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Oct 11, 2019

エドワード・スノーデンの自伝「Permanent Record」には何が書かれているか

エドワード・スノーデンの自伝「Permanent Record」。話題の本なので読んでみた。邦訳は11月終わりに出るそうな。(2019/11/12追記。出版される。予約開始。)出版社の動き早くて驚く。


構成

本書は3部構成となっている。1部は生い立ちから、CIAで働き始めるまでの過程を描く。2部はCIAとNSAで具体的にどのような業務を行っていたのかを、そして3部は内部告発を行うと決心してから、それを実行し、追われる身となってモスクワでの生活を始めるまでを描く。それぞれの部は10程度の章に分かれており、以下では章ごとにその内容を大雑把にまとめる。

第一部

1. Looking Through the Window
ノースカロライナ州に生まれ、沿岸警備隊の中で情報システムを担当する仕事をしていた父親の影響で早い時期に、コモドール64でプログラミングをしていた。母親や2人の姉妹と共に平和な家庭に育った。

2. THe Invisible Wall
スノーデン自身の家族と先祖の話。父親も、母親も、母方の祖先も、それぞれが軍や沿岸警備隊で働き国のために尽くした人であった。そのことをスノーデン自身が誇りに感じていることが伝わる。子供時代を通じてファミコンで様々なゲームを楽しんだ。ゼルダ、ロックマン、マリオカード、ストリートファイターなどの名前があがる。中でも好きだったのはスーパーマリオ。『マリオは一方向にしか進めず、「見えない壁のせいで」引き返すことはできない。マリオが教えてくれた「人生は引き返せない、前に進むだけ」はもしかすると人生で一番大切な教訓である。』

3. Beltway Boy
中学生ぐらいの時期になり、ワシントンD.C.とアナポリスの間、メリーランド州クロフトンに家族で引っ越す。母親はNSAで仕事を得た。場所柄、隣近所をみても、CIA・NSA・FBIなどで働く家庭が多い特殊な環境だった。親が子供に何の仕事をしているか話せない、お隣がどこに勤めているかわからない、そういう状態が普通であった。

4. American Online
父親が自宅にコンパック製のPC/AT機を買い、これに夢中になる。この時期にインターネットに出会い、そしてオンラインゲーム(具体的にUO)にハマる。1990年代のインターネットをスノーデンは「金のためでなく啓発のために人が働き、良識の集合による規制が行われた場所」と捉える。そして「それは私が経験した中で最も心地よい、栄えたアナーキーであった。」と懐かしんでいる。

5. Hacking
この章を通じて、学校というシステムに疑問を呈するスノーデンのハッカー体質がみてとれる。シラバスの内容を理解し、宿題をせずに好成績を取ろうとしたスノーデンに対して、教師は採点システムを書き換えるという方法で対抗する。スノーデンが、努力を惜しんでいると考えた教師は「君はその頭脳を仕事を避けるためでなく、ベストな仕事をするために使うべきだ。君には大きな才能がある。しかしここでの成績が君の人生に一生ついて回ることに気づいていないようだ。君自身の消えない記録(permanent record)を気にかけたほうがいい。」と語りかける。「消えない記録」という本書のタイトルがここで初めて顔を出す。ハッキングの技術も蓄え、ロスアラモス国立研究所のWebの脆弱性を指摘した顛末も描かれる。

6. Incomplete
高校に入り、父が家を出て、母が家を売り、姉とスノーデンといくつかの家を転々とした。淡々とした語り口だが、生活全般が一転して不安定になったことが伝わる。高校2年で昼夜逆転、成績壊滅、授業でもパソコンの前でも寝るなど生活が荒れる。なるべく早く社会にでて稼ぎたいと考えるようになったスノーデンは、高校卒業していなくとも入学できるコミュニティカレッジに出願し、入学する。

7. 9/11
スノーデン16歳頃の話。母は仕事に没頭し、炊事や洗濯などすべて自分でしていた。このころ日本語学校に通いはじめ、仲良くなった人たちからアニメなどについて聞くうちに、これに傾倒していく。日本語学校で知り合った女性を手伝う形でWebデザインの仕事をしていた。そしてそこで働いているときに9・11同時多発テロが発生した。

8. 9/12
9・11を経験して、自分の技術を国を守るために使いたいという気持ちが芽生える。しかしコンピューターの前の仕事だけでは刺激が少ないように思えた。そこで陸軍で働くことにした。沿岸警備隊で働いた祖先が多い家庭なので、陸軍という選択に母は一日泣き、父は技術の持ち腐れになると反対した。

9. X-Rays
陸軍のリクルーティングシステムについて若干の説明がされる。スノーデンは語学や計算のペーパーテストの結果が素晴らしく、18 X-Rayというカテゴリで入隊する。新兵トレーニングのかなり早い段階で立てなくなり、両側脛骨骨折の診断をうける。陸軍を去る。除隊の形式については、名誉でも不名誉でもなく、入隊取り消しに近い形だった。しかしそれは訓練中に汚させたという軍隊の失敗を覆い隠すためのものだったのかもしれない。

10. Cleard and in love
陸軍を去り、良い職を得るためにまずはTS/SCIという取得が難しい(時間がかかる)クリアランスを取ろうとした。クリアランス取得のための奇怪なプロセスと念入りな検査の様子が描かれる。この頃、後に結婚するリンジー・ミルズとhotornot.comというデーティングサイトを通じで知り合う。22歳のときに遂にクリアランスを取得し、NSAに契約職員として内定し、そしてリンジーと付き合い始める。

第二部

11. The system
二部ではNSAでシステム管理者として働くスノーデンの様子が描かれるが、それに先立って本章ではシステム管理という仕事やインターネットについて、馴染みのない読者むけの解説が行われる。合わせてスノーデン自身のサイバーリバタリアンとでも言うべきインターネット観が開陳される。インターネットは誰もが対等で、生活と自由と幸せを追求する場だった。そしてその考え方はアメリカの建国の意図と相似しているとスノーデンは言う。

12. Homo Contractus
米政府が契約を通じて、安全保障という本来の役割を放棄しているという批判が行われる。契約制度は予算を肥大させ、しかしその金が職員ではなく企業にはいり、また予算が何に使われたかの透明性を損なう。スノーデン自身は、「CIAが契約したBAEシステムと契約したCOMSO」つまり孫受け会社の契約職員となったが、COMSOのオフィスに行ったことはなく初日からCIAのオフィスで働いた。

13. Indoc
CIAで働き出した頃のスノーデンの姿が描かれる。新人教育の最後は組織を裏切ったスタッフが壁に繋がれている写真でおわる。CIAの現在のHQはラングレーでなくマクリーンである。スノーデンはマクリーンの中のあるビルでDS(Directorate of Support)の一員として、CIAの通信インフラの設置などの業務を行った。24時間のシフトオペレーションで夜勤になった際に、先輩社員がバカバカしいほど単純な仕事をしているのに閉口する。CIA本部とはいえ、映画に出てくるような緊張感、ひいては国を守っている感覚を得られる仕事ではなかった。夜の空いた時間に秘密情報を読んだ。CIA内部には新聞が報じる数日前に、より詳細な情報が存在した。海外勤務へのあこがれが増し、契約職員から政府職員へと異動を願い出た。契約職員と政府職員の違いはたった1つだけ、忠誠の誓いをし、合衆国憲法のために働くことを誓った。

14. The court of the hill
ワレントントレーニングセンター(通称ザ・ヒル)での研修について。スノーデンはTISOと呼ばれるCIAの現場の通信全般を担当する技術担当の職員を育成するプログラムに参加する。一度フィールドに出れば監視カメラから、太陽光パネルから、エアコンまで電気を使う機会はすべてTISOの管轄となる。幅広い知識が求められた。TISOは拠点を捨てて避難する際の、拠点内の情報の廃棄にも責任を持つ。軍隊の通信兵に似た宿命を背負い、CIAの多くの職種の中でも離婚率が高い。近くのボロボロのホテルでの合宿生活であったが、待遇改善を求めて、上層部と交渉をした。これで目をつけられ、スノーデン自身が全く希望していないジュネーブ勤務の辞令が下る。
またこの章では、古参職員が「CIAはHQなしでも機能するが、ワレントン無しでは動かない」と語るほどの重要性を持つ施設について、大まかな説明がなされる。

15. Geneva
対外的には外交官の身分でジュネーブで勤務する。ジュネーブは国際ケーブルが多く通り、上空の軌道を通信衛星が通り、金融の流れの情報が集まるハブとスノーデンは言う。パーティを通じた協力者の開拓などに、少しだけ協力するも、その効率の悪さが印象に残る。大使館にはSIGINT業務にあたるNSAの職員がいた。様々なツールを持ち、情報へのアクセス権をもつ彼らにスノーデンは憧れた。

