Pages

Nov 22, 2008

日航機と蟹工船 524人と425人

テーマが大きすぎて文章がまとまらないけど、とりあえずアップして後で余力があったら書き足すことにする。

クライマーズ・ハイという本を読んだ。『半落ち』で有名な作家横山秀夫の作品で日航機の御巣鷹山墜落を当時の群馬の地方新聞のベテラン社会部記者である悠木を主人公に描いた力作である。主人公が事件の一報を知った瞬間はこんな感じだ。

怒号ともつかぬ声が渦となって局を包んだ。「やられた!」誰かが発したその台詞が、局員全員の気持ちを言い当てていたかもしれない。
追い打ちを掛けるように「ピーコ」が乗客乗員数を流した。
五百二十四人------
部屋が一瞬、静まりかえった。
<中略>
「単独の航空機事故としては世界最大!」
資料室員の声を合図にフロアが正気に戻った。
「外回り全員のポケベルを呼べ!」
「東京だ!羽田を当たらせろ!」
「日航に電話ぶち込め!乗客名簿を急がせろ!」
悠木はドアの前に棒立ちしていた。
心に火が点いていた。
現場に飛びたい。
『クライマーズ・ハイ』横山 秀夫より

直後に”日航全権デスク”に任命された悠木は、様々な興奮と高揚と失望とをごちゃまぜにした一週間を過ごす。ちなみにクライマーズハイとは登山家が極限の恐怖に興奮状態になる状態のことで、筆者は大事故の後の主人公の奮闘を山登りになぞらえている。毎週月曜の朝になると「大地震が起きて会社も仕事もリセットされないかなぁ」と非日常を願うそこのあなたにうってつけの本だ。

で、その本を読んで大いに感銘を受けた後に、今度は放置していた蟹工船を読み始めた。プロレタリア文学の代表として知られている蟹工船は最近再流行しているらしいのだ

ジイ――、ジイ――イと、長く尾を引いて、スパアクルが散った。と、そこで、ピタリと音がとまってしまった。それが、その瞬間、皆の胸へドキリときた。係は周章(あわ)てて、スウィッチをひねったり、機械をせわしく動かしたりした。が、それッ切りだった。もう打って来ない。
係は身体をひねって、廻転椅子をぐるりとまわした。
「沈没です!……」
頭から受信器を外(はず)しながら、そして低い声で云った。
「乗務員四百二十五人。最後なり。救助される見込なし。S・O・S、S・O・S、これが二、三度続いて、それで切れてしまいました」
それを聞くと、船長は頸とカラアの間に手をつッこんで、息苦しそうに頭をゆすって、頸をのばすようにした。
<中略>
――蟹工船はどれもボロ船だった。労働者が北オホツックの海で死ぬことなどは、丸ビルにいる重役には、どうでもいい事だった。
『蟹工船』小林多喜二

・・・蟹工船の冒頭に近い部分では425人の人がやけにあっさりと北の海の藻屑となっていた。もう少し場面を説明しておくと、物語の舞台となる蟹工船はオホーツク海のロシア領海近くで蟹をとって缶詰にするという作業をしている。舞台となっている蟹工船以外にも同様の船が数隻近くで同じ作業をしているわけである。

この直前の場面ではそんな数隻の一隻秩父丸が沈没しかけ、近くの船に必死で救助を求める信号を出す。当然のように救助に向かおうとする船長に対して、監督は秩父丸を見殺しにするように指示をする。救助に向かったら漁獲が減るし、秩父丸には保険がかけてあるので沈んだ方が会社が儲かることを理由にである。

作中とはいえ、こうあっさり425人も見殺されて、クライマーズ・ハイの感動がなんとなくしらけてしまった。

524人と425人。死んだ人の数にほとんど違いはない。にもかかわらず、それぞれの事件が「歴史に残る大惨事」と「どうでもいい事」というとらえ方をされていることが僕を混乱させるのである。

524人死んだくらいで、人が右往左往する現代の日本に生まれて自分は幸せであると思ったし、蟹工船を読んで「ここに登場するのは私たちの兄弟だ」などと言っている人の気持ちが全く分からなくなった。


