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Jun 30, 2019

6月の光景

G20に、オリンピックに、ラグビーにとサイバーセキュリティ業界が数年先のイベントにフォーカスする中、相変わらず今週と5年後くらいのことしか考えられない毎日である。

2019/6/2 (Sun)
ホームセンターでミニトマトときゅうりとしその苗を購入。プランターも大きめのものを新調する。家に帰って植える。
その後、近所の魚屋へ。茹でズワイガニとキンメダイのお頭とカマスの塩焼きを買って帰り、キンメダイは煮付ける。子供と公園に遊びにいったりする。
夜、サイバー空間と権威主義国家について考えていることを整理。世界のネットワークを大雑把に図にすれば、権威主義国家がいかに弱い影響力しかもってないかがよくわかる。

キャプションをつけるならアメリカの覇権ってとこか?
注文していたアンドロイドスマホ、Pixel 3aが届いて、セットアップ。

2019/6/5 (Wed)
修正を加えた原稿について編集部から採択決定の連絡あり。一安心。

2019/6/6 (Thu)
夕方6時に接客。感触は良かったが、後日期待していなかった返事をもらってがっくり。

2019/6/8 (Sat)
子供の幼稚園の参観日チックな催し。親戚に送り迎えしてもらい、幼稚園に行く。なんとなく幼稚園生活というものをイメージできてよかった。


昼前に電車にのって、帰省している元同僚とその家族と昼ごはんを食べに行く。駅の近くの公園で子供を遊ばせる。
髪の毛切りに行ったが、なんかちょっと角刈りっぽい仕上がり。
夕方、成田空港へ移動。まずは韓国へ。

2019/6/9 (Sun)
日付変わった直後くらいに韓国のインチョン着。ここで一度飛行機を降りて、エチオピアへと向かう。
エチオピア空港で、さらにウガンダのエンテベ空港行きに乗り換え。乗り換えの時間が迫っていて焦ったが、飛行機降りたところで留め置かれ、そこからバスでエンテベ行きの飛行機の足元へ。慣れ親しんだエチオピア空港のラウンジに今回は立ち寄れず。



2019/6/10 (Mon)
ウガンダには昼過ぎに到着する。空港からホテルまで渋滞のせいで2時間のタクシー(Uber)。ウガンダ(のカンパラ)はナイロビやセネガルというアフリカを代表とする大都市と比べると大分のんびりしている雰囲気。仕事はしやすそうだ。
タクシー社内で学会誌に掲載される論文の校正二稿のメールを受領。会場をちらっと下見して、ルームサービスでご飯を食べて、寝る。


2019/6/11 (Tue)
1日のトレーニング。制御セキュリティに関する講義を少しだけしたが、参加者にはいまいち実感のない話題だったようだ。
参加者の一人がファーウェイのウガンダ支社の従業員であったことから、「ファーウェイ製品を使用することのセキュリティ懸念」に関するディベートが始まり、それは面白かった。

参加者たちと
夜はフランスからの参加者と内緒の相談があると言われディナー。

2019/6/12 (Wed)
前の日は終日喋りまくったので、適度な体の疲れがあって、快眠できた。おかげで時差ボケきれいに抜ける。ウガンダ国内でエボラ出血熱の感染が確認されたというニュースが入り、会議会場にいる非アフリカ出身者の間にも若干の緊張が走る。タイミング悪いな。
ホテルのビジネスセンターで論文を印刷して、最終確認。いくつか問題点を指摘して、編集委員会にメール。これでこの案件は終了。
夜は講師全員が招待されるディナーをサボって、AfricaCERTの知人と近況報告のディナー。その後夜7時からBoFと言う名前の居残り特訓。6人ほどと昼間の会議では時間の関係で説明できなかったことについて話す。





2019/6/13 (Thu)
終日聞き仕事。しかしアフリカ地域にも潮目の変化が訪れている気がする。1つ目はAfriNICという地域インターネット組織への不信の連鎖。これは一部の個人の軽率な行動が積み重なっただけのようにも思えるが、アフリカの伝統だという人もいる。2つ目はサイバーセキュリティに対する国の関与の強化への期待。ウガンダというお国柄もあったのかもしれないが。
この日の夜も7時から9時までBoF。

