化を決心した。まずはSSDディスクを購入しないことには話にならない。僕は以下のディスクを秋葉原のショップで購入した。

Transcend 2.5インチ IDE SSD MLC 64GB TS64GSSD25-M

お値段約17000円。32GBはこの半分の値段で買える。元のThinkPadは40GBの容量があったので、今時容量が減るのは将来つらくなるだろうと考え、あえて高い64GBに決定。ちゃんと動くのだろうかという一抹の不安を抱きつつ。 帰り際に若松通商というThinkPadファンの聖地に立ち寄り、トラックポイントとウルトラベイ用の2.5インチハードディスクスロットを購入する。これはM氏へのお布施である。

26122008656
準備万端整ったの図

2,物理的なドライブの差し替え

ThinkPadは背面のネジを一本ぬくだけでHDDがスロットのように外れる。というわけでドライブの差し替えは簡単簡単

3,データのバックアップと復元

まずは古いディスク(40GB)を丸々イメージにする。イメージ作成にはAcronis True Imageというソフトの15日限定トライアル版を利用した。Acronis True Imageの良い点はイメージを作る際に圧縮がかかる点である。

clip_image002

イメージの作成は約1時間ほどで終了する。

バックアップが終わったら今度はイメージを新しいSSDディスクに展開する。

clip_image002[5]

これも処理時間は1時間くらいか?

 

clip_image002[7]

こんなメッセージが出て、新しいSSDディスクへのイメージ展開完了。

4,チェックディスクとデフラグ

一刻も早くSSDでマシンを起動して、スピードを体感したいところだが、ここでM氏が自身の経験から「チェックディスクとデフラグをかけます」と宣言。OS上からは外付けディスクとして認識されている状態でディスクのチェックを行った。特にエラーは見つからなかったが、この作業をしておくとトラブルが減るらしい。

5,いよいよ起動

というわけでハードウェアの交換、イメージの移行、チェックディスクとデフラグが終わったところでいよいよSSDを使って起動してみる。

ベンチマークテスト:

ベンチマークテストの結果は以下の通りである。

Before SSD(SSD化する前)
image

After SSD(SSD化した後)
image 
SSD化したのがこれ。特にReadの性能が凄まじく向上しているのがお分かりいただけると思う。

起動の様子:

起動の様子を動画にしてYoutubeに掲載してみた。他のサイトでも似たようなことをやっているが、多くがWindowsのログオン画面が出るまでの時間を計測している。現実の世界ではログイン後にユーザ毎のレジストリ読み込み

Dec 26, 2008

笑えるケーキ


ケーキが美味しいものだと信じているとしたら大間違いだ*1


"Cake Wrecks"という海外サイトがあって、海外のへんてこなケーキを紹介している。いずれも我々日本人の常識では計り知れないケーキである。数あるへんてこケーキからこれはと思うものを失敗の原因別に分類してみたので、ご覧いただきたい。


ケーキは美味しいだけじゃない、ときに笑えて、ときに泣ける、ときに投げ捨てたくなる、そんな人生の縮図とも言える食べ物なのである。




手を抜いた


基本的には頑張っているんだけれども大切なところで手を抜いたために、奇妙なものになってしまったパターン


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjTW4vf9xE0S6EcpxNxr8Owri8POmpuGNr2hSlWHvNkx9iXvYNx4Z_fs4_HB-jJ4hXflGnW3RyGswEX1dmisnf7b9idcG4mn8Pl_Q1eLrxz1f-nO4NRzn3oZ-ecFbcpCUWc8ptznxHlJBx9/s400/Tanya+C+-+ow+-+winter.jpg


冬を祝っているのか?その下に文字はなくていいのか?



https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgRZxhFEmgf8snmCtmrXDPyJChEkY7vgl6nkCwTLCULBvJCwtDTXwCIWHGLtOncK1eC527EIEgJkX_PVDkPoWaCu9zApTQTK7SxGxog2udqC7EE10-o4pCdBe6DdJheY-bBTrBuu7jECMzK/s400/Jacqueline+W+-+star+wars.JPG


全てが中途ハンパ



https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhgh5BF3fkgqfYUepu5bPLDQ9PwL4ffO0V85euVjIPCSFA4N_i6pJ-n9WIdrbTiP5KMrTyFOnDA4j_Y5Dz16wxVAyh2Tk3fwUX8zMOmm-5vxXdcCVnByoZAd2t6tqH_OtJIRwgOozj_9TE5/s400/Natalie+R.jpg