16. Tokyo
NSAの業務への憧れ、そして東京という土地への憧れもあり、CIAの職員を辞して、NSAの契約職員(デル社員)として東京にやってくる。リンジーとスノーデンは福生にすんで横田で働いた。NSAのパフィシックテクニカルセンター(PTC)は太平洋地域全体に対するサポートを提供していた。横田基地の建物の半分はPTCの管轄である。CIAを経験したスノーデンの身にNSAは情報の保全に甘さは残るものの、技術力は圧倒的だった。NSAの究極の夢は永遠である。全てのデータを永遠に保持し、完全な記憶装置を作り上げるという野望がある。消えない記録(permanent record)という本書のテーマが再び印象的に現れる。2001年に始まり、2004年の解釈変更でNSAがいかなる情報も令状なしに収集することを可能にしたSTELLARWINDプログラムについてもその証拠となる文書をどのように入手したかが明らかにされる。

17. Home on the Cloud
2011年、デルのCIA担当として米国に戻ったスノーデン。米情報機関向けプライベートクラウドを作る仕事をしていた。仕事のやりがいも、給与も大幅にアップし忙しく過ごしていたところにてんかんの発作があった。母親もてんかん持ちであったが、遺伝性ではないと聞いていた。信じてきた、国とインターネットという2つから裏切られ、最後に自らの身体からも裏切られた。

18. On the Couch
てんかんで車の運転ができなくなり、バージニアでおこなわれるCIAとの会議に参加することが困難になる。様々な病院に行き、検査を受け、治療を試み、薬を試した。特別休暇を取り、数週間母親の家に転がり込んで、ソファーでごろごろしてすごした。その間に権威主義国家における政変などに思いを巡らせた。何も隠すことがないからプライバシーは必要ないというよく見る論法について、スノーデンはそれは「何も主張することがないので、表現の自由は不要」と言うとの同じくらい馬鹿げていると注意をうながす。

第三部

19. The Tunnel
2012年にリンジーとハワイに引っ越す。温暖な気候とよりゆったりとした仕事内容が健康のために必要という考えであった。the TunnelとよばれるハワイのNSAの拠点に自転車で通える場所に家を借りた。収入は減り、新たな役割(MS Sharepointサーバの管理者)は寝ていてもできるような難易度だった。空いている時間を使って、NSAの内部文書を漁り始めたのは、大規模サーベイランスが本当に行われているのか?行われているのであればどのように?という疑問を解決するためだった。

20. Heartbeat
上司の許可を得て、Heartbeatというシステムを作った。サーバはスノーデンの席の近くに置かれた。NSAがアクセスできる全てのサーバから新着情報を収集し、まとめる機能を持つ。通信帯域を専有しないように気をつけた(それがどういうものか詳しい説明はない)。PRISM, upstream, TURBULENCEなどのプログラムについて概要を解説する。後に大量のファイルをジャーナリストに渡せたのは、Heartbeatにファイルが大量に集められ、整理されていたからである。スノーデンはNSAのような高度な技術者が集う組織において、人は疑ってもシステムを疑わない文化があると指摘する。つまり「誰か」が様々なサーバにアクセスし、大量のファイルをダウンロードしていたらすぐに咎められるが、それがシステムであれば何も怪しまれないということだ。

21. Whistleblowing
内部告発をするということについての一般的な理解を高めるための章。過去のNSAからの内部告発者の例をいくつか紹介する。

22. Fourth Estate
内部告発に至るまでにスノーデンが考慮したいくつかの点について。実はNSAによる大規模サーベイランスの告発をした人物は過去にもいる。彼らは特定のメディアにたよったり、Wikileaksに情報を渡すという戦略をとったが、その問題点と、それを克服するためのスノーデン自身の戦略が示される。またどのように証拠してインパクトのあるデータの選別や、どのメディアに情報を渡すかの検討が行われた。ローラ・ポイトラスグレン・グリンワルドに白羽の矢が立った経緯も描かれる。ジャーナリストへのコンタクトは、新たに調達したラップトップで、ハワイ中をドライブし、セキュリティの甘いWiFiアクセスポイントを使って行った。

23. Read, Write, Execute
本章すべてが、KRSOCからどのように大量の文書を持ち出したかということの解説にあてられる。基本的にはHeartbeatサーバからSDカードにファイルをコピーし、それを持ち出した。1つの文書を受け取り手によって微妙に異なるものにする技術(Single User Document)は様々なものがあり、持ち出したファイルから、それをスノーデンによるものと探知される可能性は低くなかった。匿名での告発をあきらめ、自らが告発者として名乗り出るしかなかった。

24. Encrypt
暗号化技術について一般の人の教養を高めるためのCryptoPartyという草の根の活動を支援していたスノーデンは、自らが勉強会を主催し、講師をつとめた。その経緯や参加者の関心がおよそ暗号化技術になかったことに対する失望の様子が描かれる。

25. The Boy
XKEYSCOREとNSA内部での倫理観に乏しいデータの取り扱われ方について。XKEYSCOREをつかって大統領や芸能人の名前を検索すればそれらの通信記録が見れた。監査は行われていたが、監査の目をかいくぐるのは容易かった。2013年3月から5月はハワイで過ごした。内部告発のための最終準備に忙しかったが、二度とアメリカには戻れない、少なくとも自由な生活をできないという覚悟を決めた。その期間の行動は死を覚悟した人間の行動に似ているのではないか。ジャーナリストとは香港で落ち合うことにした。香港を選んだ理由も詳しく語られる。リンジーとの別れの様子が印象的。ハワイの空港で東京行きの航空券を現金で買い、東京からはさらに香港行きを現金で買った。5月20日に香港についた。

26. Hong Kong
5月20日に香港についたが、ジャーナリスト(グレンとローラ)が到着するのは6月2日。それまでの間、ずっとホテルの部屋にこもり、怯えながらも、資料を使ってどのように効果的に説明をおこなうかのイメトレをしていた。ルービックキューブを目印に待ち合わせをして、1014号室に向かった。後にガーディアンのマカスキルが合流し、6月3日から9日までこの部屋で作業が行われた。6月5日にガーディアンが最初の記事を掲載し、以後段階的に報道がされた。内部告発をしたあとの身の振り方について、スノーデンの事前計画は十分でなかった。特定の国と交渉し、事前に亡命を申請していたわけでもなかった。スノーデンのビデオインタビューが公開される前後から、香港にいることがばれる。6月14日に米政府がサーベイランス法に基づき訴追をおこない、21日に正式に引き渡し要請がされた。香港政府から非公式に退去を求められた。

27. Moscow
支援者のアドバイスもあり、エクアドルに向かうことにした。香港から米国の領空を通らずにエクアドルにたどり着くルートは1つしかなかった。それがモスクワ経由だった。香港発モスクワ行きの飛行機にのった。モスクワでは情報機関の職員が待ち構えており、そこでロシア人の口から自らのパスポートが米国政府によって無効にされたこと、従ってロシアからエクアドルに向かう飛行機には乗れないことを告げられる。空港で立ち往生した。その間多くの国に対して亡命を要請したが、非公式に同情の意を示す国は多かったが、米国を敵に回してまで亡命を受け入れる国はなかった。スノーデンが空港にいることによる諸問題がおき、ロシア政府は8月1日に一時的亡命を許可した。

28. From the Diaries of Lindsey Mills
スノーデンのガールフレンドであるリンジーの日記の抜粋を通して当時の状況を伝える試み。5月23日の時点で彼女がスノーデンが香港にいると確信していたこと。スノーデンのSkypeのステータスメッセージが「ごめん。でもやらなければいけないことだった」と設定されていたことなど。当事者にしかかけない事が多い。中でも、6月9日にスノーデンのインタビューを見て「This was the man I loved, not the cold distant ghost I'd recently been living with」と書き残しているのは、リンジーの強さが伝わってくる。

29. Love and Exile
スノーデン自身の現在の生活について。モスクワ市内の普通のアパートでリンジーと暮らしている。

感想

スノーデンの内部告発については、様々な報道があり、ドキュメンタリーがあり、フィクションの映画まで作られている。それと比べた場合の本書の価値は、香港以降の足取りが少し明らかになったことである。アサンジを手助けした法律アドバイザーと共に行動し、たまたまロシアに亡命することになった流れは初見の情報が多かった。
未だにロシア政府と事前にコンタクトがあったという、噂がつきまとうスノーデンだが、本書には当然ながらそういう気配はない。スノーデン自身は、自らをアメリカという国家のために人生を捧げた両親や祖先の家庭で育った、ごく一般的な人間として見せようとしている。
ここでは本に何が書かれているかについて語ってきたが、もう一つの重要な視点は何が書かれなかったのかという点である。それは別の機会にまとめたい。

ガールフレンドのインスタグラムを見る限り、ロシアから一歩も出れない、クレジットカードを使えないなど様々な不便さはあるものの、仲良くモスクワで暮らしているようでなによりである。



May 3, 2011

犯人はみんなも知ってるあいつだ! 書評「檻の中の少女」


主人公が情報セキュリティのエキスパートという一風変わったハードボイルド小説「檻の中の少女」。出版社から献本いただいたので読んでみた。おもしろいので日本のセキュリティコミュニティの人は読んでみて欲しい。

