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Jul 19, 2009

第二回やきそば王者決定戦 ~鉄壁TOPVALU~


TOPVALUの意外な旨さに全世界が驚いたあの第一回決定戦から3週間。我々9名の美食家は焼きそばの新たな地平を求めて第二回やきそば王者決定戦を開催した。



王者決定戦の概要


今回の評価対象となるのは14製品、審査員は2名増えて9名となった。もちろん採点基準はただ一つ「うまいか否か」である。試食後に各自シートに5点満点で採点を行う。


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原則として今まで食べていない焼きそばを選び、そこに前回のツートップである日清U.F.OとTOPVALUソースやきそばを加えた。また14種類を同時に作ると前回の一平ちゃんのように湯切り忘れなどの惨事の原因となる。その反省から今回はソースやきそば部門(6製品)、塩やきそば部門(4製品)、その他部門(4製品)にわけて試食を行った。



食べ比べ


以下が食べ比べの結果である。


ソース焼きそば部門

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Noメーカー品名審査員の平均点私の採点感想
1TOPVALUソースやきそば3.9-ソースの味がいい。王道?
2日清U.F.O3.6-麺の感じがよい。やっぱりこれが標準。
3東洋水産マルちゃん昔ながらのソース焼きそば3.3-駄菓子屋の味
4明星一平ちゃん3.3-マヨがうまい
5明星究麺(きわめん)ソース焼きそば3.0-スパイスが個性的
6エースコックいか焼きそば2.7-特徴がない

あえてぺヤングを外し、新時代のソース焼きそばを占った今回のソース部門。前回のツートップは今回も強かった。前評判に対していか焼きそばの点数がさみしい。



塩焼きそば部

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Noメーカー品名審査員の平均点私の採点感想
1サンヨー食品サッポロ一番 塩カルビ3.64マジカルビ
2明星評判屋の塩焼きそば3.63焦げた香り
3日清U.F.O 辛口シーフード3.13シーフードヌードルの水無し
4明星一平ちゃん 塩だれ2.33マヨ+塩は鬼門

塩味ってどうなの?という懐疑的な審査員を力でねじ伏せたのは塩カルビと評判屋の2品である。一平ちゃんの塩+マヨの組み合わせは大会史上もっとも審査員内で評価が分かれた。好みが分かれ議論を呼ぶ味。



その他部

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Noメーカー品名審査員の平均点私の採点感想
1東洋水産俺の塩 たらこ味4.14やきそばではない何か
2東洋水産黒い豚カレー焼きそば3.13カレーヌードル汁無し
3日清U.F.O 明太子マヨ2.73明太子味が邪魔なソース焼きそば
4エースコック博多風とんこつ焼きそば2.01紅ショウガがほしい

王道のソースでもない、新興の塩でもない、第三勢力をまとめたこの部門。1位の俺の塩 たらこ味が今大会の最高点4.1をたたきだす一方で、4位の博多風とんこつ焼きそばは最低点2.0に終わった。部門内での明暗がくっきりと浮かび上がる。採点には表れていないが、王道にすがらずに可能性を切り拓こうとする各社の努力に我々審査員は深く感銘を受けた。



講評


ここでは3部門を通して結果を振り返ってみたい。



改めて証明されたTOPVALUの実力

「TOPVALU ソースやきそば」と「日清 U.F.O」はどちらも前回の結果がまぐれではないことを証明した。とくにTOPVALUは僅差でU.F.Oを抑えての1位だ。


試食時に審査員たちにTOPVALUの感想を聞いたとき誰もが「おいしいけど、そこまでじゃない」という趣旨の発言をしていた。ところがどっこい集計すると審査員一人を除いて全員がTOPVALUに4点をつけていたことが分かった。他製品と比べると驚異的に安定した高得点、つまり「熱狂的に愛されることはなくても、みんなにそこそこ支持される」それがTOPVALUの強さの秘密である。インスタント焼きそば界の上戸彩として新時代を築いてほしい。