本来人の名前が入るところに"it'a girl"


モデルを選び間違えている


ケーキで描こうとする対象物がおかしい場合。失敗が最初から避けられないパターンである。


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEggA_xNtFe38XldwvmZ2mJMDk6ljEoBXl9Gs4Xn4i-Vx95sz3xL-sJZrmLl6n7-5JSjzRRceq7aM-pRC910cJVW4x5zEpJj8iazdfSvcUvWKpB7T2XBfHuyMjwVuvY2Sr65ncxxt0GUIFNn/s400/Vanessa+C.jpg


食べ物にあるまじき配色


地味だけど、本能レベルで厳しいケーキ達。


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgKFv_TJ0zXMk6na57SRjHVaFCspVBDypFHnzrjm3SXLTuEYrDXPMDSUoTOqnZPcJ_Mdq_N_L8iLQgqFqCLunXJJXawLcJfhzO-V5Wl-tfWPrT7lIRslMObhx4Qnj2yMrMCTm-sddDbLYEe/s400/Ian+T+1.jpg


青虫。緑のクリームの感触がまたなんとも・・・



https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjVG-v3-ukF885E0Dn86yeqe_GiA13oRbrdZuKNf8IR-vT-tGb5JJMhyenkEsByfQUBQnlFzun7UGdZuqWL0QOONAej3nC8HJQxgHPUzHSwud8fs6yUGiZuhdtUygBPqTOTLLGuGni_7g26/s400/Van+Gogh.jpg


タッチがゴッホ



https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi1F4yA9foD1qS-yi8v9X-A_71O4Pj7gsO-vF_DZ9F2HkHt3FMkdmyO_YB-cIw-Oi73yv_NewEXv6SMPYgWa7Bxv7sYKwkNOS5zR5utS1XAq_b9gknhCbx96RNnz7c3fcy7IUKkRdE7LgWt/s400/Jenipher+G+Fial.JPG


うーん・・・


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiD_3k-rrKWpLtD0iTaTLiZ2lqhvKk2erzi8H2Rt_YiLyGk1-wY7y5LTa9RG2BL8Ge9Rgjpxwn1Fe6DPKhnz2SVVdrJe3JYJRvE4eufI34rcamdskMAM99sfles_H2ec0YlJ7eUsIaLtA_Z/s400/cute+teddy.jpg


黒や寒色のケーキはそそられない。また暖色だからといって油断すると以下のような飛び道具に出くわすので注意が必要だ。


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEieFXGK1T7A0vTcRnHNDpOM3JsKI_dxAUWXrZexo4rIhEVBGJl8H2O_PYMKQP6QnG5qMnIW1JNCW7gfmk1tnLDZBFtPb1S7h2gXs1sqkP3mgH8JHRa_CVB3NgNZq2fH5SE5Vsa9ICn4Rftk/s400/Katie+M+spider.JPG



教育的な配慮がされていない


ケーキは晴れの舞台でみんなの目に触れることを考えないとね。


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiNone7SRCpUxEaHQykO50zmCYO6_LqEXLfRVTiEN8DisB2QNaEPpQw75bV_jO6-DQZqMpre3qOxJoTK-QCbS2uFGTvwT1w_aJFspmdN-6S-bailL8MHIInbUQe_rw7Lp3lLP27Sp7m0y_K/s400/Monique+R+920+girlie+copy.jpg


お父さんが鼻血ブー



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真ん中は排○物?



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もうなにがなんやら・・・


高すぎる目標設定


マーサ・スチュアートなんかの本をみて真似して失敗するパターン。お手本との対比をすると一層失敗が際だつ。


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↑これを目指してできたのはこれ↓


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgCrm_I0NwOlmvzyonxrJBOdD0sfAWEK_0gQRt9RinAY1KROWaBMKJn9wq2bRmR8DKqJTiOl6LspDMBFayH1qvNXE6Nv2hfLdAi7HXaaNXsJk69A7l_7oDPsRzAQcxJ1N6V3Firb21RWbk0/s400/Jennifer+S+-+seuss+result.JPG



https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhEZbRgB9sYvEXdMyBoKbAsZGqwb6T1SlJmtMs-GWrTI9NTgyF6nlCXzvEravjN295CHfJV_EZUwEnfyrYAFGQlyTUI4nOLEljrWlk6VWv5gqb5Izt43n0iVoq8LazzNnFO5zc_iJZJ71wu/s400/Elodie+%26+Chris+M+1.jpg