話の筋を大雑把に説明すると、ミトラスという自殺志願者とトリガー(自殺者の背中を押す人)の出会いサイトがあり、そこではメンバーのメッセージのやり取りだけでなくお金や証明書のやり取りもされていて、怪しい人たちが集う場になっている。このサイトのせいで息子が自殺してしまったという両親が主人公に調査を依頼するというストーリー。ミトラスの仕組みを理解するまでは若干読み進めるのがつらい。

セキュリティ業界の人が書いているので技術、法律、実在する組織などの描写はダン・ブラウンの小説やその辺の大作映画よりよっぽど正確になされていて、「ん?」とひっかかるところがなく、安心して読める。それはつまり、一般読者には難解ではないかと心配してしまうが、著者も難しいのは仕方ないと割り切ってるのだろう。

物語には現実と虚構とその中間にある少しの虚構が入り交じっている
現実とは、たとえばシステムがC++とJavaの組み合わせでできているとか、勉強会の後にルノアールで懇親会をして、しかもお会計をきっちり割り勘するだとか、サイバーディフェンスの人が実名で登場しているだとかそういった事細かな点である。エンジニアが使い捨てられるだとか、日本のセキュリティの専門家が金融に弱いとか耳の痛い現実も含めて、筆者は残酷なまでに現実を書き上げている。
少しの虚構というのは例えばNISCっぽい組織であり、まっちゃっぽい勉強であったりする。物語の舞台となるミトラスも実在こそしないが、今後もないかといえば誰もが明確には否定出来ない。荒唐無稽というよりはバーチャルリアリティに近い。
そしてさらに完全な虚構が存在する。つまりは殺人事件であったり、「少女」の物語(ここは最後まで読まないとわからない)という物語の核である。

この本を僕がセキュリティ業界の人におすすめするのは、この小説の舞台が僕たちにとってあまりに現実的であるために自分があたかも登場人物の一人になった感覚になれるからである。
普通の読者は「少しの虚構」「完全な虚構」の2つのレイヤーを味わうが、僕たちなら「現実」を含めて3つのレイヤーを行き来しながら、物語の中に自分自身を見出すことができる。小説の主人公になり切るのではなく、主人公と協力して真相に迫っていく気持ちが味わえるのはこの本の醍醐味である。

この本がヒットしたらきっと業界の人と飲みにいく時に「檻の中の少女よんだ?」という話になるんだろう。多分みんなが「このセキュリティ業界に美人女子高生なんてありえない!」と本作最大の脆弱性に突っ込むに違いない。それはそれで楽しそうだが、僕は「和田」派であると最初にここで明言しておく。

Jun 23, 2010

THE COVE(イルカ漁反対映画)を見てまとめたメモ

イルカ漁に反対する映画"THE COVE"という映画があるが、なぜか日本では映画館上映されない。ネットで限定配信もされたようだが、僕は見られなかった。そんなわけでDVDを買って見てみた。



感想はいずれ書くとして、映画はいろいろな意味で多くの人に見てもらいたい内容だったので、見ながらとったメモをブログにのせてみる。

注意:
・基本的には映画の雰囲気をふんわりつかむためと割り切って読んでください。内容は僕が聞き取れた所だけ、しかも一度パッと見ただけなので甚だ心もとない。もし既に見た人がいらっしゃったら指摘は有り難く受けるし、修正します。
・ミステリーでもないですが、ネタバレとかそういうのを気にする人は読まない事をおすすめ




シーワールドは実はイルカの敵


海洋生物に関するカンファレンスをサンディエゴで行おうとしたが、Richard O'Barryの基調講演が直前でスポンサーから却下された。イベントのスポンサーは「シーワールド」だった。海洋生物に関する研究はシーワールドのような営利企業のスポンサリングが重要であるとのこと。

Richard O'Barryはイルカ漁に反対する活動家、ニカラグアやアメリカで不当に扱われているイルカを逃がすなどの「救出劇」を行っている。活動が過激なあまり何度も逮捕されている。同じような活動をしていたJane Tipsonは殺された。活動家になる以前はわんぱくフリッパーとして知られるテレビシリーズでイルカの調教している
リチャード「イルカは新しい環境のシンボルだ。」
リチャード「イルカが笑っているというのは大きな誤解。音でもコミュニケーションするがゆえに音に敏感。水族館などの閉鎖環境では循環機器のノイズが原因で死んだりする。本当にデリケートなんだ。」

イルカの性質を利用した太地町の漁


音に敏感なイルカの性質をつかって音で威嚇しおいつめる。漁の様子が映像で紹介される。

  1. 20隻程度の漁船、船の両舷から海中に鉄のパイプをのばす。漁師がパイプを叩いてノイズを出し、イルカをおいこむ。

  2. 逃げないように、沖側にネットをはる。一晩待つ。

  3. 翌朝シーワールドの担当者達が来て、見た目の良い、若い♀のバンドウイルカをイルカショー用として持って行く


太地町はショー用にイルカを世界各国に輸出しており、一頭あたり最大15万ドル程度で取引される。
このような方法で23000頭のイルカが毎年捕獲されている

IWCとイルカ漁の関係


誰か: IWCはクジラ保護に注力しているが、イルカはその対象外である。それはおかしい。
森下丈二の紹介。水産庁の官僚、ハンサム、日本の国益を代表している。他国代表の質問に居眠りしている場面が繰り返される。悪者として描かれる。

イルカ漁を隠したい太地町の人々とクルーの軋轢


カメラは太地町の漁師の人たちにも遠慮なく向けられる

  • カメラを隠そうとする人

  • 女性活動家を浜から押し出そうとする人

  • 帰れと怒鳴るように叫ぶ人

  • クルーのカメラに対して中指をたてて見せる人


クルー「見せしめだろうか、既に息絶えた子イルカの喉を斬ってみせた漁師がいたときには、腹がたった」
2003年シーシェパードはイルカ漁の実態をカメラに収めるため、太地町に人を派遣。イルカ用ネットを切断した。
公式に使途の交渉なども散発的に行われているが、市側からは立ち入り禁止区域を押し付けられたのみ。
漁の一部始終をカメラに収めたものはいない。

イルカ漁の全貌を撮ってやる大作戦


颯爽と太地町にイルカの撮影のためにあつめられたエキスパート達。

  • 岩にカモフラージュしたカメラ、水中にしかける水中カメラと録音機

  • 素潜りのエキスパートたち、水中にカメラをしかける担当

  • ラジコンのヘリコプターやおもちゃの飛行船にカメラを搭載。


メンバーのひとり「飛行船やヘリコプターを使う1つの理由は逮捕された時の印象アップだよ。」
47個の黒いトランクを日本に空輸、いきなり怪しまれてホテルの前に監視がつく。
リチャード?ルイ?「誰に尾行されいるのかわからなかったので、英語をしゃべれる日本人に聞いてみたら、『警察だよ』と教えてくれた」

まずは正面から網の近くによってみると、太地町の漁師に阻まれる。あきらめて一行が帰ろうとした頃に、網の向こうから傷ついて血だらけの子イルカが泳いできて力つきる。それを見て泣き崩れる美人ダイバー夫妻、談笑を続ける漁師との対比の構図。

イルカの肉は水銀に汚染されてイルカ?


リチャード「太地町の人々はこれは彼らの伝統で、おまえらが牛を食べるように、我々はイルカを食べている」と説明している。
東京(渋谷)でイルカ漁について聞く場面、「日本で毎年2万3000頭のイルカが殺されている事をご存知ですか?」
みんなその事実を知らない

リチャード「日本のメディアはイルカ漁を隠している。なぜならイルカは食物連鎖の頂点にいるため水銀に汚染されている事実を公にしたくないから。」
水産省の担当者 MORONUKI HIDEKI 「イルカを食べ過ぎない方がよいです。ただイルカの肉には貴重な栄養が含まれていますが」
IWC日本派遣団のお抱え弁護士(外国人)「市場にでまわる日本の基準値をオーバーするような汚染物質は含まれていない。日本の基準ではね。」
北大 遠藤哲也 「太地町で購入したイルカの肉から2000ppmの水銀が検出された。推奨値は0.4ppmであるにもかかわらず」

誰もたべない、イルカ肉はどこにいったのだろうか?


スコット・ベーカー「イルカはスーパーでクジラ肉として売られている。水銀はWHOの推奨値の20倍である」
唐突に水俣病の紹介。かつて水俣市で水銀の多量摂取に寄る疾病が流行したことを紹介
水俣病患者の家族の訴え「首はすわらん、耳は聞こえん、口きけん、味はわからん」
前出の水産省の担当者 「いるか肉によって水銀中毒がひきおこされ、水俣病のような自体が発生する可能性について)ありえないでしょう」と一蹴
リチャード「こういう危険(水俣を指してる?)を避けるためにも太地町の漁を辞めさせる必要がある」

イルカの声をきこう


反捕鯨の風潮を作り出したのはクジラの声を録音した1枚のレコードだった。「クジラは歌う」という事実が活動家を燃えさせた。
網にとらえられたイルカの声を録音して人々に聞かせれば同じ事がおきるのではないか?