Nov 15, 2008

左AltキーをMetaキーとして使う(Poderosaの場合)

左AltキーをMetaキーとして使う(Poderosaの場合)

image

中段あたりの”左Altキーの用途”をESC <x>に変更するとよい。選択肢に”Metaキー”ってのがあって、そっちは手元の環境ではうまく動かなかった。

参考:http://ja.poderosa.org/faq/11.html

 

ちなみにコンソールの文字と背景の色は長年「濃紺の背景に明るい黄色の文字」ときめてます。特に根拠は無いんだけどコレが見やすい。

image

Oct 30, 2008

会議は”トップレス”で。


先日会社で「今日の会議は原則としてラップトップを閉じて行いましょう。」という提案があった。そういう会議のことをトップレスミーティングと言うんだそうだ。語源はラップトップレス+ミーティングで、それを略してトップレスミーティングと呼ぶ。
トップレスミーティングと聞いた瞬間に向かいの席にスーツを着て座っている田中さん(仮、36歳男性)が上半身裸で会議をしている様子を想像してしまった。

たしかにラップトップや携帯やらを持ち込まないで会議に集中するというのは、一部の環境では生産性を上げると思う。会議を早く切り上げようという思いは、ダラダラ会議への抑止力にもなる。以下のアメリカの新聞記事によると

  1. USC(University of Southern California)のロースクールでは教室へのPC持ち込みを禁止している
  2. Google、Yahoo、Appleといったシリコンバレーのハイテク企業が従業員にガジェットではなく同僚とのコミュニケーションを図るよう薦めている

などなど、企業や学校において、議論をするべき場所からパソコンを排除しようという動きがあるらしい。こういう動きがシリコンバレーで起こるというのは極めて興味深い。

しかし、このエントリーで僕が言いたいのは、ラップトップレスミーティングをあえてトップレスミーティングと略す東スポ並の思考回路を持つアメリカのメディアはひどい。僕と想像の中で脱がされてしまった田中さん(仮)に謝罪すべきである。

 

Meetings going ‘topless’
http://articles.latimes.com/2008/mar/31/business/fi-nolaptops31

Going Topless to Office Meetings

http://abcnews.go.com/Technology/story?id=4560823


Oct 29, 2008

会議は”トップレス”で。

先日会社で「今日の会議は原則としてラップトップを閉じて行いましょう。」という提案があった。そういう会議のことをトップレスミーティングと言うんだそうだ。語源はラップトップレス+ミーティングで、それを略してトップレスミーティングと呼ぶ。
トップレスミーティングと聞いた瞬間に向かいの席にスーツを着て座っている田中さん(仮、36歳男性)が上半身裸で会議をしている様子を想像してしまった。

たしかにラップトップや携帯やらを持ち込まないで会議に集中するというのは、一部の環境では生産性を上げると思う。会議を早く切り上げようという思いは、ダラダラ会議への抑止力にもなる。以下のアメリカの新聞記事によると

  1. USC(University of Southern California)のロースクールでは教室へのPC持ち込みを禁止している
  2. Google、Yahoo、Appleといったシリコンバレーのハイテク企業が従業員にガジェットではなく同僚とのコミュニケーションを図るよう薦めている

などなど、企業や学校において、議論をするべき場所からパソコンを排除しようという動きがあるらしい。こういう動きがシリコンバレーで起こるというのは極めて興味深い。

しかし、このエントリーで僕が言いたいのは、ラップトップレスミーティングをあえてトップレスミーティングと略す東スポ並の思考回路を持つアメリカのメディアはひどい。僕と想像の中で脱がされてしまった田中さん(仮)に謝罪すべきである。

 

Meetings going ‘topless’
http://articles.latimes.com/2008/mar/31/business/fi-nolaptops31

Going Topless to Office Meetings

http://abcnews.go.com/Technology/story?id=4560823

Oct 18, 2008

そんな車輪の再発明

一般に車輪の再発明という言葉は「既にこの世に存在している発明を知らずに、まったく同じようなものを作り上げて発明した気になってしまう」というネガティブなイメージを持つ。

