タバコをやめたのは9年前、思い立って、禁煙本を読んで、
それから9年、今更ながらに、
さて、ここで書きたいのは再びはじめたタバコのうまさではなく、
・タバコが高い
吸い始めた頃1箱220円だったものが、 410円に値上げされている。1日1箱吸う場合、 1ヶ月で10000円軽く超える計算になる。ホワイト学割が490円のこのご時世に、たまったものではない。さらに、これでも欧米と比べるとまだ安く、 財務省は増税の好機をうかがっているというのだから恐ろしい。
・自動販売機でタバコが買えない
タスポ導入のニュースをそういえば何年か前にテレビで見たような・タバコを吸う場所がない
昔は灰皿がどこにでもあった。会社の自席にも、公園にも、非喫煙者の方に聞きたい。
聞くところによれば近頃は完全禁煙の雀荘/パチンコ屋もあるらしい。タバコを吸いたくても吸えない、世知辛い世の中である。
・ライターが重い
非喫煙者にはなんのことか分からないと思う。近頃の100円ライターは子供がいたずらして火をつけられないよ・マイルドセブン・FKが売っていない。
昔吸っていたブランドは2011年に販売終了の憂き目にあっていここまでつらつらと喫煙者にとって悲しい変化をとりあげてきたが、9年間で良い変化ももちろんあった。
・喫煙マナー向上
町中に吸い殻がおちていない。先日プラハを歩いている時には街のいたるところに吸い殻がたまっている悲しい光景を見た。日本でも昔はそんなものであった。これは9年間で劇的に改善されている。歩きながらタバコを吸う人も少ない。歩行喫煙にスポットをあて、これを減らそうとしたJTのマーケティングキャンペーンの賜物ではないだろうか。
・喫煙者同士の連帯感が増している
僕の喫煙場所ビルの谷間の駐車場に設けられた吹きさらし喫煙スペースは紳士/淑女の社交場のようである。灰皿を中心に半径3mに等間隔に人が並ぶ。入るときは「ちょっと失礼」、吸い終わって離れるときは「お先に」という人もいるし言わない人もいるし、会釈をだけする人もいるが、総じてお互いへの気遣いはかつて感じなかったものである。社会から虐げられているどころか、家族からも「お父さん煙草臭い」と嫌われる者同士が、やけにならず、紳士として振る舞う世界。言葉も年齢も地位も名誉も関係ない奇妙な連帯がそこには確かにある。
あえて言いたい、喫煙者よ立ち上がれ!と。
我々は訴える。汗して得たお金でタバコを買い、それを吸うのはコソコソするようなことではないと。
なぜビルの軒先で雨にうたれながら、風に吹かれながらタバコをすわないといけないのか?
我々は訴える。脱税が横行する現代において喫煙者は模範的納税者
我々は訴える。肺ガン、脳梗塞のリスクがあがるのは事実であるけれど、
そして私は、現在のところ「喫煙の際はベランダ」を厳しく躾けられている身であるが、換気扇下での喫煙を超近隣住人に許可して頂けるよう懇切丁寧に説明を続けたい。
風吹きすさび雪降り積もる冬までには。