↑これを目指してできたのはこれ↓


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↑これを目指してできたのはこれ↓


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少年よ大志を抱け、である。最後のケーキとかかなり難しいと思う。



完成度が高すぎて食べにくい


ケーキを作った人の技量や絵心はたしかだが、それ故に・・・というパターン


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgfDTBSBSIzurLMA7q3lZNBg_eVsfQ0QsUlV4MXw7GPEl4UEqSzU1o-F9uRN-iKG2gCU8yoZ6ru3ilY5lyFzPqFsUfv-LoQ2_NQdi3pT7rnixQjFQowxQ8DmCpOCHSxu5Cq-mlxXcxtj0Ji/s400/Monique+R+owls%3F.jpg


可愛い!そして食べにくい。生き物をかたどるお菓子は鯛焼き程度の”可愛くなさ”を目指すといいのかもしれない。



https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhvKdswFe4VRvMz3Wb6lhul0xWHQZmCvyWbOuqGCmK4akiRITpoRBHQIXeaLD4mvRz5sLvkmSk8uxe40RWfvpIfus7gqeCP8abicSC40xhuWEkv2z7c-1oyy3XBDgYdlICs6L2YYI_0LtIi/s400/Janet+T.jpg


胸毛が・・・なまじ絵的によくかけているだけに食欲がでない。失敗バージョンはこれだけど、こっちのほうがまだ食べやすい。



聞き間違い


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiRxIlV3nOOb4LRnqBSJ4SzHOrDf7Dz4j9C-9EXcq1VsvKe6SBy9yfgM4pMok37ktq7aBIgRF1G4tkalWbNv0FlAh2rEA_5XrIKyqSdOvC0a8WcAy0-Fqgqp3BlI_Yf3VWVJqx2JKj9TihE/s400/Emily+A+2.jpg


「誕生日なのでBETHって名前を入れてください」「分かりました!」


で届いたケーキには「Death」。書きながら疑問に思わなかったのだろうか?




おいしそうなケーキ


酷いケーキを紹介したお詫びといっては何だが、はてなで美味しそうなケーキを作ってる人の日記を見つけたので最後に紹介しておく。見れば日本に生まれてきたことを神に感謝したくなるに違いない。


http://d.hatena.ne.jp/cipolina/searchdiary?word=*[dolce]


どれもウマそう。空腹時には単なる目の毒だ。


こんどコレ作ってみようとおもう。


http://d.hatena.ne.jp/cipolina/20081109




*1:べ、別にクリスマスイブに1人黙々とプログラム書いてて、今日になって「あー、そういえばクリスマスのケーキ食べたいなぁ」って思ったわけじゃないんだからねっ!!!


Dec 24, 2008

交通渋滞のデータを可視化する

渋滞情報をみんなでつつき廻せば、偉い学者や統計のプロも気づかない新たな法則が発見できるんじゃないか?そして渋滞を減らして炭素排出量を減らせるんじゃないかという壮大な構想に基づいたしょぼいテストサイトを創りました。名付けてJamJam。ネーミングセンスについては突っ込まないでください。

http://jamjam.sparky.jp/

主に東京近辺の道路の渋滞状況をFlashムービーでブラウザから見ることが出来ます。こんな感じです。

jamjam 
画像をクリックするとサイトの12月22日分に飛びます。

 

ここに至るまでの経緯

今年の夏に文藝春秋で渋滞学についての記事を読みました。渋滞って面白いと感じたのがそもそものきっかけです。Flashムービーを作れるようになったので、ニコニコ動画にアップを始めたのですが、「まさに誰得動画!」「日記カテに移動してくれないだろうか?」などニコ動住民から大不評w。というわけで自前のサーバにアップすることにします。解像度がないと動きが見えないという問題点もこれで解消です。