深夜の水中マイク設置作戦はギリギリ成功。2人の警備員があっという間に近寄ってきた。

その間リチャードはホテルの従業員と市の職員風の人に尋問にあう
市職員「夜中にこそこそOPSの人たちがどこかにいったけど?」
リチャード「OPSと私は関係ない」としらを切る

水中に仕掛けたマイクを引き上げ、みんなで中身をきく。一頭のイルカの声だけが鋭く響く。
イルカの声は苦しんでいるようにも聞こえた。涙ぐむリチャード。

イルカは他の魚類を大量に食べてイルカ? 日本の戦略


リチャード「漁師は政府からイルカを減らす事で他の資源を保護していると言われているがそれは根拠がない」
2006年のサイエンス誌のとある論文を挿入「今のペースで漁業を行うと40年で立ち行かなくなる」
築地場内市場が写り、マグロが次々と取引され、買いたいされ、消費されて行く場面が早回しで続く。

1986年に商業捕鯨が再びIWCで許可された


IWCで日本に賛成するコメントを述べるセントルシアなどの代表団とそれを満足げに聞く森下氏
誰か:「日本の代表団は財政的に破綻した小国に、金銭援助の見返りに表をあつめている。」

イルカ漁を正統化するために、学校給食にイルカを採用させようという太地町が取り組みを薦めているが、これは町内でも議論が分かれているという。
太地町に住む5才と7才の男の子の父親「 給食は全部食べないといけない。学校給食にイルカは避けるべきではないか」
勇気を振り絞った発言の様。日本には「出る杙はうたれる」という諺があるが、彼も叩かれてしまうのか?

入り江でのイルカ漁をとらえた(映画のクライマックス)


夜間に侵入禁止区域に忍び込んで
・MandyとKirkは海の中へカメラとマイク設置
・Simonは岩に似せたカメラを設置
準備万端

岩陰のカメラからは夜明け前の浜辺で、タバコを吸いながら談笑する漁師達。画質音質ともにかなりクリア。

狭い区域に追い込まれるイルカ、20人程度の漁師達、船の上から細長い銛をかまえる。
カメラは水中カメラにスイッチ。イルカの声が聞こえる。やがて水色が上から赤黒くそまり、すぐにブラックアウト。
ここで湾を俯瞰するカメラに切り替わる。真っ赤にそまった海と黙々と銛をつきたてる漁師
ときおり最後の抵抗とばかりにじたばたするイルカが写る
最後は漁師が暖をとるために焚いたたき火を赤い海の水で消しさって行く




[caption id="attachment_2202" align="alignnone" width="600" caption="血の海"] [/caption]



ナレーションはなく、画面が強調される。

再びIWCの会議場


森下氏「イルカクジラを捕獲する方法は近年改良されており、短い時間で少ない苦しみで殺す事ができる。」
リチャード、会議場の外から会場に乱入する。お腹には液晶モニター、流れているのは太地町の漁で赤く染まった海

[caption id="attachment_2203" align="alignnone" width="300" caption="IWCに突撃したリチャード(リック・オバリー)"][/caption]

終幕


イルカ漁は毎年9月に行われる。あなたが動かない限り
イルカ漁を止めたい人はSMSするか takepart.com/thecoveにアクセス

ちなみにDVDで見てみるという方はこちらから(英語のみ、リージョンコード北米)
LINK

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Nov 3, 2007

頭のいい人たちの言葉

毎日のようにインターネットを歩きまわってると、思わずメモしたくなるような至言に不意に出くわす。(そういう時はかかさずスクラップブックサービスのGoogle Notebookに保存しておく。)
数が増えてきたので、この辺で在庫をブログに吐き出そうと思った。時に直接言われた言葉や本で目にした印象的なフレーズが混じってるが、まぁ気にしない気にしない。世の中にはすごい人たちがいっぱいいるんだと思えるのは素晴らしいことだ。

 

統計というのは、なまじデータを分析するだけに「ほら見ろ、数字からも明らかだ」というような説得に使われることが多い。しかし、経営に必要なものは数字いじりではなく、その数字やデータから何を読み取るかというセンスである。あれこれ数字をいじりまわして、ある日突然「犯罪件数を下げるために教会を潰すぞ!」と言われたら、現場の人間にとっては悲劇以外の何物でもない。
Business Media 誠:ロサンゼルスMBA留学日記:「教会が多いと犯罪が増える」の謎と、Lurking Variable
#結局最後はセンス。

Dumbness of Crowdsとは
寄り集まって Wiki で一冊の本を書こうとする大勢の人たち、大勢でよってたかって一枚の写真を撮って編集しようとする人たち、大勢の人のアイデアの平均を取れば素晴らしいアイデアになると考えること

Rauru Blog ? Blog Archive ? 集合愚に落ちないためには
# 詠み人知らず。Web2.0によってもてはやされている集合知について

受け答えは誠実であるべきだが、正直であることが誠実であることとイコールではない。
「君の家がお金持ちだから、結婚したいと思ったんだ」とか「君が住んでる先祖代々の家はとんでもない一等地にあるので、今から入居するのが楽しみだ」などとは、いくらそれが本当のことでもプロポーズの言葉としては適切ではないだろう。相手の気持ちを慮るべきである。
学生にそう説明すると「そんなことを言うわけがない」と笑われる。確かに相手が生身の人間であれば、言わないだろう。でも、企業が相手だと言ってしまうのである。「御社の資本金xx億円は、業界でも屈指の水準であり..」「御社の福利厚生の素晴らしさは、社員を大切にしてくれる証左だと感じ..」などで始まる台詞を述べてしまい、討ち死にする学生は後を絶たない。採用担当者の頭の中では、一言目を聞いた瞬間に不採用フラグが立っている。

関東学院大学・岡嶋裕史の書評ブログ : 『愛人(ラマン)』Marguerite Duras(河出書房新社)
# 関学の准教授岡嶋氏。就職活動について。

役に立たないものも作れないのに、役に立つものが作れるものか。
log.utashiro.com: sl コマンド
# 役に立たないslコマンドとjcode.plはじめ多くの役に立つものを作った歌代氏の言葉。

当時、僕も街角で出会い頭におじさんとぶつかったことがあり、相手が持っていたデリ(できたての惣菜を売る店)のお弁当が散らばりました。おじさんは分厚いレンズのメガネをしていたから、「目が悪いのに、僕がよそ見をしていてぶつかってしまったんだろうな」と申し訳なく思いました。ところがその瞬間そこに転がってしまったチキンから湯気が出ていないのに気がついたんです。僕もデリに行くから分かるんだけど、デリには常に
温かいものが置いてあり、チキンは絶対に湯気が出ているんです。でも落ちているのはどう見ても冷えて乾いたチキン。その瞬間にこれは詐欺だと確信して相手を無視しましたが、しつこく追い掛けてきたので「警察へ行こう」と言うと、途端にピタリと足が止まりました。後日、同じ通りでその人が同じモノを持ってウロウロしていて、やはり狙っていたんですね。メガネもウソだった。これは動物的な勘です。
最終的に頼れるのは自分の勘や、情報収集力。
@police-コラム
# ラジオDJ、山本シュウ。生きていく力の重要性について

「日経新聞を読まない。ネクタイをしめる。経済団体の集まりにはいかない。ゴルフをしない」と、当時、四つ決めたんです。
ほぼ日刊イトイ新聞 - 社長に学べ
#CCC社長の増田氏、ディレクTVでの失敗の後の誓い

銀行じゃないのになぜSoftbankなんだ?
#あるマレーシア人、秋葉原のSoftbankショップを見て

何に役立つかを考えているだけでは、科学や技術の進歩はない。
新しいということは、それだけですごいと思える、そんな科学者が出てきてほしい

ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21 C 136) (新書)
# 常識を覆す最強将棋プログラム ボナンザ開発者の保木(ほき)氏の言葉

ただ、絶対評価をするためには、自分を見つめる沢山の視点を自分の中に持つ必要がある。世の中の人の多くは、案外自分に関心がなくて、他人との比較ばかりしているみたいに僕には見える。もっと自分に関心を持てば、自然に絶対的な評価眼が生まれるように思うのだが。
MORI LOG ACADEMY: 冷蔵庫と絶対評価
# 作家森博嗣。絶対評価が難しい理由について。

まだ誰も石を投げていない静かな水面を探し、綺麗な最初の輪を描く。これがもの書きの本分だろう、と思う。
MORI LOG ACADEMY: 波紋
# 同じく作家森博嗣。自分の著作に対する周囲の反響や盛り上がりに冷淡である理由について。