2019/6/14 (Fri)
朝ホテルをチェックアウトし、会議会場へ行く。ナイジェリアのCERTの人がフィッシング詐欺について発表する中で、急に20人くらいの若者の記念写真を見せ「これがヤウヤウボーイズ。長年フィッシング詐欺などで荒稼ぎしていた。」と説明していた。ヤウヤウボーイズという名前が妙に新鮮。
会場の音響の手配や、遠隔からのプレゼンの準備などを手伝う。午後は1年に1度しか合わない上司もウガンダに現れ、短いながらも久しぶりの再会を果たせてよかった。



夜11時にウガンダからまずはブリュッセルへ。

2019/6/15 (Sat)
ウガンダ→ブリュッセル→フランクフルト→エジンバラと3つの飛行機をのりついで、エジンバラ空港に到着する。早速手荷物受取場所で、FIRST会議の常連参加者とに遭遇する。
夕方、同僚と合流。クレジットカードをもらう。これでご飯が食べられる。早速近所のピザ屋へ。
フラッと入ったお店だったが、結果的にこの週いちばんうまいピザが食べられて、大変よかった。

2019/6/16 (Sun)
昼過ぎ、カンファレンス会場でレジストレーションを済ます。夕方からアイスブレーカー。
4年間一緒に働いた元FIRST理事たちに挨拶まわり。参加者は1100人を超えているとのこと。組織運営は大変順調である。


毎年カンファレンスの週の木曜午後に総会が開かれ、理事選挙が行われる。5人の枠に候補者が5人だったが、この日の昼過ぎに6人目が立候補。選挙することが決定する。急遽東京の同僚にいろいろな仕事を依頼。

2019/6/17 (Mon)
朝起きたら朝日新聞の報道を知る。一言で言えばコインチェックの件は北朝鮮のグループによるものという国連の報告書などに疑問を呈するもの。使われたマルウェアの種類に踏み込んでいるのが新しい。裏とり。
2週間前に、CSIRT研究をしているロンドン大学のTanczer博士が、火曜日の基調講演者として招かれていることを知り、お昼ご飯に誘っていた。その人に、月曜日に早速時間を確保してもらい、いろいろ相談する。午後は1Fの会議室を使ってプライベートな打ち合わせ1件。その後アリババ社の知り合いと雑談。米政府のファーウェイへの対応についてはアリババもいろいろと考えるところがあったようである。
その後FIRSTの財務報告をするセッションへ。ボランティアの理事10人がすべてを取り仕切る体制を脱却し、CEOを雇ったのは非常に大きな一歩だと思う。過去にもなんども健闘されたが適任者がおらず諦めていたが、今回Executive Directorを引き受けてくれたChris Gibson氏は経歴、能力、コミュニティでの知名度を兼ね備える稀有な人材である。FIRST自体もコンスタントに2億-3億の収入が見込まれ、財務体質はかなり良い。
夜は、招待されたレセプションをサボって、T氏と2人で作戦会議。スコットランド流?マカロニ・アンド・チーズ(発音はマッカンチーズ)が美味しかった。


2019/6/18 (Tue)
昨日打ち合わせをしたTanczer博士の基調講演は、アカデミックな発表の色が濃いものだったが、参加者にもうけていたよう一安心。
午後はFIRST理事と打ち合わせ2件。1つは2021年に福岡で行われるFIRSTカンファレンスの準備に関するもの。もう1つはアジアにおけるFIRSTの活動に関するもの。
自分が理事だったときはこんな感じで、毎日多くの会議を入れられていた。「(理事時代の忙しさを)懐かしく思うか?」と現理事に聞かれた。正直離れてみて、よいコミュニティのために働いていたんだなと再度実感できる。コミュニティへの貢献は理事にならずともできるが、入ってくる情報量に大きな差がある。一参加者として参加したほうが、会いたい人と会う時間がとれたり、自社の業務を進められたりできるのは有意義だ。
夜は久しぶりに会う、日本の人数名と中華、その後バー。
きれいな町並み


