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Oct 16, 2005

ミニ地球:バイオスフィア2

 


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"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062571471/goodpic-22/ref=nosim/"
target="_blank">バイオスフィア実験生活―史上最大の人工閉鎖生態系での2年間

アビゲイル アリング マーク ネルソン Abigail Alling
講談社 1996-11

by "http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools

 


『バイオスフィア実験生活』という本を読みました。既に絶版。


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バイオスフィア(生命圏)とは、バクテリアから人間にいたるまで、
あらゆる生命体が太陽光と大気と水を利用して、死と再生を繰り返している閉鎖生態系である。
地球というバイオスフィア1に住む人類のこれからの生き方を探るために、ガラスの建物の中に密閉されたバイオスフィア2が、
アリゾナの砂漠に作られた。その中で男女8人の科学者が、水や食料はもとより、空気すらもリサイクルしながら、
外部からいっさいの補給なしで暮らした。クルー自らが書いた、2年間におよぶその実験生活の臨場感あふれるレポート。



スペースコロニー等で人間が密閉空間で生きていけるのかを検証し、
当時計画が進んでいた火星への有人探索に応用しようという意図があったようですが、小さな地球を作るとはさすがアメリカ人、アメリカ万歳。

(僕の周囲半径50mでは「すごいアメリカンだね」とは、「大胆をこえて無謀。バカ一歩手前だね」
という意味になります。 少なくとも20数年前は「アメリカナイズされている」というと「合理的・理知的・科学的」
といういい意味で使われていたはず。アメリカという国に対する印象が変わってきている事を実感します。でもいつから?)


興味深いのはバイオスフィアの中の食生活に関する件です。
・バイオスフィアの中では全ての食料を自給自足した。
・メンバー全員が1日約3〓4時間の農作業をし、食料を生産した。(農作業に追われて、研究ができないという問題も発生した)
・それでも慢性的な食料不足でみんなが常に空腹状態だった。
・家畜の数が限られていたため、動物由来の食品は卵とやぎ乳がごく少量あったのみ。
・全員実験開始と比較して9キログラム以上体重を減らした。(20キログラム減らしたメンバーもいた。)


こんな、半分ベジタリアン、現在の栄養学的には劣悪といえる条件の中で
・全員血圧もコレステロール値も超優良で、毎日激しい野良作業に励んでいた。
という事実が驚きです。


8人のリーダーで食糧計画を担当していたリンダさんは「本当の健康というものを発見した」といっています。
後にバイオスフィアでの食生活をつづった本を執筆。『"http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/1882428048/bluepill-20/ref=nosim/">Eating
in: From the Field to the Kitchen in Biosphere
2


おりしも妻が『少食・断食で健康になる』という健康法に乗りかかっていて("http://www.takui.net/redpill/archives/000776.html">参考)、
その胡散臭さに閉口気味だったのですが
その健康法がすすめる食生活とバイオスフィアの中での食生活は酷似しており、その健康法の本をきちんと読んでみようという気になりました。

予断や偏見はよくないね。でもね、健康法を広めようとおもっている医者はやっぱ肌つや良くないといけないと思うよ。


ちなみにバイオスフィアの事は池澤夏樹の『"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410131814X/qid=1129358339/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-3104944-1257924">母なる自然のおっぱい
でたまたま
知りました。こちらも示唆に富んだ本なのでお勧めです。


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バイオスフィアの建物の一部、SF映画のセットみたい。いつか現地に行ってみたいな。