村井君。3つ以上つながってはじめてネットワークと言うのだよ
インターネット 歴史の一幕/JUNETの誕生
# 石田晴久。東工大と慶応のコンピュータを接続した村井純に対して。

愛の反対は憎しみではなく、無関心。
# マザーテレサ




Oct 29, 2007

神田古本祭

休日出勤の道すがら、神田古本祭にいってみた。最近読んだ読書の腕前という本に神田の古本祭でお宝をゲットするという話が載っていて、興味をそそられたからだ。

行ってみるといつも人通りの少ない、神保町すずらん通りに各出版社や書店がワゴンで出店している。

28102007197  28102007195 28102007196

 

小一時間歩いて買ったのは以下のとおり。

28102007200 

歴史図書総目録 2007
400円 → 無料で配っていた
歴史図書好きの母親に送る予定

よく飛ぶ紙飛行機④
693円 → 100円
適度な厚みの厚紙に部品が印刷されており、これを切り抜くと手軽に高性能な紙飛行機が作れるらしい。こういうの好きな同僚、友達のためにとりあえず2冊ゲット。

新京市街地図
2300円 → 1000円
祖国とは国語の満州再訪記で藤原正彦と藤原ていが旧新京市街の地図を見るという場面が登場したが、それがこの地図かもと思って購入。地図をみると新京が近代的な都市計画に基づいて開発されたことがよくわかる。バスケットコートやサッカー場、野球場に混じってホッケー場というのがあるけど、当時ホッケーやってる人なんていたのかなぁ? 昔の地図は面白い。

どうぶつにふくをきせてはいけません
1263円 → 500円
タイトルと表紙が秀逸。「まったくだ!」とうなずきつつ購入。

天皇陵とは何か
1995円 → 300円
畿内の巨大古墳は、本当に古代の天皇の陵墓なのか? 幕末の混乱期に政治的背景のもとで治定された古代の天皇陵に疑問を抱く著者が、天皇陵成立のプロセスと、天皇陵の政治的背景を明らかにする。(Amazonから引用)らしい。面白そう。

新明解国語辞典
3045円 → 1500円
# 第六版の特装版。図書館で借りるわけにいかないものの1つである辞書。良い機会だから購入。

一人二役
1365円 → 定価で購入
河本のサイン入り。麒麟の田村のサイン本は数時間で無くなってしまったらしい。とっても残念。お笑い芸人の本は割と好き。 ほかに品川や千原兄弟、板尾のサイン本が売ってた

コジマの日記
7140円 → 2100円
ワーグナーの妻コジマの日記。「おっぱっぴーの本w?」といいながら大学生風がにやつきながらパラパラしてた。どけっ!お子様には100年はえーんだよ。と思いつつゲット。パラパラと読んでみたが恐ろしい量の脚注が付いてる。 かなり読み応え有りそう。

総額7000円程度でこれだけ楽しめるのなら悪くないんじゃないだろうか。
ただ最近はAmazonで中古の本を取引できるので、古本祭の価格でも特に安いとは感じないだろう。この祭りの醍醐味はマニアック過ぎないマニ向け商品が多数並んでいるところだと思う。
北朝鮮関連の商品を扱っている商社のワゴンでは平壌の観光名所を紹介する日本語ガイドブックや朝鮮語の絵本が売られている脇に、金日成の顔が描かれたお札セットが5000円で並んでいた。ネタ的においしい商品だがさすがに5000円は高いということであきらめた。貨幣法って外国の貨幣の売買は禁じてないんだっけ?

神田古本祭、祭りにしてはあまりに地味過ぎるが面白い空間だった。また来年来よう。

Aug 28, 2007

タンタン騒動、各国で広がる

半年ほど前表参道を歩いていたらタンタンのキャラクターショップがあったのでふらりとよってみた。タンタンとスノーウィのグッズが所狭しと並ぶ店内では、お約束のように原作が販売されていたので、目に付いた2・3作を買ってみた。

1900年代前半のベルギー人の感覚で書かれているため結構表現が際どい。

土人とはかいてないけれども、明らかに野蛮で程度の低い原住民の様子が描かれていたりする。我々日本人も相当辛らつなタッチでかかれている。下の写真は『青い蓮  タンタンの冒険旅行14』の一幕。

結構な書かれようである。最初に読んだときにはびっくりした。ストーリー自体がおそらく盧溝橋事件をモデルにしており、狡猾で残忍な日本人という描写が続く。公式ページに以下のような記載があることからも、その政治色の強さは想像できる。

-1939-
「青い蓮」で中国人の立場にたって物語を描いたことから、そのタンタンの生みの親である
エルジェは蒋介石夫人より中国へ招待される。

エルジェの生涯
http://www.tintin.co.jp/herge/herge.html

 

小学校の頃、図書館においてあったタンタンシリーズをよく読んでいて、当時は気づかなかったのだが、これは小学生に読ませる本ではない。こんな本をオシャレグッズのフリして販売しているタンタンショップは相当神経太い。

そんなわけで、現代の感覚にはそぐわないだろうなと思っていたら、案の定タンタンシリーズが海外で物議を醸しているらしい。

ブリュッセル26日時事

世界中で親しまれているベルギーの漫画「タンタンの冒険」シリーズの1作をめぐり、植民地主義的で人種差別的な表現が目立ち、動物虐待も目に余るとして、各国でボイコットや訴訟など抗議の動きが広がっている。
 問題の1作は、1930~31年に発表された第2巻「タンタンのコンゴ探検」。主人公の少年記者タンタンが愛犬を連れて当時のベルギー領コンゴ(現コンゴ民主共和国)に出掛け、さまざまな危機を切り抜けて冒険する筋立て。
 作者エルジェ(1907~83年)の視点には当時の植民地に対する偏見に満ちた見方が色濃く反映されており、現地住民を怠け者で劣った人種として描いている。また、野生動物を虐待したり殺したりする場面も多い。

時事ドットコム:タンタン騒動、各国で広がる=人種差別と訴訟も
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007082700025

同じく酷い書き方をされて国の一人として、抗議の動きが出るのは理解できる。反面、これはこれで歴史の一部なので、絶版にするなどの過剰な反応がなされないように祈りたい。タンタンやチビクロサンボをこの世から消し去ったところで人種差別がなくなるわけではないのだから。

Apr 30, 2007

『犯罪不安社会 誰もが「不審者」?』 by 浜井 浩一 芹沢 一也

久々におもしろい本を読んだ。

犯罪不安社会 誰もが「不審者」?
浜井 浩一 芹沢 一也
4334033814

「安全神話の崩壊」という聞き慣れたフレーズがまったく根拠のないものであることを理路整然と説明する1章。
凶悪事件に我々がどう踊らされたのかを振り返る2章。
相互不信社会の恍惚と現実を語る3章。
犯罪者の終着駅である刑務所の変貌を読み解く4章。

どの章も優れた考察が多く、おもしろい。特に認知件数の急増と検挙率の低下のカラクリを種明かしする1章は必読。また2人の著者がお互いのパートをよく掴んでいて、言われなければ共著とは思わないだろう。

コンピュータセキュリティを生業にする私としては、根拠なく一般のユーザを不安に駆り立てるような言動は慎まないといけないと決意を新たにする次第。

Dec 18, 2006

『Monad』 by Andy Oakley

Monad Monad
Andy Oakley

Oreilly & Associates Inc 2005-12
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PowerShellについて書かれた本が読みたくて2月ほど前に購入。文法や基本の使用法が丁寧に書かれているので手元においておく本としては悪くない。が、しかしもうちょっとひねった使い方を紹介してくれると嬉しかった。


今のところPowerShellの情報源としてお勧めなのは以下の通り。特にインストールするとスタートメニューから辿ることのできるユーザーガイドはとても分かりやすいので、これをきちんと読めば本を買わずともPowerShellの概要は掴めると思う。

 

  • 製品付属のユーザーガイド(おすすめ
    • PowerShellをインストールすると"%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\ja\userGuide.rtf"にインストールされる。
  • 次世代Windowsシェル「Windows PowerShell」を試す(前編) - @IT
  • 開発者のサイト

  • PowerShell Weekで使用されたパワーポイントのファイル (英語)
  • 日本人MVPのサイト
  • Nov 6, 2006

    『セキュリティはなぜ破られるのか』 by 岡嶋 裕史

    岡嶋氏の前著「暗証番号はなぜ4ケタ・・・」は非常に新鮮な本だったので、近作にも一定の期待をしていたのだが、読んでみて想像を上回る良書だと思った。

    相変わらず平易な文章で、セキュリティの原則をきわめて鮮やかに解説する。特にセキュリティの原則→運用→技術がそれぞれ幹→枝→葉であるという項はセキュリティ業界で働くものの端くれとして覚えておかなければいけない話だ。

    セキュリティを改善するためには技術ではなくセキュリティの原則をより多くの人に分かってもらうことが大切だと思う。そして本書はその原則を説明しているものとしては、今まで私が読んだ本の中で、抜きん出ている。

