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Jul 29, 2006

賢者の言葉、勝者の歴史、おいしいソーセージ (Day7 Munich - 2006/7/15)

Day7 Munich - 2006/7/15
明日はいよいよスイスに旅立つ日。スイス行きの列車を予約してから"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8">ドイツ博物館に向かった。

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日本の"http://www.kahaku.go.jp/">国立科学博物館やロンドンのサイセンスミュージアムと似ている。
Uボートやエニグマなどここでしか見ることの出来ない展示物、そして天文やコンピュータに関する展示を中心に回る。


たとえば飛行機の展示であれば、タンポポの綿毛からハチドリの機能を例に「飛ぶということ」の解説にはじまって、
原始的な飛行機から最新鋭飛行機までの実例を網羅してあるのが面白い。


潜水艦の展示ではレオナルド・ダビンチの言葉が引用されていた。
"The reason why I do not describe my method how to
stay under water: because of the evil nature of men who would
then commit murder on the bottom of the sea."

深海に人がいくなど想像も出来ない時代に、こう言い切れるのはさすが天才ダビンチである。


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Uボートの横に掲げられたダビンチの言葉


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エニグマ実機


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CRAY-1も無造作に置かれています。


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色々なパズルで遊べるコーナ


全ての展示の中でもっとも僕らをひきつけたのはIBM JAPANが寄贈したという216のキーがあるキーボードである。
キーの組み合わせで7000以上の文字入力が可能だそうだ。配列をよく見ると「都道府県市町村」が1つのキーにまとまっていたり、
工夫の跡がある。洒落で作ったものではない。


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ギッシリ詰まってる。


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練られたキー配列


その後は電車とバスを乗り継いで、ダッハウ強制収容所に。


第2次世界大戦下、ドイツには無数の強制収容所があったがここは最初に作られ、規模が大きかったことで有名。
かつての収容所の建物が博物館になっている。脱走を見張っていた塔は全て残してあった。
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収容所の歴史、生活に関する 展示のほかにナチスのポスターなども豊富にある。


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悲惨な歴史が続く年表の最後の行は"liberati on of the camp by US
Army troops (April 29, 1945)"。


「悪いドイツ人(ナチス)が作りあげ、アメリカ人が開放してあげたんだよ。」という、3歳児にも分かるシンプルさ。
沖縄のひめゆり祈念館で感じた「日本人同士が殺し合い、奪い合う状況をアメリカ人が開放してあげたんだよ。」
というストーリーと似通ったものを感じる。
なぜドイツで激しいインフレーションが発生して、失業者が急増したのか、そのあたりは一切触れてない。


この戦略が狡猾なのは悪者をナチスに限定することで、その他多くのドイツ人にとって口当たりのいい物語になっていることだ。
何かにつけて、「旧日本陸軍のせいだ」という結論に至ってしまう日本とそっくりだ。歴史は勝者のものだということを痛感する。


ドイツ博物館同様、英語とドイツ語の解説しかないため日本人はいないが、若い韓国人観光客はチラホラ。旅行を通して韓国人(特に男)
はガッツあるなと感じた。ただシャツの袖を日向くんばりにめくるのはやめた方がいいと思った。


さてヘビーな歴史で打ちひしがれた後はミュンヘンの中心部に。ホーフブロイハウスという有名なパブを目指す。
ホーフブロイハウスは大きいという話は聞いていたが、確かに広い。そして渋谷の大学生でいっぱいの居酒屋の3倍くらい騒がしい。
ゆっくり食事がしたかったので向かいのレストランを選ぶ。


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ソーセー ジが新鮮でおいしい。


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Ayingerというマイナーなビール


久々に美味しい食事で満足。ホテルを目指す。
ミュンヘンはホテルもよかったし、食べ物も美味しかった。名残惜しいが明日はいよいよスイスである。


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帰る道すがら妻がとった一枚