2019/6/19 (Wed)
アメリカの政府の人と朝ごはんを食べながら情報交換。
セッションをいくつか冷やかす。夕方はバンケット。2年前に手配していたバンドの演奏を楽しむ。


この日のバンケットでFIRSTは「インシデントレスポンスの殿堂」というプログラムにそった、最初の殿堂入り者としてKPK氏を選んだ。氏の受賞スピーチは経験に裏打ちされ、かつ昨今のCSIRTの現状に、創始者としての懸念を感じさせるものだった。でも、ちゃんと聞いている人が少なかったね。

2019/6/20 (Thu)
朝一で取引先との朝食。その後会場の空いている場所をさがして、翌日発表をする同僚の最終リハーサルをする。昼はアジアのCSIRTのみんなと恒例の昼食会。午後にFIRSTの総会。応援していたT氏は見事当選。
夜は選挙で落ちてしまったが、4年間お世話になったCFOを誘ってピザへ。こぢんまりと彼の労をねぎらうつもりだったが、選挙の集計が間違っており、5位(当選)と6位(落選)の順位が入れ替わり、彼があと2年やるということを聞かされる。びっくり。あってはならないミスだが、労をねぎらう会から祝勝会に変わる。

2019/6/21 (Fri)
韓国の大学が編集する論文誌から査読のお仕事の依頼。テーマは興味あるところだが、自分の博論に時間を割かないといけないのでお断り。しかしよく見ているな。
朝は同僚の発表を聞いて、昼前にカンファレンスのクロージング。間髪入れずに2時からナショナルCSIRTだけの1.5日の会議が始まる。
夜は日本からの参加者と会食。その後少人数でバーへ。カウンターで話しかけてきた人が「チキュー」「メサンハイドレ」とか言っていた詳しく聞いていくと技術者としてJAMSTECが所有する地球深部探査船「ちきゅう」に乗り組んでいた人らしい。すごいな。

2019/6/22 (Sat)
朝4時起床。プレゼン資料づくり。こういうのは新鮮さが必要で、今週聞いたエッセンスを詰め込んで30分の発表の資料にしたてる。
昼過ぎに自分のプレゼンテーション。久しぶりに良い発表が出来た気がする。
夜は同僚と4人でお疲れ様の飲み会。疲れたので途中で離脱して寝る。

2019/6/23 (Sun)
朝ごはんをホテルで食べて、空港へ。Uberは需要と供給で料金のバランスを変えるらしい。この日は空港までの料金が通常の1.5倍。高いがしかたない。

2019/6/24 (Mon)
13時ころ東京着。電車が止まっているらしく、バスにのって自宅へ。
久しぶりにあった家族は喜んでいた。遅れていた父の日のプレゼントのクッキーをもらってほっこり。

2019/6/25 (Tue)
朝3時に目が冷めて、書類作業。普通に出社して、早めに帰宅する。

2019/6/26 (Wed)
午後、お世話になった方のご家族と面談。撮りためた写真をプリントして渡す。9月末に向けた準備を進めていく。

2019/6/27 (Thu)
3つ週末を潰したので休暇を取る。久しぶりにジョギングにいって、シャワーをあび、カレーを食べて、髪の毛を切って、シャワーをあび、夕ご飯を食べてシャワーをあびる。結果1日3シャワー。

 
子供と工作をしていると「おうちのひとにきってもらおう!」という作業を自分でやりたがる。「おうちのひと」の作業だと説明すると、自分も「うちに住んでいる、おうちのひと」であり、自分が切ってもいいという主張。筋が通っているので、切らせてあげた。言語の発達のスピードには驚く。

夕方、ドイツのシンクタンクと日EUトラック2という名目の会議の相談。EUと日本での協力というのは本当に難しい。
21時就寝。
南インドのカレーうまい


2019/6/28 (Fri)
夜は飲み会。新たなプロジェクトがはじまる予感。
ラーメン屋で手榴弾型のなにかをぶら下げている人がいてこわい


2019/6/29 (Sat)
自宅で博論および翌週のタイでの講義資料づくり。博論の方は2週間の出張で、片時も忘れたつもりはないが、正直脳みそが切り替わって、原稿のマスをうめられるようになるためのウォームアップが必要だ。これやっぱり集中きらしたらだめだな。