しかし、今日知った車輪の再発明はなかなかどうして画期的だ。動画を見て欲しい。

僕はフォークリフトが前後だけでなく左右に動く様子に目を奪われた。車輪に特徴があって、前後だけでなく横にも斜めにも動ける優れものらしい。アメリカのAirtrax社が「Omni Directional Technology」として市場に投入している。

こんな車輪の再発明ならどんどんおこって欲しいものです。

hatena touchからのテスト


f:id:kkomiyama:20081019031651j:image


アトランタの地下鉄はちょっと怖かった。


そんな車輪の再発明


一般に車輪の再発明という言葉は「既にこの世に存在している発明を知らずに、まったく同じようなものを作り上げて発明した気になってしまう」というネガティブなイメージを持つ。

しかし、今日知った車輪の再発明はなかなかどうして画期的だ。動画を見て欲しい。



D


僕はフォークリフトが前後だけでなく左右に動く様子に目を奪われた。車輪に特徴があって、前後だけでなく横にも斜めにも動ける優れものらしい。アメリカのAirtrax社が「Omni Directional Technology」として市場に投入している。

こんな車輪の再発明ならどんどんおこって欲しいものです。


Oct 16, 2008

大統領っぽさ

IMG_0982.jpg
今日は大統領選前の"Presidential Debate"の日。夜九時からの放送をホテルの部屋でビール片手に見ていた。
結論から言うとオバマが優勢。たとえば「10年後に中東からの石油輸入をゼロにできる」とかそれぞれの政策に具体性はないけれども、見た目と話し方が疲れ果てたおじさんマケインと比べて大統領っぽい。TVディベートなんて結局はその「ぽさ」を判断するものなので、それでいいじゃないか。
最後に一言づつコメントを求められた時にオバマはこう言っていた。
「この数週間の経済の混乱は、つまり過去数年のこの国の方向性が間違っていたことの証明である。今のアメリカには根本的な変革が必要。」
確かにね。

Oct 11, 2008

ちょっと感動したこと

自分の仕事に直接関連する某研究会のため某所に2泊の出張をしてきた。仕事なのでホテルや飛行機は当然会社の経費で賄われる。

そんな会議に同業他社の若手エンジニアが有給をとって自費で参加したという話を聞いた。率直に凄いことだと思った。彼は限られた有給を使って、ホテルと飛行機代を自分で払ってまで、この研究会に参加したのである。議論に参加してメモをとることを目標に過ごした僕とは、同じ3日間でも吸収できるものに差があるのは当然だ。外から見てその差はたいしたものでなかったとしても。

対象にどれだけ愛を注げるか?というのは仕事をする上でもっとも重要なポイントだと常々思っていた。そしてその点において、自分より若い他社の人間に負けているということを思い知らされた。

人に評価されること、誰かの役に立つことももちろん大切なことであるけれども、それ以前に毎日自分の力を出し切って生きていこうと心の底から思った。飢餓感と自負心とコンプレックスを大事に抱えながら。

Sep 23, 2008

【奇跡の弟者】 弟者のカフェオレ

IMG_0007

割と最近の弟者(小)の話。

ある日、冷蔵庫の中に牛乳パックがあり、中には牛乳が一口分くらいしか残っていなかった。 兄者は飲み干してパックを捨ててしまおうと思い、牛乳パックを手に取った瞬間に弟者に鋭く呼び止められた。

「待って!こっちを先に飲んで、はい。」
未開封の牛乳パックを渡される。一口しか残っていないパックを嬉しそうに抱える弟者。

兄「え?古いのから先にのまないと!そのちょっとだけ残ったパックはどうすんだよ??」

「カフェオレにする。」

兄「ん? カフェオレ??」

「これをパック毎、思い切りふると牛乳が泡立ってカフェオレみたいになるから、 それをコーヒーに混ぜるとカフェオレ気分。いつもやってる。

兄「そうか。。。」

弟者くらいのレベルに達すると筋肉だけでスチームミルクすらこしらえてしまうのである。 嬉しそうにシャカシャカと自分なりのカフェオレを作る弟者を見て、さすがの兄者も涙が止まらなかったという。