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Dec 2, 2019

11月の光景


宮本正興・松田素二編の改訂新版新書アフリカ史を4ヶ月くらいかけてようやく読み終えた。アフリカに旅するときに感じる様々な疑問の答えが見つかったし、それ以上に多くの謎をくれる本である。

たとえ人口一〇〇〇万人を有していてもアフリカの集団は「トライブ」と呼ばれ、人口数十万人であってもヨーロッパの集団は「ネイション」と呼ばれることには、白人優越主義が見え隠れしている。 loc.5920

国家機構の掌握が膨大な利権の源泉になるという事実がある。(中略)とりわけ地場民間資本の発展が遅れたアフリカにあっては、国家権力は魅力的であった。それはまさに「打出の小槌」だったのである。 loc.6182

アフリカ史にアプローチするということは、これまで自分自身を支えてきた世界観を再考し再創造する営みでもある。 loc.220

四世紀にわたる奴隷貿易の結果、ヨーロッパ産の安価な金属製品や織物のために地元産業や工芸が衰退し、技術は停滞した。この期間に、アフリカの低開発化が進み、人種差別が深く根をおろした。 loc.3095

ヨーロッパの「文明国」は民主的な契約に基づいて国家を形成するが、「未開」なアフリカ人は首長のもとで停滞的な「部族生活」を営んでいるというイメージである。それは、アフリカ社会に彼らが実際に侵入する以前にヨーロッパにおいて発明された loc.3625

一九五七年三月、ゴールドコーストは、パン・アフリカニズムの理想を高く掲げるンクルマを指導者として、サハラ以南のアフリカで最初の独立国となった。国名は西アフリカの古代アフリカ帝国の名をとってガーナと命名された。 loc.5533


これでもまだこの本を読む気にならないそこのあなた。この本では、煮魚革命(loc.734)、バナナ革命(loc.951)、キャッサバ革命(loc.999)、豹の丘伝統(loc.1256)が語られますよ!知りたくはないですか? 煮魚という革命を。。。

2019/11/1 (Fri)
夜電話会議

2019/11/4 (Mon)
振替休日だが、終日仕事。夜アメリカの人と電話会議する。

2019/11/5 (Tue)
チームメンバー2人が海外出張で、お留守番をしていると、いろいろと仕事が捗る。そろそろ自分が率先して動き回る生活をやめてもいいんだなと思った。

2019/11/10 (Sun)
朝一、新宿のホテルで朝食食べながらの会議。夜は神田のオフィス近くで会食。普通の割烹屋だがビットコイン支払いができると聞いてびっくり。

2019/11/11 (Mon)
新宿の京王プラザホテルで朝食兼会議。この時期の恒例行事になりつつある。アメリカ人4人と自分という組み合わせでご飯食べた気があまりしない。

2019/11/12 (Tue)
IGFでのパネルディスカッション登壇について日本側のオーガナイザーをされている方と電話会議。ある程度様子は分かったが、やはりパネルはその場にならないとみえない。

2019/11/13 (Wed)
朝から接客、午後は霞が関へ会議に。

2019/11/14 (Thu)
午後は再び霞が関へ。

2019/11/16 (Sat)
いつもと違う感じの朝食を、ということで、朝から家族で近所のレストランへ行く。その後、ショッピングモールへ。ケンタッキーフライドチキンの花椒が効いたチキンは辛めだけどおいしい。


2019/11/17 (Sun)
午後、北京へ。なぜか成田発着便をとってしまい、成田まで。時間的にはそんなに変わらないが、心理的に羽田は近く、成田は遠い。
北京は想像以上に寒かった。ダウンジャケットを忘れてしまったことを後悔。
北京のホテルに付いたのが日付が変わる頃。ホテルの1Fに入っているコンビニで、おにぎりを買って食べる。

2019/11/18 (Mon)
午前は会議、午後は取引先を訪問。夜は現地に駐在している日本人の方に北京ダックに連れて行ってもらった。白酒飲んだら喉が熱い。その後、ホテルの地下の飲み屋で大学院生活のよもやま話。

2019/11/20 (Wed)
朝一で、元同僚が2人、ヨーロッパの人を連れて打ち合わせに来る。正統派のロビイストという感じで話がわかりやすい。
打ち合わせの後、みんなでのらぼーにうどんを食べに行く。
出張中に、取引先の方が出版された自著を送ってくださっていた。拝読。ロシアや北朝鮮や中国の分析がおもしろかった。