    筆者が読者として想定しているのであろう新入社員研修やセキュリティって何?という一般の方にはもちろん役に立つはずだ。個人的にはセキュリティ業界で働く人にも是非読んでもらいたい。

    特に「危ないですよ~、危険ですよ~、セキュリティ大事ですよ~、これ買って対策して下さい」と霊感商法まがいのビジネスをしている人間に物事の出発点と道筋を確認するための手段としてお勧めしたい。

     

    セキュリティはなぜ破られるのか セキュリティはなぜ破られるのか
    岡嶋 裕史

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    Dec 21, 2005

    『ライトスタッフ』 by フィリップ・カウフマン

    フジテレビが去年まで毎年やっていたツールドフランスのまとめ番組「"http://www.fujitv.co.jp/sports/tfr2004/index2.html">英雄達の夏物語
    はオープニングとエンディングに印象的な音楽にのせて、窪田等さんが詩を読むというシーンが毎回ありました。
    淡々とした語り口とドラマチックな音楽は涙腺直撃で、僕は今でも2年前のそれを観返しては号泣しているんですが、、、


    今日、そのドラマチックな音楽がもともと使われていた映画「ライトスタッフ」を観ました。


    「音の壁」に挑むプライド高きパイロット:チャック・イェーガーと、
    スポットライトを浴びながら宇宙に挑戦する7人の宇宙飛行士"マーキュリー7"。『正しい資質』
    を備えた彼らがそれぞれの限界に挑む姿が描かれています。


    これを読んで頂いている方にどれくらい伝わるか分からないのですが、僕の感覚だと地上と宇宙の間には”ここから宇宙”
    っていうラインがあって宇宙にいくひとはスペースシャトルか何かでバビューンとそのラインを一っ飛びしなきゃいけないわけです。
    小田急線のロマンスカーみたいに。
    ところがライトスタッフで描かれている宇宙は、棒高跳びでバーを10cmづつ上げるように、
    努力を積み重ねた結果ある時点から達成されるものなのです。町田から歩いて新宿を目指して夜通し歩き続けて、
    ふと気付いたら多摩川を渡っていて「あ、東京に入ってたんだ?」みたいな。
    だから余計に怖いです。だって1回大気圏の外にでてまた戻ってくるんですよ!?凄いことだと思いません?


    今僕らが住んでいる空間がやがて、そして確実に宇宙に繋がっていることを思い出させてくれます。


    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000ABBYD/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">ライトスタッフ スペシャル・エディション

    サム・シェパード フィリップ・カウフマン スコット・グレン

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    target="_blank">B0000ABBYDsrc=
    "http://images.amazon.com/images/P/B0000ABBYD.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" />

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    とまぁ、ここまで誉めておいて言うのもなんですが、結局音楽が一番素晴らしいです。
    改めて、「"http://www.fujitv.co.jp/sports/tfr2004/index2.html">英雄達の夏物語
    はいい番組だったなと・・・。復活しないかな。

    Dec 7, 2005

    EXCELが嫉妬されるほど上手くなる

    たとえ今の仕事をやめてもExcelと離れることはなさそうなので、
    ExcelとWordの勉強は避けられないと思う今日この頃。
    そんな中、
    EXCELの小技を覚えたいと思って読んだ↓は結構良かったので紹介しておきます。


    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774122246/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">嫉妬されるほどエクセルが上手くなる222の技―
    Excel2003/2002/2000対応

    吉村 弘
    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774122246/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">4774122246src=
    "http://images.amazon.com/images/P/4774122246.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" />

    価格
    2,079


    例えばショートカットキーでは以下のようなものがあります。


    "g-tools_body">F4: 直前の作業繰り返し"g-tools_body"> size="1">よく使う!
    SHIFT + F11: 新しいシートの挿入
    F12: 名前を付けて保存
    Ctrl + 1 : セルの書式設定画面呼び出し"g-tools_body"> size="1">よく使う!
    Ctrl + "+" :
    "g-tools_body">セルの挿入
    CTRL+D 上のセルを下方向へコピー"g-tools_body"> size="1">よく使う!
    CTRL+R 左のセルを右方向へコピー
    "g-tools_body"> size="1">よく使う!


    よく使うのはCtrl +
    ;
    Ctrl + :です。それぞれアクティブのセルに現在の日付、
    現在の時刻が入ります。とても便利。
    Ctrl + 1で書式設定が出来るというのはこの本で知りました。


    『嫉妬されるほど・・・』ではショートカットキーに限らず、
    次の日から使えるテクニックが満載です。


    "1">--
    "1">*社会人として働きだした当時、最初の衝撃はメーラーがOutlookだったこと。そして2つ目の衝撃はMS
    Office製品が無いと仕事にならないという事でした。
    (Exchangeサーバと一緒に使ったことがなかったのでOutlook=駄目メーラという印象しかなかった。)

    Nov 22, 2005

    オトナ語と内田有紀

    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101183120/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">オトナ語の謎。

    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101183120/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">4101183120src=
    "http://images.amazon.com/images/P/4101183120.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" />


    すーさん大プッシュの「オトナ語の謎」を読んでみました。確かに面白い。
    けど、自分が知らないうちにオトナ語にヘビーに毒されていることに気付かされ、居心地が悪いことこの上なし。


    これをオトナになるというんですかね?




    で、思い出したのが内田有紀。
    僕が中学のとき内田有紀の絶頂期で、「有紀ちゃんの一日に密着!」というありがちな企画をテレビでやってました。
    そこでレポーターっぽい人が「お気づきになりました?有紀ちゃんは『おはようございます』とか『お疲れ様でした』
    っていういわゆるギョーカイ用語を使わないんですね。」と解説してた。確かにVTRの中の彼女は普通に「こんにちは」「さようなら」
    と言っていた。


    レポーターは内田有紀が擦れていないという点を強調したくて、このエピソードを挟んだとおもうし、僕も『へー、そうなんだ』
    と流していたけど、今思えばそれは彼女なりの抵抗だったのではないかと。
    そして、これも今思えばなんだけど、オトナ語を受け入れないそんな姿勢が、彼女のその後のキャリアを暗示していた気がする。


    TENCAを取ったアイドルは笑顔の裏でいろいろ考えていたのかもしれない。


    そして10年以上前のワイドショーのアイドル密着企画の些末なセリフを覚えている僕は、記憶力をもっと有効活用するべきかもしれない。

    マクナマラ

    マクナマラ、それが人名だと僕と同じ世代の人はわかるのでしょうか・・・(ちなみに自分は無理)
    久々に面白かった映画の登場人物の名前です。


    style="MARGIN-RIGHT: 0px">

    ケネディとジョンソン。ふたりの大統領の下で国防長官を務めたロバート・S・
    マクナマラの人生に、本人へのインタビューとともに迫っていく。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作。
    太平洋戦争で日本への爆撃作戦に参加し、フォード自動車の社長を経て、国防長官としてはベトナム戦争など重要な局面で大統領をサポート。
    マクナマラの、現代アメリカ史における重要人物としての側面を見つめながら、その後のイラク戦争などに与えた影響も浮き彫りになる。

     「人間の本質は変えられない」など、自身の体験による11の教訓を軸にマクナマラが“真実”を語るのだが、
    肝心なポイントでは言葉を選び、ときに見せる苦痛で歪んだ表情が、観る者の想像力をかき立てる。日本への空襲での被害者を示す数字や、
    ケネディについて話すときのマクナマラの涙など、衝撃を与える場面もあるが、全体には、あくまでも対象を客観的に、
    正直に見つめようとする作り手の視点が貫かれている。これは、マイケル・ムーア監督作とは対局にある正統派のドキュメンタリーの趣。
    興味深い事実は次々と出てくるものの、凝ったドキュメンタリーに目が慣れた観客のなかには、
    本作のまっとうな作りが時代遅れと感じる人もいるかもしれない。(斉藤博昭)



    映画の構成が11のLessonに分かれているんですが、その意味が・・・不明です。
    とりあえず要所をピックするとこんな感じか?


    #1: Empathize with your enemy.
    キューバ危機の際、紙一重でソ連との核戦争をさけられたのは、ソ連の指導者フルシチョフの立場から損得勘定をし、
    交渉の落としどころを見つけたからだ。

    #2: Rationality will not save us.
    ケネディもカストロも、もちろんフルシチョフも全員が合理的に考える人間だった。それでも危機におちいった。


    #3: There’s something beyond one’s
    self.

    大学の論理学と倫理学のクラスで人智を超えた何かを知った。


    #4: Maximize efficiency.
    より効率的に「相手を弱体化させる」術を考えていた。(より効率的に「人を殺す」事になったのは結果。)


    #5: Proportionality should be a guideline in
    war.

    東京をはじめとする日本本土への空襲、そして原爆は明らかにやりすぎだった。 釣り合いをとることが大事。


    #6: Get the data.
    車の安全性を高めるのにも、消費者の隠れたニーズを掘り当てるにも数字は大事。


    #7: Belief and seeing are both often
    wrong.

