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Mar 3, 2019

2月の光景

今月は落ち着いて考える時間が割とあった。

最近、いろいろな人からもらった中国茶葉を飲んでいるが、おかげでコーヒーを買う頻度が減って、余計な砂糖をとらなくなった。



2019/2/1 (Fri)
去年の夏、ずっと調べていた北朝鮮のサイバーセキュリティに関する論文が出版された。よかった。
このプロセスで発見したのは、日本には割と貴重な北朝鮮情報があるということである。
英語の論文なんかを読んでいても、一次資料は日本の新聞記者の新書ということが決して珍しくない。
重要な議論は基本的に英語であり、日本語は周回遅れというサイバーセキュリティの世界になれきっていたので新鮮な驚きを感じる。




2019/2/6 (Wed)
そろそろ来年度の計画を考える時。今年は組織・部署全体に不確定要素が多く、例年以上に難しい。
夜電話会議。

2019/2/8 (Fri)
プロジェクトの打ち上げで神田で飲み会。コンパクトだが、よいプロジェクトだった。
夜電話会議。今年はサイバーセキュリティのガバナンスに関する重要な会議が国連の元で複数開催される。その動きについて、海外の友人と情報交換。

2019/2/9 (Sat)
朝から子供と2人で遊びにいく。昼ごはんはラーメンだったがあまり食べてくれなかった。

2019/2/13 (Wed)
夜は同僚とゲスト1人とオフィス近くで会食。ジビエを得意とするモダンなイタリアンだった。



2019/2/14 (Thu)
学会で知り合った社会人院生の方の相談にのるべく夜飲みにいく。大学はいろいろ、指導教官もいろいろ、学生だっていろいろでお役に立てたかは定かでない。

2019/2/15 (Fri)
バレンタインデーのチョコケーキがおいしい。

2019/2/17 (Sun)
三鷹まで親戚に会いに。色々考えないといけない。

2019/2/18 (Mon)
遅くまで会社で仕事。この日も人身事故で帰りの電車が遅延。3営業日連続。

2019/2/20 (Wed)
早めに集まって他大の先生に、今書いている論文へのアドバイスをいただく。もっと現場の実態がわかるような記述を増やすべきということ。あと言葉のチョイスが不注意ということを指摘いただく。
午後は六本木で中国の専門家との定例シンポジウムで講演、および聴講。ディナーまで。

2019/2/21 (Thu)
ドイツからの来客。なぜかGoogle Mapで会社の場所が不正確にポイントされていて、朝から走り回る。午後は別のアポがある彼女のために同僚にコンビニでサンドイッチを買ってきてもらってギリギリまで時間使う。

2019/2/23 (Sat)
ずっと宿題だった、北朝鮮のIT事情に関する英語論文。大学経由で翻訳会社に英訳をお願いしたところ、かなりクオリティの高い訳文が納品されてきた。この日は細かい点を見直して、加筆を行う。9割できたところで、Google Docにインポートして、海外の友人・知人にチェックをお願いする。僕にはよく見えた英訳だが、ネイティブにはやはり至らない点が目立つようだ。加えて韓国の友人からこれも読め、あれも読めとリンクやPDFファイルが山程送られてくる。やはりこのテーマを研究するのに朝鮮語が一切できないのは不利だな。

2019/2/25 (Mon)
来日中の取引先と朝食を食べながらのミーティング。1年前のインテルCPUの脆弱性について、米国の民間企業はいろいろストレスをためているようである。
週末中かかりっきりだった英語論文がひとまず公開された。 まだまだ改善の余地は多い。

2019/2/27 (Wed)
去年の秋のIGFの報告会というイベントに参加して短い講演。インターネット・ガバナンスコミュニティは勢いがない。別に日本だけの話じゃない。聞く限りドイツのIGF準備会合は日本のIGCJのMLよりひどそうだ。
会議後もやもやして、いくつか文献を読んだがTim Maurerの「インターネットのガバナンス(Governance of the Internet)とインターネット上のガバナンス(Governernce on the Internet)は違う。前者はインターネットはいかにデザインされるべきかという問いへの答えを供するものであり、後者はインターネットがどう使われるべきかという問いへの答えを示すもの。」という説明が一番しっくりくる。世界中で両者が混同されて議論が前に進まなくなっているということが言えるのではないか。

今回もそうだが、規範について、CSIRTについて、サイバー空間の抑止について、今回のインターネットガバナンスとサイバーセキュリティガバナンスについて、モヤモヤしていることをネットで調べるとTim Maurerが書いた論文に全部書いてある。偶然かもしれないが、重要なベンチマークである。今彼が何について問題意識を持っているのか聞けば、数年後の自分の悩みが予想できるのかもしれない。




2019/2/28 (Thu)
夜、先生からのドラフトへのコメントをもらって修正、学会事務局への提出が完了した。
およそ2週間前に9割以上、仕上げたつもりだった。そこからいろいろな人にコメントをもらい、自分なりに考え直し、論文としてのわかり易さを追求して、試行錯誤した。書くことはつまり考えることであり、本当に頭使った。肝心のタイトルが2週間で4回変わったと言えば、迷走ぶりが伝わるだろうか。そしてMS-Wordの字数カウントに脚注が入ってないことに気づいて、最後の数時間で字数を全体の15%削減した。
 とにかく提出済ませたので、このワードファイルはもう2度と開きたくない。
が、こういう論文は査読通りにくいんだろうな。。。