金正日暗殺ただそれだけの為に過酷な訓練に耐えた訓練兵。
そしてその後の南北関係の「好転」により、訓練兵と指導兵の存在意義がなくなり
運命が「暗転」するというお話。
驚くべきはこれが(ほぼ)実話に基づいているという点である。
受刑者を鍛えて特攻部隊をつくるなんて昔の漫画みたいだ。
史実ベースという点を除けば
「みんなの願いは同時には叶わない」という揺るがし難い事実を日本人が表現すると宇多田ひかるの
「誰かの願いが叶うころ」だったり「CASSHERN」になり、韓国人が表現するとこの映画「シルミド」になった。
そんな感じだろうか。
気になったのは民間人を強姦し、処刑されようとしている訓練兵の一人が間際に
苦し紛れに叫ぶシーン。痛々しいまでに本能剥き出しな一連の叫びの中の1語だけが
日本語訳されていなかった。字幕はカタカナでそのまま。韓国語はアンニョンハセヨしか
知らない俺には当然意味わからず。
「日本のスタッフがなぜそこを訳さなかったのか」が気になる。
もともと意味のない一語だったとしても、そこは何かしら日本語あてないとまずくないか?
誰しもそう思う場面だと思う。
ハリウッド映画の「Bitch!!!」だって「糞野郎!!!」とか、頑張ってるのに。
日本の制作サイドは何を狙っているんだろう?
話の筋的に「キレイな言葉」でなかったのは間違いないと思うんだけど、「だから隠す」ってのは
汚くても歴史を直視していくというシルミドのテーマにそぐわない。
いやー、すごい気になります。
よかったら教えてください>関係者もしくは韓国語わかる人
ともあれ映画自体は痛々しくて、そして面白い。
そして韓国では1200万人もの人が自国の悲しい歴史を直視できるという点、その点は素直に
敬意を抱かずにいられない。
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