    トンキン湾事件に触れて:1964/8/4に北ベトナムから攻撃を受けたというのは誤認だった。
    ジョンソンもマクナマラも北ベトナムが戦争を拡大すると信じていた。これも誤認だった。


    #8: Be prepared to reexamine your
    reasoning.

    ベトナム介入に関してアメリカは同盟国の賛同を得られなかった。同盟国すら説得できないなら、自分たちの動機を考え直すべきだ。


    #9: In order to do good, you may have to engage in
    evil.

    国を救うという大義のために殺戮を行った。


    #10: Never say never.
    国防省への風当たりが強くなった60年代中盤は『never say never』と『答えたい質問にだけ答える』
    という2つのルールを作った。これはかなりよかった。
    リンドン・ジョンソンにはかれの信念があり、それは何人たりとも変えることのできないものだった。


    #11: You can’t change human nature.
    人間は必ず過ちを犯す。戦争は霧の中。人間の判断力、理解力では全てを掌握することはできない。
    ベトナム戦争の責任はジョンソンにある。ケネディが生きていたら違っていた。


    (駄目だ、要約できてねぇ。。。)


    感想はですね、まず日本人の一人として東京大空襲を語る際にefficency(効率)という言葉が出てくること自体、
    吐き気がする思いでした。


    核武装に警鐘をならすのでもなく、人類愛を訴えるでもなく、紙一重で人類滅亡するところだった自分の経験(過ち)を語っています。
    見終わって、これはマクナマラ流『滅びの予告』なのかなぁと考え込んでしまいました。だって最後の最後に『You can’t
    change human nature. 』だからね。マクナマラはそういった危機が起こることを暗示しているものの、
    具体回避策については語っていません。

    アメリカの入国審査がアホの様に厳しくなったり、やっぱり中国旅行はちょっと危ないかなぁと思ったり、
    10年前からは考えられないほど他国との関係がギスギスしだしているこのご時勢です。云十年後に起こるかもしれない『第3次世界大戦』
    もしくは『人類存亡の危機』に備えてこの映画で心構えをしてみては?


    ドラマチックな映画音楽もグッドでした、ちなみに。


    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00069KPUA/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白

    ドキュメンタリー映画 エロール・モリス
    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00069KPUA/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">B00069KPUAsrc=
    "http://images.amazon.com/images/P/B00069KPUA.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" />


     


    原作となった本も読んでみましたが、ここまで誤字・脱字の多い本は久しぶり。
    『このことばはたぶん軍部にはきびしすぎたかも知れませんが、』とかまず日本語としておかしいよ。
    そんなわけで本を読むくらいならDVDが絶対お勧め。


    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4764103834/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">マクナマラ回顧録 ベトナムの悲劇と教訓

    ロバート・マクナマラ 仲 晃
    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4764103834/bluepill-22/ref=nosim/"
    target="_blank">4764103834src=
    "http://images.amazon.com/images/P/4764103834.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" />


     

    Nov 4, 2005

    booklog

    読んだ本を登録すると、実際の本棚のようにそれを表示してくれるサイト"http://booklog.jp/">booklog
    僕の本棚(今年の分)。


    target="_blank">style="WIDTH: 233px; HEIGHT: 180px"
    height="180"
    alt="booklog"
    hspace="0"
    src=
    "http://blog.sparky.jp/images/img_20051104T010941451.jpg"
    width="233"
    border="2" />
     


    見せ方って大事だなと改めて思う。
    入力面倒なのでいつまで入力するかは???

    Oct 16, 2005

    ミニ地球:バイオスフィア2

     


    width="480">






    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062571471/goodpic-22/ref=nosim/"
    target="_blank">4062571471src=
    "http://images.amazon.com/images/P/4062571471.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" />
    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062571471/goodpic-22/ref=nosim/"
    target="_blank">バイオスフィア実験生活―史上最大の人工閉鎖生態系での2年間

    アビゲイル アリング マーク ネルソン Abigail Alling
    講談社 1996-11

    by "http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools

     


    『バイオスフィア実験生活』という本を読みました。既に絶版。


    style="MARGIN-RIGHT: 0px">

    バイオスフィア(生命圏)とは、バクテリアから人間にいたるまで、
    あらゆる生命体が太陽光と大気と水を利用して、死と再生を繰り返している閉鎖生態系である。
    地球というバイオスフィア1に住む人類のこれからの生き方を探るために、ガラスの建物の中に密閉されたバイオスフィア2が、
    アリゾナの砂漠に作られた。その中で男女8人の科学者が、水や食料はもとより、空気すらもリサイクルしながら、
    外部からいっさいの補給なしで暮らした。クルー自らが書いた、2年間におよぶその実験生活の臨場感あふれるレポート。



    スペースコロニー等で人間が密閉空間で生きていけるのかを検証し、
    当時計画が進んでいた火星への有人探索に応用しようという意図があったようですが、小さな地球を作るとはさすがアメリカ人、アメリカ万歳。

    (僕の周囲半径50mでは「すごいアメリカンだね」とは、「大胆をこえて無謀。バカ一歩手前だね」
    という意味になります。 少なくとも20数年前は「アメリカナイズされている」というと「合理的・理知的・科学的」
    といういい意味で使われていたはず。アメリカという国に対する印象が変わってきている事を実感します。でもいつから?)


    興味深いのはバイオスフィアの中の食生活に関する件です。
    ・バイオスフィアの中では全ての食料を自給自足した。
    ・メンバー全員が1日約3〓4時間の農作業をし、食料を生産した。(農作業に追われて、研究ができないという問題も発生した)
    ・それでも慢性的な食料不足でみんなが常に空腹状態だった。
    ・家畜の数が限られていたため、動物由来の食品は卵とやぎ乳がごく少量あったのみ。
    ・全員実験開始と比較して9キログラム以上体重を減らした。(20キログラム減らしたメンバーもいた。)


    こんな、半分ベジタリアン、現在の栄養学的には劣悪といえる条件の中で
    ・全員血圧もコレステロール値も超優良で、毎日激しい野良作業に励んでいた。
    という事実が驚きです。


    8人のリーダーで食糧計画を担当していたリンダさんは「本当の健康というものを発見した」といっています。
    後にバイオスフィアでの食生活をつづった本を執筆。『"http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/1882428048/bluepill-20/ref=nosim/">Eating
    in: From the Field to the Kitchen in Biosphere
    2


    おりしも妻が『少食・断食で健康になる』という健康法に乗りかかっていて("http://www.takui.net/redpill/archives/000776.html">参考)、
    その胡散臭さに閉口気味だったのですが
    その健康法がすすめる食生活とバイオスフィアの中での食生活は酷似しており、その健康法の本をきちんと読んでみようという気になりました。

    予断や偏見はよくないね。でもね、健康法を広めようとおもっている医者はやっぱ肌つや良くないといけないと思うよ。


    ちなみにバイオスフィアの事は池澤夏樹の『"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410131814X/qid=1129358339/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-3104944-1257924">母なる自然のおっぱい
    でたまたま
    知りました。こちらも示唆に富んだ本なのでお勧めです。


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    src="http://www.nej.co.jp/logo/biosphere23.gif"
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    align="left"
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    バイオスフィアの建物の一部、SF映画のセットみたい。いつか現地に行ってみたいな。


     

    Oct 4, 2005

    異能の人 (『国家の罠』 佐藤優/著)



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    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104752010/bluepill-22/"
    target="_top">4104752010src=
    "http://images.amazon.com/images/P/4104752010.01._SCMZZZZZZZ_.jpg"
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    "http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104752010/bluepill-22/"
    target="_top">国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

    佐藤 優

    by
    "http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools

    今年読んだ本の中でダントツに面白かった。


    style="MARGIN-RIGHT: 0px">

    著者はロシア外交のプロとして鳴らした外交官であったが、2002年、いわゆる
    「鈴木宗男事件」で背任と偽計業務妨害の容疑により逮捕された。512日間に及ぶ拘置、独房生活の末、
    今年2月の第1審で下された判決は「懲役2年6カ月、執行猶予4年」。著者は即日控訴の手続きを取った。


     本書は、著者の目が捉えた事件の内幕を赤裸々に綴った手記である。
    逮捕前夜に渦巻いていた外務省内部の権力闘争や自民党の内部抗争、さらには本件を「国策捜査」
    であると明言したという検事とのやり取りを、冷静に再現していく。また、政治家・鈴木宗男を著者は極めて高く評価している。
    バッシングにさらされた“腹黒い政治家”というイメージとは対極にあるような意外な人物像が浮かび上がってくる。
    (日経ビジネス 2005/05/16 Copyright2001 日経BP企画..All
    rights reserved.)



