2010/5/6に行われるイギリスの総選挙に向けたなりゆきが興味深い。イギリスの自由民主党という完全なダークホースが勝つ可能性が出てきたからだ。
イギリスは完全な二大政党制のもと労働党と保守党が議席を分け合っている。現在はブラウン首相が率いる労働党が第一党である。この労働党はブレア以来の政権が長期化していて変化を望む国民の支持をえられていない。となると次の選挙で有力なのは保守党のはずだった。二大政党制は消去法制ともいえる、片方が駄目ならもう片方しかないはずである。
そこへ先週、少数派の自由民主党のクレッグ党首がテレビ討論で遙かに多くの議席を持つ労働党と保守党をたたきのめした。
現在の世論調査では支持率は三つ巴である。ブラウンがある程度守勢に回ってしまうのはしかたない。イラクとかアフガンとか不景気とかいろいろあるし。ただそれを追求して支持を取り付けようとした保守党は本当に存在感が薄れてしまった。
このイギリスの選挙が興味深いのはTV討論で現在の保有議席数に関係なく政権がひっくり返る可能性があること、そしてもしイギリスの自由民主党が政権を取るようなことがあれば、その影響が日本にも及ぶと思えることである。
イギリスでの選挙結果に、勝手に勇気づけられて、現在の自民党から新党を作る動きが活発になるんじゃないだろうか。