JamJamの元となる全てのデータは道路交通情報センターがWebサイトで公開しています、ここでは日毎にその画像をFlashムービーに変換しています。

これから正月休みにかけて、いろいろと手を入れていく予定です。

Dec 23, 2008

交通渋滞を可視化するサイトを作った


渋滞情報をみんなでつつき廻せば、偉い学者や統計のプロも気づかない新たな法則が発見できるんじゃないか?そして渋滞を減らして炭素排出量を減らせるんじゃないかという壮大な構想に基づいたしょぼいテストサイトを創りました。名付けてJamJam。ネーミングセンスについては突っ込まないでください。


http://jamjam.sparky.jp/


主に東京近辺の道路の渋滞状況をFlashムービーでブラウザから見ることが出来ます。こんな感じです。


f:id:kkomiyama:20081224004225p:image


今年の夏に文藝春秋で渋滞学についての記事を読みました。渋滞って面白いと感じたのがそもそものきっかけです。Flashムービーを作れるようになったので、ニコニコ動画にアップを始めたのですが、「まさに誰得動画!」「日記カテに移動してくれないだろうか?」などニコ動住民から大不評w。というわけで自前のサーバにアップすることにします。解像度がないと動きが見えないという問題点もこれで解消です。


これから正月休みにかけて、いろいろと手を入れていく予定ですが、いろいろ見て要望を意見をいただけると嬉しいです。


自分と向き合う作戦会議


今から創ろうとするものについて、あれこれ思いを巡らし、1人頭の中であーでもないこーでもないと議論する。


至福のひとときといってもいい。


f:id:kkomiyama:20081223144340j:image


Dec 22, 2008

お楽しみ会に寄せる言葉 『大人は合コンをしません』


近所を歩いていたら、小学生くらいの女の子が「○○ちゃん?今からお楽しみ会にいくんだけど、・・・」と携帯で友達と話しているのを耳にした。早口に弾んだ声、今にも駆け出しそうな姿。彼女はとても幸せそうであった。


妄想の羽を広げ、なぜか自分がその子供会のお楽しみ会に来賓として招かれ、まかり間違って挨拶を求められたときのスピーチ原稿をここに載せる。



○○地区子供会のみなさん、こんばんは! ・・・お、元気な挨拶ありがとう。


本日子供会主催のお楽しみ会にご招待いただきましたid:kkomiyamaと申します。


正直に言いますと私は今、このお楽しみ会に集まった皆さんの純粋な心に感動しております。みなさんにはその理由が分からないと思いますので、今から説明させていただきたいと思います。


今日はみなさんが待ちに待ったお楽しみ会です。お歌の時間、ハンカチ落とし、その後プレゼント交換が予定されているそうですね?どれも楽しみですね。ワクワクしますね。こんな楽しいこと大人もやればいいとおもいませんか?私はそう思います。ところが大人はお楽しみ会をしません。なぜでしょうか?お楽しみ会を開いたのに、もし楽しくならないと困ってしまうからです。だから大人はお楽しみ会をしたいときにはコンシン会やシンボク会、サワ会というものを開きます。難しい字なので私も漢字では書けません。大事なのはコンシンという難しいことをする会なので楽しくなくてもよいいうことです。


おなじように大人は合コンをしません。合コンを開いたのに、相手チームがブサイクばっかりでその後につながらないと哀しくなってしまうからです。だから大人は合コンをするときでも、それを飲み会と呼びます。本来の飲み会とは文字通りお酒を飲むだけの会のことです。


こんな場面を想像してください。


綺麗なお姉さんとの合コンのあと、誰一人として電話番号を聞けずに終わってしまった大人はドトールで意気消沈の反省会をしています。


「あのギャグはない。右端の子が明らかにひいてた。」


「ていうかお前の秋葉グルメ話こそ、すべりまくってたから!」


「なんで店がセンター街の甘太郎なんだよ、幹事?」


汚い大人同士の責任のなすりつけあいです。しかしそんな時にだれかがこう言うのです。


いや、まぁ今日は単なる飲み会だから。


この一言には、「今日は合コンじゃない。楽しくお酒を飲むだけの会。だから電話番号の交換や二次会のカラオケとか必要ないんだよ。俺たちはなにも悪くない。明日からも頑張ろうじゃないか。」という大人の祈り、あるいは自らへの赦(ゆる)しの気持ちが込められているのです。


本当は合コンなのになぜ飲み会と呼ぶのかわかったでしょうか?私は現在三十歳になりました。楽しいこと、つらいこと、哀しいこと、うれしいこと。色々な事がありました。哀しい経験を経た大人は何かに挑む前に失敗した時のいいわけを予め用意するのです。そう大人は失敗することを前提に生きているのです。


