Sep 11, 2004
SQL LiteSpeed
xmlns="http://www.w3.org/TR/REC-html40">
SQL LiteSpeed(http://www.imceda.com/LiteSpeed_Description.htm)
< ![if !supportLineBreakNewLine]>
< ![endif]>
SQL Serverのバックアップとリストアを効率化するツール。発売元はimcede(http://www.imceda.com/)。社名読めないよ!
日本に代理店が無いらしくサポート・購入はimcedaオーストラリア法人が窓口になる。
主な機能は
・バックアップファイルのサイズ縮小
・バックアップ時間の短縮
・リストア時間の短縮
・ファイルを暗号化してバックアップ可能 など
前から「いいらしい」という噂は聞いていた。
ただマニュアルや製品ドキュメントを呼んでもバックアップとリストアがどの程度高速になり、どの程度ファイルサイズが小さくなるか?予想がつかなかったため、今回は実際に検証する事にした。
(余談ですが自転車のフレームメーカーに”LiteSpeed(http://www.litespeed.jp/)”っていう会社があって、ここはフレームがオールチタ
ンな事で有名。う〜ん、チタンもいいよなぁ〜(羨))
検証環境
マシンはhp Proliant DL380(XEON 3Ghz×2, Memory 2GB)
データベースファイルはRAID5(72GB×4)のディスクに置く。
今回はテスト用のデータベース(ファイルサイズ29.5GB)を使って検証した。
ソフトは評価版をimcedaのサイトからダウンロード。15日間全ての機能を使えます。
インストール
EXEを実行して一発。簡単。
コピーされるファイルのサイズ、合計3.7MB
プログラムフォルダの中のSQLLiteSpeed.exeというファイルが実体。
SQLサーバに拡張ストアドプロシージャが幾つか登録される。
(例:xp_backup_database,xp_restore_log...)
使用感
LiteSpeedを使ったバックアップ/リストア方法は2通り
・LiteSpeedコンソール(MMCです)を使ってguiでバックアップ。
・ストアドプロシージャを直接キックする。
構文は標準のBACKUPと似ている。
前述のGUIでもウィザードからスクリプトを生成する機能がある。
ヘルプファイルに実例が10数種類のっている。
というわけで操作は簡単。ベーシックな作業はヘルプを見ればなんとかなります。
< ![if !supportEmptyParas]> < ![endif]>
バックアップ
style='font-size:10.0pt;font-family:"MS UI Gothic";color:black'> | 所要時間 | サイズ |
標準のバックアップ | 20分 | 29.2GB |
標準のバックアップ,その後gzip | 58分 | 3.7GB |
LiteSpeedのバックアップ | 7分32秒 | 5.8GB |
LiteSpeed(バックアップ後にVerify) | 7分26秒 | 5.8GB |
LiteSpeed(暗号化してバックアップ、その後Verify) | 7分44秒 | 5.8GB |
結果:
標準のバックアップと比較して・・・
・バックアップに必要な時間は37%に短縮
・ファイルサイズは19%に圧縮された
(LiteSpeedでのバックアップ中CPUの負荷が20%ほど増加する。ただしその事を販売元に問い合わせたら、「デュアルCPUのマシンでは起こ
りえない」みたいな事をいわれた。CPUも細かくとっていなかったのでここに関してはグレーゾーン。)
標準バックアップ→”cygwin gzip”で圧縮ってのは昔実際にやっていたオペレーション
gzipする場合、瞬間的に(元のバックアップファイル+
圧縮済みファイル)のディスク容量が必要になりますので33GBの空きが必須です。
また圧縮している間CPUを激しく消費します。
・LiteSpeedのウリの1つにファイルを暗号化してバックアップする機能がある。
それを有効にした場合、バックアップに必要な時間が若干長引く可能性がある。
・製品マニュアルに圧縮率はテーブル中のデータの形式により左右されるという記述があった。
リストア:
前項で取得したバックアップを使ってリストアをかけた。
style='font-size:10.0pt;font-family:"MS UI Gothic";color:black'> | 時間 |
標準のリストア | 48分17秒 |
LiteSpeedのリストア | 37分51秒 |
LiteSpeedのリストア(暗号化したバックアップを使用) | 37分50秒 |
リストアにかかる時間は77%に短縮された。
CPU使用率の増加は認められなかった。
ソフトウェアの価格
sales@imceda.comにメールするか+61 (0) 3 9640 0992に電話してみてください。
ライセンス自体は原則CPU単位でカウントされます。2CPU,4CPUになると結構いい値段です。
Active-Passive構成のクラスタの場合は”ホスト1台のライセンス”+” Active-Passive専用クラスターライセンス”を購入します。
1年間のサポートが標準でついてきます。
コストパフォーマンス:
データベースのフルバックアップを週1でとる場合(再利用なし)、どれだけSDLTテープ購入のコストを減らせるかというシミュレーション
。
style='font-size:10.0pt;font-family:"MS UI Gothic";color:black'> | バックアップ取得量(GB) | 使用するテープ(本数) | テープ代(1本17,000円) |
標準のバックアップを使用 | 65(GB)×53(週)=3345 | style='font-size:10.0pt;font-family:"MS UI Gothic";mso-bidi-font-family:Arial; | style='font-size:10.0pt;font-family:"MS UI Gothic";mso-bidi-font-family:Arial; |
LiteSpeedのバックアップを使用 | 13(GB)×53(週)=689 | style='font-size:10.0pt;font-family:"MS UI Gothic";mso-bidi-font-family:Arial; | style='font-size:10.0pt;font-family:"MS UI Gothic";mso-bidi-font-family:Arial; |
1年間で約20万のテープ代削減になる。
< ![if !supportLineBreakNewLine]>
< ![endif]>
検証できなかったこと
・トランザクションログのバックアップでもパフォーマンスの向上が期待できるらしいが今回の環境ではトランザクションログが増えない
ので未検証。
・クラスタ環境での動作。
製品自体、クラスタでの稼動を保証している。共有ディスクにLiteSpeedをインストールすれば多分動く。けど試していない
・暗号化のロジック。
その他
*SQL Server 2005(Yukon)ではデータベースの高速リストアの機能が負荷されるそうです。
target="_blank">http://www.microsoft.com/japan/sql/2005/productinfo/top30features.asp
しかしバックアップの機能に関しては2000と大きな違いはなさそうですのでLiteSpeedを購入しても無駄にはなりません。
*評価版をダウンロードしたらオーストラリア法人の営業の人から
You may be interested to know that <うちの会社> in the US use SQL
LiteSpeed,
the software for backup and restore management from Imceda. I know this,
because I sold it to them!
というメールがきました。マジっすか?2・3度メールでやり取りしてたら、電話がかかってくるし商売熱心ですな。
総評style='font-size:10.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:"MS UI Gothic";
color:black'>
バックアップ/リストアだけを比較するとLiteSpeedのパフォーマンスのよさとSQL標準バックアップの効率の悪さが際立
ちます。本来LiteSpeedが良く出来ていると考えるべきなのでしょうが・・・。
あまりのファイル圧縮率、処理時間短縮率にびっくりしたので、販売元に”どんな仕掛けなの?”と聞いてみましたが”企業秘密だ”と連れ
ない答え。まぁ当然か。
UIはこの手の製品にしては使い易いと感じました。
日本で扱っている会社はありませんが、国内での導入実績は結構あるそうです。
SQL Serverにバンドル/吸収されるべきだと思うんですが、どうなんでしょう。