    一種の暴露本だと思って手に取ったのですが、
    著者は自分を切り捨てた外務省に対して一切泣き言をいっていません。
    そこがまず1つ驚き。

    2番目の驚きは筆者の取調べを行った東京地検特捜部の西村検事。
    筆者・
    鈴木宗男という強烈なキャラにまけず劣らず切れ者。「国策調査は時代のけじめ。」といいきり、その後筆者と壮絶なバトル。
    最後は「やるじゃねーか。。。」「。。。おまえもな」「ガシッ(硬い握手)」みたいな展開です。
    ちなみに現在は特捜部を追われてしまっているそうです。


    そして何よりも著者の圧倒的な記憶力と緻密な構成ですね。読ませます。とても堅気の人がかく文章じゃないですよ。

    著者の書くことが100%事実とは思わないし、やはり組織の中で働くうえでの約束を踏み躙っているという印象も持ちましたが
    才能と情熱溢れる外交官であったこと、今後が楽しみな作家であることには疑問の余地がありません。


     





    本は図書館で借りて済ませて、極力買わないようにしてます。お金も保管場所もないので。
    ところがこの本は地元の図書館で予約待ち160人!
    廻ってくるはずもないので、"http://www.library.metro.tokyo.jp/index.html">都立中央図書館にいって集中して一気に読み切りました。


     


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    "http://blog.sparky.jp/images/img_20051004T000232460.jpg"
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    麻布にある都立中央図書館は資料の貸し出しをしてません。館内での利用のみ。
    不便ですが、人気の新刊がほぼ確実に館内に揃っているのは便利です。
    閲覧スペースも席数が多いし、ノートパソコンを使えるスペースもあります。
    なにより都心の建物にしてはスペースに余裕があり、そのせいか建物全体が落ち着いた感じです。


    今回初めてだったのですが、今後もちょくちょく行くことになりそうです。
    ちなみに以下に引用した、「全国の図書館の蔵書数ランキング」堂々の17位。


    国立国会図書館 東京本館 620万冊
    筑波大学図書館 235.6万冊
    慶應義塾大学三田メディアセンター 229万冊
    早稲田大学図書館 223.4万冊
    大阪大学図書館 本館 222.1万冊
    大阪市立大学学術情報総合センター 215.6万冊

    広島大学中央図書館 201.6万冊
    関西大学総合図書館 180.4万冊
    国立国会図書館 関西館 171.4万冊
    一橋大学図書館 167.7万冊
    関西学院大学図書館 159万冊
    東京都立大学図書館 156.9万冊
    福岡大学図書館 155.6万冊
    大阪府立中央図書館 153.4万冊
    大阪市立中央図書館 150.7万冊

    岡山大学図書館 149万冊
    東京都立中央図書館 148.2万冊
    札幌市中央図書館 146.1万冊
    天理大学附属天理図書館 142.3万冊
    北海道大学図書館 141.3万冊
    明治大学中央図書館 136.3万冊
    横浜市中央図書館 133.7万冊
    近畿大学中央図書館 132.5万冊
    新潟大学中央図書館 126.9万冊
    横浜国立大学図書館 126.1万冊
    山口大学図書館 123.5万冊
    金沢大学図書館 121.5万冊
    東京大学総合図書館 119.9万冊
    神戸大学社会科学系図書館 118.2万冊
    青山学院大学図書館 114.7万冊
    國學院大学図書館 112.8万冊
    中央大学中央図書館 112.6万冊
    名古屋市鶴舞中央図書館 109.1万冊
    駒澤大学図書館 107.7万冊
    東北大学図書館 107.5万冊
    東京大学駒場図書館 107.2万冊
    熊本大学図書館 中央館 106万冊
    千葉大学図書館 105.1万冊
    法政大学図書館 104.8万冊
    福岡市総合図書館 104.6万冊
    滋賀県立図書館 103.1万冊
    徳島県立図書館 101.7万冊
    鹿児島大学図書館 101.6万冊

    参考文献:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


    大阪勢(青字)が健闘してますね。


     

    Sep 26, 2005

    タイタンズを忘れない

    B0009Q0K00タイタンズを忘れない 特別版
    デンゼル・ワシントン ボアズ・イエーキン ウィル・パットン

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    友人の勧めでDVD見ました。"Based on a true story"に弱いので、楽しかったです。
    現実の世界に戻ると人種問題は根深く、自然災害のカタリーナが引き金となって人種問題が燃え上がったりしてます。
    「いいからお前らタイタンズを見ろ」と思いました。

    May 16, 2005

    本を売るなら・・・

    引越しに備えて荷物を減らすべく本とCDを売り払ってます。
    Amazonのマーケットプレイスってヤフオクと違って写真がいらなくて便利だね。
    本を40冊ほど出品。既に7冊が捌けました。結構マニアックな本が売れていきます。
    現在の売り上げ9000円なり。
    Amazonで値段がつかない位古いもの、状態の悪いものはまとめてBook-Ofへ
    ほとんど本棚丸ごと持って行きました。(CD70点、本48点)
    海外旅行用のトランクとバックパックに本とCDを詰め込んで、2駅となりのブックオフまで行った稼ぎは
    15600円なり。びみょー。
    これを読んでる皆さんも「本を売るならAmazon!」。覚えておいてください。
    そして「本を捨てるくらいならブックオフ」。限りある資源、大事にしましょう。
    捨てるくらいならブックオフに持っていくがいいじゃないかな(セルジオ風)


    引越業者さんに見積もりに来てもらったり、相見積とって、値切交渉、それから新居に契約に行ったりと
    落ち着かない週末でした。
    でもまぁ予定していたことをきっちり消化できて今はちょっとした充足感を感じてます笑

    May 8, 2005

    あなたを信じていいですか? 『24』

    友人たちがことごとく絶賛している24なるものを見始める。
    このためにわざわざTSUTAYAのカード作ったよ!
    最近のTSUTAYAのカードってクレジットカードがついてきて邪魔くさいよ!
    今のところシーズン1のAM4:00まで見終わりました。
    この先面白くなるのかなぁ?とても心配。
    でも、みんな『面白い』って言ってたしなぁ。
    挫折しそうです。

    May 1, 2005

    赤鉛筆かよ!

    翻訳夜話
    村上 春樹 柴田 元幸

    文芸春秋 2000-10
    売り上げランキング : 9,545

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    二人の翻訳者のディスカッション。
    村上春樹は本当に翻訳が好きだということがヒシヒシと伝わってくる一冊。
    感覚としてはギタリストが煮詰まったときにベース弾くのと似てるのかな。
    『翻訳をするときには、(日本語の)文章的にはそんなに苦労しないな。というのは、原文があるわけですよね。原文の意味と流れと呼吸がある。その原文を日本語に移し換えれば、そのまま自然に文章になっちゃうんだもん。特に考えることないですよ。』
    『翻訳の日本語に関しては、苦労したことはぜんぜんないですね。』
    とかさらっと言いきってる点は天晴。
    相対的に、無から文を生み出す小説家の仕事の過酷さを意識させられますな。
    続編もあるようなので、今度はそれも読みたいな。
    暗号技術入門-秘密の国のアリス
    結城 浩


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    RSA暗号が「2つの巨大素数からなる合成数の因数分解に暗号の困難性に依存している」ってのはよく聞く話。
    そこから一歩ふみこんで「なぜ困難か」を知りたい方におすすめ。
    数学アレルギーの自分にとっての限界ギリギリの内容でした。
    暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで
    サイモン シン Simon Singh 青木 薫


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    歴史上のエピソードとそれに大きな役割をはたした暗号に関する読み物。
    暗号が歴史を変えてきたんだね〜というお話。
    後半見難い数式で暗号アルゴリズムを説明しているくだりは翻訳のせいかかなり難解。
    上の暗号技術入門を読む前だったら多分ギブアップしてた。
    図書館でかりてきたんだけど、前のヤツが赤鉛筆で派手にマーキングしてやがる。
    最初は腹立ったんだけど、しばらく読み進むうちに読んでて自分が「どういう事?」とおもうような箇所は
    ことごとく赤鉛筆でマークされている事に気付く。
    読み終わるころには赤鉛筆の主にとびっきり親近感。
    トラウマの国
    高橋 秀実


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    おもしろい。書いてある内容は現代日本のやるせなくなる話ばっかりなんだけど、そんな微妙なネタをこれだけ集めて自虐的にかける著者に興味がわく。
    働くということ
    日本経済新聞社


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    今のところ今年最も買ったことを後悔している本。様々な年齢・職種の人の働くということに関するエピソードをまとめた一冊。ただそれだけ。
    ありふれた人間のありふれた話ばかりなのに何故か現実感が感じられない。なんでかね?
    連合赤軍「あさま山荘」事件
    佐々 淳行


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    わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト
    佐々 淳行


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    内閣官房長官
    後藤田 正晴


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    後藤田正晴と佐々淳行という人物とその人間関係に興味があって読んでみる。
    連合赤軍「あさま山荘」事件では亀井静香や国松元警察庁長官がちらっと登場するが、亀井静香があまりに亀井静香的で面白かった。内閣官房長官は絶版?