2019/11/21 (Thu)
朝一で打ち合わせ。新しい担当の方に紹介してもらう。夜は、Codeblueで久しぶりの再会を果たした前職の先輩と飲みに行く。新宿のドイツビール屋さんは空いてた。翌日朝一で藤沢に行くので、新宿から湘南台に電車で移動し、湘南台のホテルに一泊。なかなか寝付けず。

2019/11/22 (Fri)
朝一で藤沢キャンパスの学事窓口に博論や関連書類を提出しに出向く。博論厚さ2cmと関連書類厚さ1cmを学位審査委員4名にそれぞれつくるので、バインダーが8つ。重い。
提出しようとしたところ、案の定体裁の不備がみつかり、その場で文書を訂正し、キャンパス内のローソンへ印刷するために走る。約1時間ほどで提出完了。あとは研究科委員会よろしくお願いいたします(土下座)。
その後辻堂駅から都内へ。溜池で公的機関のCSIRTの皆さん向けの研修講師。講演は無事おわり、懇親会まで出させてもらった。主催者側が用意した情報セキュリティクイズ大会が非常に凝っていて、楽しかった。

2019/11/23 (Sat)
午前はプレゼン資料を作って、荷物をパッキング。午後は自宅で遊んでから、早めの夕食を回転寿司で食べる。
夕方遅く、羽田へ移動し、日付が変わる頃に、まずは羽田からウィーンまで。機内ではバトル・スタディーズ最新刊とWho controls the Internetを読む。バトスタはPL学園野球部OBがPL学園(作中ではDL学園)に入学した野球エリートを描くものでおもしろい。

2019/11/24 (Sun)
朝6時頃にウィーンからベルリンに到着する。ホテルでシャワーを浴びてから、早速、近所のカフェで昼食を兼ねた打ち合わせ。
環境に優しいガラスのストローを初めて使ったが飲みにくいったらない。でも環境には優しいからな。。。

ホテルに戻って翌日からの会議の準備をしてたら、夕食を食べずに寝てしまう。

2019/11/25 (Mon)
朝から会議。会場は広くて快適。

夜は近所のケバブ屋でハンバーガーとビールを買ってホテルでゆっくり。

2019/11/26 (Tue)
引き続き会議。メルケル首相とグテーレス事務総長が生で演説。

複数の市民団体が.orgトップレベルドメイン名を運営するPIRをISOCが投資会社に売却しないよう要請している。この件はIGF参加者の間でも関心が高い。以下の市民団体からのレターは「.Orgの管理はNGOコミュニティの意見を聞いて行われるべきである。ISOCが.Orgの管理をしないのであれば、NGOコミュニティとICANNがこれを管理するべきである。」という趣旨なのだが、正直自分たちが蚊帳の外なのが気に食わないという感情論の域を脱してない。ガールスカウトアメリカ連盟が名を連ねているのも???である。ベーデン・パウエル卿が生きてたら何ていうかね。タウンミーティングもやったらしい。
夜はGCSCのみんなとシックなレストランへ。

2019/11/27 (Wed)
朝ごはんは近所のマクドナルドに行く。ハッピーセット(子供向けセット)でポケモンのおもちゃが付いてくるらしく、ハッピーセットを注文した。ところが渡されたハンバーガーのセットにはおもちゃがのっていない。店員さんにおもちゃは?と聞くと、「あぁ、おもちゃいるのね?」みたいな感じで渡された。恥ずかしい。

IGFの登壇者をみていると、そのポジション(肩書だったり所属企業)だからよばれている人と、その人の話を聞きたいから呼ばれている人にわかれる。

夜は翌日のパネルの打ち合わせを兼ねたディナーをメキシコ料理屋で。

2019/11/28 (Thu)
午後2時から、各国の国会議員100名以上に対して、サイバー空間の規範の説明をするという予定が組まれていた。若干緊張して、ホテルの専用フロアに行くと、そこには数名の国会議員がいた。
熱心に聞いてもらえてよかったが、100名以上という話だったので期待はずれ。大きな会議だと時々こういう勘違いはおきるものである。
空き時間があったのでベルリン通信博物館を見学し、English Bookshopというその名もズバリの本屋へ行き、吟味の結果、How Democracies Dieを買う。

夜は日本の参加者で揃ってディナー。ドイツビールを楽しむ。

2019/11/29 (Fri)
機内ではHow Democracies Dieを読み、出張の報告書をこしらえる。機内でみたドキュメンタリー宇宙の奇石は、これでもかという映像美と、詳しい解説が面白かった。

2019/11/30 (Sat)
朝6時に羽田に着く。自宅には9時前に着き、納豆ご飯を食べてから、風呂入って寝る。