そんななか皆さんは、果敢にも「お楽しみ会」をされます。ここに立って、お話をさせていただいて、お楽しみ会を文字通り楽しくしようという皆さんの熱い気持ちをヒシヒシと感じます。そうです!失敗を恐れてはいけません。「叩けよ、されば開かれん」という昔の言葉にあるとおり、大きなことを成し遂げるには挑戦する気持ちが大切です。私もここにいる○○地区子供会のみなさんと一緒にぜひこの会を真のお楽しみ会にすべく微力ながら全力を尽くしたいと思います。


以上、はなはだ簡単ではありますが、お楽しみ会に寄せる言葉とさせていただきたいと思います。



お楽しみ会を企画されている全国の自治会/初等教育機関の関係者様、こんな私でよければ、ご招待いただければいつでも馳せ参じます。


Dec 21, 2008

お楽しみ会に寄せる言葉 『大人は合コンをしません』

IMG_0062

近所を歩いていたら、小学生くらいの女の子が「○○ちゃん?今からお楽しみ会にいくんだけど、・・・」と携帯で友達と話しているのを耳にした。早口に弾んだ声、今にも駆け出しそうな姿。彼女はとても幸せそうであった。
妄想の羽を広げ、なぜか自分がその子供会のお楽しみ会に来賓として招かれ、まかり間違って挨拶を求められたときのスピーチ原稿をここに載せる。


>> スピーチはじまり>>

○○地区子供会のみなさん、こんばんは! ・・・お、元気な挨拶ありがとう。
本日子供会主催のお楽しみ会にご招待いただきましたこみやまと申します。

正直に言いますと私は今、このお楽しみ会に集まった皆さんの純粋な心に感動しております。みなさんにはその理由が分からないと思いますので、今から説明させていただきたいと思います。

今日はみなさんが待ちに待ったお楽しみ会です。お歌の時間、ハンカチ落とし、その後プレゼント交換が予定されているそうですね?どれも楽しみですね。ワクワクしますね。こんな楽しいこと大人もやればいいとおもいませんか?私はそう思います。ところが大人はお楽しみ会をしません。なぜでしょうか?お楽しみ会を開いたのに、もし楽しくならないと困ってしまうからです。だから大人はお楽しみ会をしたいときにはコンシン会やシンボク会、サワ会というものを開きます。難しい字なので私も漢字では書けません。大事なのはコンシンという難しいことをする会なので楽しくなくてもよいいうことです。

おなじように大人は合コンをしません。合コンを開いたのに、相手チームがブサイクばっかりでその後につながらないと哀しくなってしまうからです。だから大人は合コンをするときでも、それを飲み会と呼びます。本来の飲み会とは文字通りお酒を飲むだけの会のことです。
こんな場面を想像してください。
綺麗なお姉さんとの合コンのあと、誰一人として電話番号を聞けずに終わってしまった大人はドトールで意気消沈の反省会をしています。
「あのギャグはない。右端の子が明らかにひいてた。」
「ていうかお前の秋葉グルメ話こそ、すべりまくってたから!」
「なんで店がセンター街の甘太郎なんだよ、幹事?」
汚い大人同士の責任のなすりつけあいです。しかしそんな時にだれかがこう言うのです。
いや、まぁ今日は単なる飲み会だから。
この一言には、「今日は合コンじゃない。楽しくお酒を飲むだけの会。だから電話番号の交換や二次会のカラオケとか必要ないんだよ。俺たちはなにも悪くない。明日からも頑張ろうじゃないか。」という大人の祈り、あるいは自らへの赦(ゆる)しの気持ちが込められているのです。

本当は合コンなのになぜ飲み会と呼ぶのかわかったでしょうか?私は現在三十歳になりました。楽しいこと、つらいこと、哀しいこと、うれしいこと。色々な事がありました。哀しい経験を経た大人は何かに挑む前に失敗した時のいいわけを予め用意するのです。そう大人は失敗することを前提に生きているのです。

そんななか皆さんは、果敢にも「お楽しみ会」をされます。ここに立って、お話をさせていただいて、お楽しみ会を文字通り楽しくしようという皆さんの熱い気持ちをヒシヒシと感じます。そうです!失敗を恐れてはいけません。「叩けよ、されば開かれん」という昔の言葉にあるとおり、大きなことを成し遂げるには挑戦する気持ちが大切です。私もここにいる○○地区子供会のみなさんと一緒にぜひこの会を真のお楽しみ会にすべく微力ながら全力を尽くしたいと思います。