塩部門は香りの戦い

塩部門のトップは塩カルビと評判屋の二品だった。この二つに共通するのは強烈な香りである。塩カルビは焼き肉のような香りが、評判屋は焦げた醤油の香ばしい匂いが、それぞれ食欲をそそる。ソースと比較して塩味は香りの点でアッサリしてしまうという弱点があるのだろう。香りのない塩を使って、ソースに代わる新たな「香り」でいかに個性をうち出すかが勝負の分かれ目となった。個人的に評判屋の香りがあれば、それだけでご飯三杯くらいいけそうである。



個性が火花を散らすその他部門

その他部門はたらこ味、カレー味、とんこつ味と個性的な焼きそばたちが勢ぞろいした。最高点を記録した俺の塩たらこ味は焼きそばらしくないが旨いと好評であった。


審査員を困惑させたのは博多風とんこつ焼きそばの不思議な味付けである。たれが白いので麺ときちんと混ざったのかもよくわからない。審査員の一人の「九州の人間として許せない」という発言が印象的であった。



さよなら!また逢う日まで!


第二回大会ではいろいろ試してみたが、結局のところ一押しの焼きそばはTOPVALUとU.F.Oの二つというのは前回と変わらない結論になってしまった。


夏なので、王道のソース味だけではなく塩味にチャレンジしたいというあなたには俺の塩たらこ味を。


そしてひと夏の火遊びを望まれる方には博多風とんこつ焼きそばを、それぞれお勧めしたい。



これで我々9名の美食家が当初計画していた焼きそば食べ比べの目標は遂げられた。トータル22種類のカップ焼きそば、それに携わっているすべての方々の努力に、9名を代表して、感謝申し上げたい。いつも我々を楽しませてくれてありがとう。




さようなら、また逢う日まで!


大丈夫、寂しいときは食べ終わった焼きそばの容器をよく見てごらん・・・



僕らはいつでも(焼き)そばにいるよ・・・


Jul 1, 2009

第一回やきそば王者決定戦 ~ペヤング神話の崩壊とTOPVALU伝説~


「インスタントやきそばといえば、ペヤング」と言い切る人は多い。「ペヤングしか認めない。」「一平ちゃんは邪道。」などの発言の根拠はなんなのか?ペヤングが一番うまいという、その神話はほんとうなのか?


神をも恐れぬ仲間たちと市販のやきそばを食べ比べてみた。


食べ比べ


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評価対象となるのは10製品。審査員は7名の美食家である。10種類のカップやきそばをそれぞれ好きな順番で食べていく。採点基準はただ一つ。うまいかどうかである。


各自の投票結果を集計したのが以下の表である。(採点は全て5点満点)















Noメーカー品名審査員の平均点私の採点感想
1日清U.F.O4.7 3麺そのものにうまみがある印象。
2サンヨー食品サッポロ一番オタフクソース仕上げ4.6 4太麺のインパクト。甘辛いソースとの相性はよい
3東洋水産マルちゃんやきそば弁当ちょい辛4.1 4胡椒がぴりっときいていていいアクセント
4TOPVALUソースやきそば3.9 4ソースがウスターソースそのものに近い
5東洋水産マルちゃん焼きそば名人ソース焼きそば3.6 5バランスがよい
6MARUKAペヤング3.3 3ディフェンディングチャンピョン
7MARUKAソースやきそばBIG3.3 3特徴なし
8明星一平ちゃん3.3 2湯切りが遅すぎ、麺がのびのび
9東洋水産マルちゃんやきそば弁当2.4 3味が薄い
10東洋水産マルちゃん濃いやきそば弁当2.0 2味が薄い、全然濃くない、作り方間違った?

