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Mar 24, 2010

北朝鮮国境、繰り広げられる情報戦の中で韓国人のおばちゃんが最強だったとい う話

先日書いた北朝鮮国境、にらみ合いの中でエロだけが国境を越えていたという話が好評だったので、その続きである。つまり元米軍でその昔に北朝鮮と韓国の軍事境界線、いわゆる38度線、に配属されていた知人との酒酌み交わしながらの与太話である。
[caption id="attachment_2034" align="aligncenter" width="300" caption="写真と本文はあまり関係ありません。これは韓国の豚足のおいしい店で豚足をざくざく刻んでたおばちゃん。強そうだった。"][/caption]

訓練で登る山頂で米軍をまっていたのはおばちゃんだった


38度線に派遣されていた部隊は不定期に訓練を行うそうだ。訓練は完全な抜き打ちである朝、突然に「いまからあの山に登ってこい」というような塩梅ではじまるという。彼らは訓練命令に従って、冬の深く険しい山を登っていく。重装備だが、なにしろ普段の鍛えかたが違うので一般人よりは格段に早いスピードで登るのだろうと思う。しかし驚いたことに彼らが息も絶え絶えに山頂につくと、そこには既に韓国人の普通のおばちゃんが待っている。
おばちゃんは武器を持って米軍に襲いかかるわけではない、彼女はカップ唐辛子ラーメンとお湯をわかす道具を持って彼らを待ち受けているのだという。
そう、おばちゃんは米軍兵士相手にラーメンは1ドルで売っているのだ。(生卵をトッピングするとさらに1ドル)。なにせ厳寒の山頂なので、通常の価格より大分高くてもラーメンは売れるそうだ。韓国ウォンに対して米ドルが強い時期だったはずなのでおばちゃんは儲かるはずだ。

知人いわく、このおばちゃんは米軍の中で有名人で、別の山に訓練で登ってもちゃんと頂上で待っているのだという。訓練の日時や場所は機密情報なのであるが、そしてその当時の38度線近辺には一般人はそう簡単に近づけないと思うのだが、おばちゃんはそれらのハードルを軽々乗り越え、カップラーメンを売りに来るのである。おそるべし!


昨今「インテリジェンス」という言葉がもてはやされ、インテリジェンスオフィサーなんて肩書きの半分学者みたいな人が切れ味鋭くインテリジェンスというものについて語っているのを耳にするが、実際に戦争をするときに敵に回すと怖いのは、この話のおばちゃんのように広い情報収集能力を持ち、そして丸腰で危険なエリアにラーメンを売りに来るような勇敢さをもった人なのではないだろうか。


「あの卵トッピングの唐辛子ヌードルは本当にうまかった。。。」としみじみと振り返る彼を横目に、僕は別のことに思いを巡らせていたのだが、それはまたの機会にしたいとおもう。