以上、はなはだ簡単ではありますが、お楽しみ会に寄せる言葉とさせていただきたいと思います。
<< スピーチ終わり<<

お楽しみ会を企画されている全国の自治会/初等教育機関の関係者様、こんな私でよければ、ご招待いただければいつでも馳せ参じます。

Dec 20, 2008

BOSEのQuietComfortの良いところ悪いところ


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2年前購入直後のマイQC3


BOSEのQuietComfort3を使い始めて約2年がたった。その間ほぼ毎日通勤や出張の飛行機などで使ってきた。ここではそこから感じた、使い込んで初めて分かるQuietComfort3の良いところ悪いところを解説したい。ちなみに僕はオーディオの音質が全く気にならない人なので音質などについてはコメントできない。


悪いところ


QuietComfort3の悪いところは製品本体よりはその周辺にある。


付属ケーブルの弱さ

2年間の間にヘッドホン本体とプレーヤーとを結ぶ付属のケーブルが2回も断線して買い換えている。


BOSE QuietComfort3用ショートケーブル


これ


プレーヤー側の根元の樹脂のコーディングが破れるのである。正直国産のケーブルでこんな状況をみたことない。知り合いも何度か切れているので、僕の扱いが荒いのだけが原因ではないのだ。ちなみに切れたら1500円近く出して買い換えである。




直営ストアの最悪さ

BOSE製品なので普通の電気屋さんでは売っていない。本体を買うのも、ケーブルを買い換えるのも直営のストアに行くのが手っ取り早い。が、この直営ストアがよろしくない。「オーディオ好きのための上質空間」とでも言いたげな中途半端さ、そして店員はバイト丸出しな接客なのである。賞品の説明ができない、ケーブルを買いに行ったら在庫切れなど直営店に良い思い出はない。横浜、渋谷、秋葉原の3店舗いって全てイマイチだった。Apple Store的なものを想像してBOSEの直営店を訪れると幻滅すること請け合い。おとなしくAmazonで買った方がいい。


良いところ


しかしやはり製品の質は高いのである。


ノイズキャンセルのすごさ

静かだと思っていた我が家でQuietComfortを使った時の経験を擬音で表すとこんな感じだ。


「ッサーーーーーーー、ドン、、 、 、  、   」


最初のサーは普段気づきもしない小さなノイズ。ドンという音でスイッチが入ると、本当に静寂が訪れる。この効果はむしろ静かな空間でこそ感じられる。


もちろん飛行機や電車の中でのノイズキャンセル性能はいうまでもない。


機内だけでなく空港での搭乗待ちの間、QuietComfortを使っていると明らかに疲れにくい。空港内に常に響いているアナウンスの声や話し声をカットしてくれるからだと思う。そして電車内で音楽を聴く時に、イヤホンだと音量をこまめに調整する必要があるが、QuietComfortならなにもする必要がない。


丈夫


2年間、バッグに直接放り込んだりして手荒くあつかっているが本体には傷は無い。耳を左右から押さえつける力も購入した頃のままだ。さすがに丈夫にできている。


またイヤーパッドなどの痛みやすいパーツは後から交換可能になっている。というわけであと2~3年は平気で使えると思う。


今のマイQC3


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まとめ


上の写真のとおり2年たってもヘッドホンはちゃんと使えている、大事に使えばこれからも長くつかえると思う。高いヘッドホンだったがトータルで考えたら割安な買い物だったと今つくづく思う。もし今あなたが購入を迷っているなら騙されたと思って試してみてほしい。自分がどれだけのノイズに囲まれて生活していたかをおもいしらされるはずだ。





BOSE QuietComfort3 ノイズキャンセリングヘッドホン

BOSE QuietComfort3 ノイズキャンセリングヘッドホン






Dec 16, 2008

クリスマスキャロルと自動車大手と首切りと

クリスマスがやってくる
今年も年に一度のあの、クリスマスってやつがやってくる。例年このビッグイベントに対する構えがないまま当日を迎えてしまい、手ぶらの居心地悪さから「オレは仏教徒だから関係ない」という定番の負け惜しみを吐くのが精一杯の私であるが、今年は前向きにクリスマスに向き合い、このイベントの意味を考えてみたいと思ったのである。

