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Aug 16, 2004

華氏911

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恵比寿ガーデンシネマで土曜から始まった『華氏911』を見に行く。
ここは座席指定ができず当日の朝、整理番号をチケットのウラに押してもらうまで
どの回をみれるか分からない。
今日は12時過ぎに行ったけど、その時点で17:50からの回が半分以上埋まっていた!
さすが公開2日目。
「17:50のスタートまで何する?」
「渋谷で映画でも見る?スパイダーマン2」
「・・・」
というわけで映画(華氏911)の待ち時間を映画(スパイダーマン2)でつぶす作戦決行。
意外と面白かったです。スパイダーマン2
ヒロインのMJ(キルスティン・ダンスト)がもっと可愛ければなぁと思ったのは僕だけではないはず。
2ではMJが結婚式をドタキャンし、満面の笑顔でピーターの元へ行くシーンが怖い。
悪女 of the year 2004の最右翼です。
前作見てない人にはちょっと「?」な場面がおおいので、そこだけ要注意かな。
次回作への導入と思われるシーンもあり、MJのbitchっぷりをまた見れるかと
思うと今から本当に楽しみです。
で本日のメインイベント『華氏911』。
会場は当然満員。客層は平均して30歳くらい?しかも男多すぎ。
お子様が多かった『スパイダーマン2』と比較して、開場前のロビーの
空気が重い重い。
「ブッシュって共和党だよね?」と連れに確認しておきたかったのですが
こんな雰囲気では聞けません。
テンポ良くブッシュの無能さを並べ立てる映画の序盤までは娯楽としてみれました。
ドキュメンタリー映画としてカテゴライズされているこの映画ですが
マイケルムーア本人はパンフのコメントにもあるとおり「金曜の夜にリラックスして見れる
娯楽作品」と考えているようです。
中盤からのイラク戦争の映像は日本のニュース番組では100パーセントカットされるもの
ばかり。邦人が人質にとられた時の映像も「刃物を首に突きつけられて、3人が半泣きに
なっているバージョン」です。
予告では触れられてないけど意外とグロい映像多し。
このあたり個人的には娯楽として許容できる範囲を超えてました。
カンヌでタランティーノがこの映画について「政治は関係なく映画として面白かったから賞をおくった」と
コメントしたそうですが、真に受けないほうがいいです。
娯楽作品としての出来は「ボウリング・フォー・コロンバイン」の方がよかったです。
ムーアが自分の足で集めた映像を、丁寧に仕上げた感が出ています。
近作は巨体を揺らしながらの突撃取材のシーンが少なく、それがちょっと残念。
「未来に警鐘をならした価値ある映画」となるか?
「混乱を呼んだだけの映画」となるか?
今後のイラク情勢次第で作品の価値はまた変わってきそうな気がします。

近くの劇場でまだ公開されていない方はとりあえずムーア監督の前作を↓

ボウリング・フォー・コロンバイン

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