評価が高かったUFO、オタフクソース仕上げ、TOPVALU


審査員からの評価が高かったのは「日清 U.F.O」「サンヨー食品 サッポロ一番オタフクソース仕上げ」「TOPVALU ソースやきそば」の3商品である。


出来杉君のような優等生 「日清 U.F.O」

U.F.Oは前評判も高かった。食べ比べると麺の出来がよいのが明白であった。粉っぽさがなく、時間をおいてもなめらかな弾力を保っていたのはU.F.Oだけである。ソースも均整がとれていて、欠点らしい欠点がない。


やきうどんの間違いじゃないのか? 「サンヨー食品 サッポロ一番オタフクソース仕上げ」

オタフクソース仕上げは麺が極太、甘辛いソースが良くも悪くも目立った。太いのが苦手として最低評価をつけた審査員もいた。食べ比べをするとあくの強いものが高評価を得る好例であろう。


そんな馬鹿な!?「TOPVALU ソースやきそば」

我々を最も驚かせたのはTOPVALU ソースやきそばである。安かろう悪かろうのイメージから、試食前は誰も注目していなかった。食べてみると、この商品が最も愚直に「ソースの味」がする。ウスターソースそのものの味である。ソース焼きそばの原点を思わせる味付けがここまで評価されたのは裏を返せば他の商品がソース焼きそばから遠く離れているということを意味する。TOPVALUの市場価格を考えれば、この結果は大健闘というべきである。



ペヤング神話の崩壊


ペヤングは王者としてこの決定戦に臨んだ。審査員の中にはペヤング教徒が何人かいた。かくいう私もペヤングが一番うまいと思っていた。しかし平均点で3.3という平凡な結果におわった。「その平凡さが非凡。」という前向きな評価もできないことはない。


ただ個人的には変化の波に取り残されている印象を受けた。たとえば、今回は純粋に味の感想なので、採点には含まれていないが、10商品のうち湯切りがダントツで大変なのはペヤングである。またあの小さい容器はソースを馴染ませるのが難しい。味を変えることに抵抗はあるかもしれないが、湯切り方式や容器で消費者が離れるとは思えない。細かい改善をしないあたりに、私は「王者の慢心」をみるのである。



試食会の運営面での課題


今回は10種類のカップ焼きそばを同時に作って同時に食べた。「明星 一平ちゃん」のように食べ頃を明らかに過ぎて、あわてて湯切りされた不運な挑戦者もいる。このあたりの反省は次回に繋げていきたい。「一平ちゃん」はマヨネーズという飛び道具でより上位に食い込むだろう。



まとめ


この記事をよんでカップ焼きそばが食べたくなったあなたには、「TOPVALU ソースやきそば」をおすすめしたい。


なお評価基準に価格が含まれないのはフェアでないと思われる方もいるかもしれないが、我々のような、真の美食家は10円程度の違いによって評価を変えない。


「あなたとは違うんです。」


とここで強調しておく。



追記 2009/8/25


第2回をやりました。塩味や変り種も食べ比べています。 


第二回やきそば王者決定戦 ~鉄壁TOPVALU~ - モスマン <http://d.hatena.ne.jp/kkomiyama/20090718/1247919462>


Feb 19, 2009

ペットボトルに携帯カイロの中身をいれるとどうなるか?(動画)


日能研が交通広告で、頭の体操問題を出しているのは都内で電車通勤の皆さんにはお馴染みのはず。さすがに、この年になると大抵の問題はとけるのですが、この前こんな問題に遭遇しました。


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ペットボトルにねぇ、ふーん。。。 。 。 。 。


え?。。。 。


ふ、膨らむのかなぁ??


朝の通勤電車内で悶々と考えたあげく答えに自信がもてません。


回答は日能研のこのページで確認することができますが、手に入りやすい材料なので自分でやってみました。実験の模様を動画にしたのでペットボトルがどう変化するのか分からない人はご覧ください。ちなみに一緒に実験した人たちは実験するまでもなく論理的に正解にたどり着いていました。さすがです。


youtube


D


なんでも自分の手を動かすと予想外のことがおきて面白いですね。


そしてこういう問題を作成するひとが一番かっこいいと思います。センスのいい問題を作るのは、本当に難しい。まして相手が小学生であればなおさらです。