ディケンズの名作クリスマス・キャロル

というわけでディケンズの名作クリスマス・キャロルを読んだ。主人公スクルージは偏屈でたいそう意地の悪い守銭奴である。金持ちなのに施しや親切をする事を嫌い、誰にも心を開かない。孤児への寄付依頼は顧みることもしない。唯一の肉親である甥はそんなスクルージとは対照的に、貧しいが心優しい人物である。なにかと叔父のスクルージを気遣うが、スクルージはそんな甥にも冷たく当たる。物語では3人の精霊が次々とスクルージのもとに現れる。そしてこの拝金主義の”人でなし”に、彼の過去と現在そして未来を霊的な力で見せつける。世俗に汚されていない過去の自分、貧しくとも助け合って生きる現在の人々、金はあっても周りに顧みられることなく死んでいく未来の自分、スクルージはそこから過ちを悟る。目から鱗がバリバリ落ち、物語はスクルージが改心して大団円をむかえる。めでたしめでたしである。

この作品を通してディケンズが訴えることは非常にシンプルだ。それは「クリスマスは富めるものが貧しいものを助け、誰もがお互いに生きることの素晴らしさを確認する日である。」ということである。分かりやすい。ディケンズの時代はこれでよかったのである。

富めるものが貧しいものを助けるのか?

が、現代のクリスマスはちょいと複雑だ。アメリカでは自動車大手3社(ビッグ3)が議会に物乞いに訪れたのをご存じだろうか。「金融不安という僕らには、ちょっとどうしようもない大きな問題のせいで家計が火の車です。車屋だけに(笑)このままでは年を越せません。お金を恵んでください。」と陳情にきたのである。有名な話だが、彼らは一人あたりの人件費がトヨタやホンダの1.5倍という効率の悪い経営をし、あろうことかプライベートジェットでワシントンDCにある議会に馳せ参じ、さらにさらに金融支援の代償として議会から約束を求められた大幅なリストラは拒んでいるのである。
経営が苦しいのは事実のようだ。だが誰もが疑問に思うはずだ。救済に何千兆円という税金を投入するのは「富めるものが貧しいものを助ける」ことなのだろうかと。

お互いに生きることの素晴らしさを確認する日か?

では仮にビッグ3に財政支援が行われたとして、それでも従業員の何割かをリストラする事は、国民に対する言い訳としても不可避だ。クリスマスにリストラ、私はそれをこの身で経験している。
今から数年前のこと、私が在籍していた会社も突如として業績が悪化し、クリスマスに従業員の10%程度がレイオフされるという出来事があった。部署単位で何人づつ退職に応じるよう説得すべしという命令が12月23日に下ったらしく、そのプラン通り何人かが数日後に会社を追われた。残った社員の中でも後に「血のクリスマス」として語り継がれる悲劇であった。
お別れ会のようなささやかな会が催され、やめていく人たちが短いスピーチをする。
「この会社の雰囲気が好きでした、やめるのは非常に残念ですが、残れる皆さんは頑張ってください。」
みんな不思議なほど、泣き言を言わない。普段強気だった社長だけが涙を隠せないほどグシャグシャになっていたことを思い出す。

リストラというのはこういう事なんだなと思いながら、ただ静かに聞いていた。つまり大人の椅子とりゲームなんだと感じた。退職していく人たちに対して申し訳ないという気持ちはもちろんあった。が、自分が生き残れてよかったと思ったのは少なからず事実である。その夜、「クリスマスはお互いに生きることの素晴らしさ確認する日」なんて語る奴はいなかった。

このクリスマスに、アメリカで何が起こるのか見守りたい

そんなわけで今年のクリスマスにアメリカで繰り広げられるのは、名作の教訓にはほど遠い試煉の連続だろうと予想している。願わくば「クリスマスは富めるものが貧しいものを助け、誰もがお互いに生きることの素晴らしさを確認する日である。」という言葉が真実でありますように。クリスマスが強いものが弱いものを叩く日でありませんように。

クリスマスの意味を考えるためにディケンズの名作クリスマス・キャロルを読んだはいいが、ずいぶんと時化た話になってしまった。

 

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)
池 央耿
4334751156

Dec 15, 2008

クリスマスキャロルと自動車大手と首切りと


クリスマスがやってくる


今年も年に一度のあの忌々しいやつがやってくる。例年このビッグイベントに対する構えがないまま当日を迎えてしまい、手ぶらの居心地悪さから「オレは仏教徒だから関係ない」という定番の負け惜しみを吐くのが精一杯の私であるが、今年は前向きに向き合い、このイベントの意味を考えてみたいと思ったのである。


ディケンズの名作クリスマス・キャロル


というわけで予習としてディケンズの名作クリスマス・キャロルを読んだ。主人公スクルージは偏屈でたいそう意地の悪い守銭奴である。金持ちなのに施しや親切をする事を嫌い、誰にも心を開かない。孤児への寄付依頼は顧みることもしない。唯一の肉親である甥はそんなスクルージとは対照的に、貧しいが心優しい人物である。なにかと叔父のスクルージを気遣うが、スクルージはそんな甥にも冷たく当たる。物語では3人の精霊が次々とスクルージのもとに現れる。そしてこの拝金主義の”人でなし”に、彼の過去と現在そして未来を霊的な力で見せつける。世俗に汚されていない過去の自分、貧しくとも助け合って生きる現在の人々、金はあっても周りに顧みられることなく死んでいく未来の自分、スクルージはそこから過ちを悟る。目から鱗がバリバリ落ち、物語はスクルージが改心して大団円をむかえる。めでたしめでたしである。


この作品を通してディケンズが訴えることは非常にシンプルだ。それは「クリスマスは富めるものが貧しいものを助け、誰もがお互いに生きることの素晴らしさを確認する日である。」ということである。分かりやすい。ディケンズの時代はこれでよかったのである。


富めるものが貧しいものを助けるのか?


が、現代のクリスマスはちょいと複雑だ。アメリカでは自動車大手3社(ビッグ3)が議会に物乞いに訪れたのをご存じだろうか。



「金融不安という僕らには、ちょっとどうしようもない大きな問題のせいで家計が火の車です。車屋だけに(笑)このままでは年を越せません。お金を恵んでください。」



と陳情にきたのである。有名な話だが、彼らは一人あたりの人件費がトヨタやホンダの1.5倍という効率の悪い経営をし、あろうことかプライベートジェットでワシントンDCにある議会に馳せ参じ、さらにさらに金融支援の代償として議会から約束を求められた大幅なリストラは拒んでいるのである。


経営が苦しいのは事実のようだ。だが誰もが疑問に思うはずだ。救済に何千兆円という税金を投入するのは「富めるものが貧しいものを助ける」ことなのだろうかと。


お互いに生きることの素晴らしさを確認する日か?


では仮にビッグ3に財政支援が行われたとして、それでも従業員の何割かをリストラする事は、国民に対する言い訳としても不可避だ。クリスマスにリストラ、私はそれをこの身で経験している。


今から数年前のこと、私が在籍していた会社も突如として業績が悪化し、クリスマスに従業員の10%程度がレイオフされるという出来事があった。部署単位で何人づつ退職に応じるよう説得すべしという命令が12月23日に下ったらしく、そのプラン通り何人かが数日後に会社を追われた。残った社員の中でも後に「血のクリスマス」として語り継がれる悲劇であった。


お別れ会のようなささやかな会が催され、やめていく人たちが短いスピーチをする。



「この会社の雰囲気が好きでした、やめるのは非常に残念ですが、残れる皆さんは頑張ってください。」



みんな不思議なほど、泣き言を言わない。普段強気だった社長だけが涙を隠せないほどグシャグシャになっていたことを思い出す。


リストラというのはこういう事なんだなと思いながら、ただ静かに聞いていた。つまり大人の椅子とりゲームなんだと感じた。退職していく人たちに対して申し訳ないという気持ちはもちろんあった。が、自分が生き残れてよかったと思ったのは少なからず事実である。その夜、「クリスマスはお互いに生きることの素晴らしさ確認する日」なんて語る奴はいなかった。


このクリスマスに、アメリカで何が起こるのか見守りたい


そんなわけで今年のクリスマスにアメリカで繰り広げられるのは、名作の教訓にはほど遠い試煉の連続だろうと予想している。願わくば「クリスマスは富めるものが貧しいものを助け、誰もがお互いに生きることの素晴らしさを確認する日である。」という言葉が真実でありますように。クリスマスが強いものが弱いものを叩く日でありませんように。



クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)