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Dec 29, 2008

ThinkPad X32をSSD化した。起動が2倍速くなった。(動画付き)

未だにThinkPadのX32(WinXP)をメインマシンとして使っている。キーボードのタッチや持ち運び安さ、頑丈さなどを考えるとしばらく現役で使い続けると予想している。
x32IW2008 
さて、つい先日、このThinkPad X32のハードディスクを標準搭載のものからSSDドライブに換装したところ、起動時間が半分になり、発熱がへり、稼働音がとても静かになった。というわけでここに、SSD化の道のりと結果をメモっておく。SSDとはSolid State Driveの略で、フラッシュメモリの高密度なものらしい。今までのハードディスクドライブと違い中には円盤が入っていない。高価ではあるが、リード/ライト性能(特にリード)が格段に良いため最近では自作ファンがOSをインストールするドライブとして使うケースが増えてきている。

0, 事前の情報収集

会社には熱狂的なThinkPadファンの先輩M氏がいる。その人がX30(10th Aniversary Model!)にTranscend 32GB SSD 2.5インチ IDE MLC TS32GSSD25-Mを換装して非常に快適になったという話を聞いて、興味を持ったのがSSD化のきっかけである。ハードディスクの中身を丸々写すのは面倒だが、今ならM氏がデータ移行を引き受けてくれるということになった。

1, 必要なハードの調達

というわけでSSD化を決心した。まずはSSDディスクを購入しないことには話にならない。僕は以下のディスクを秋葉原のショップで購入した。

Transcend 2.5インチ IDE SSD MLC 64GB TS64GSSD25-M

お値段約17000円。32GBはこの半分の値段で買える。元のThinkPadは40GBの容量があったので、今時容量が減るのは将来つらくなるだろうと考え、あえて高い64GBに決定。ちゃんと動くのだろうかという一抹の不安を抱きつつ。 帰り際に若松通商というThinkPadファンの聖地に立ち寄り、トラックポイントとウルトラベイ用の2.5インチハードディスクスロットを購入する。これはM氏へのお布施である。

26122008656
準備万端整ったの図

2,物理的なドライブの差し替え

ThinkPadは背面のネジを一本ぬくだけでHDDがスロットのように外れる。というわけでドライブの差し替えは簡単簡単

3,データのバックアップと復元

まずは古いディスク(40GB)を丸々イメージにする。イメージ作成にはAcronis True Imageというソフトの15日限定トライアル版を利用した。Acronis True Imageの良い点はイメージを作る際に圧縮がかかる点である。

clip_image002

イメージの作成は約1時間ほどで終了する。

バックアップが終わったら今度はイメージを新しいSSDディスクに展開する。

clip_image002[5]

これも処理時間は1時間くらいか?

 

clip_image002[7]

こんなメッセージが出て、新しいSSDディスクへのイメージ展開完了。

4,チェックディスクとデフラグ

一刻も早くSSDでマシンを起動して、スピードを体感したいところだが、ここでM氏が自身の経験から「チェックディスクとデフラグをかけます」と宣言。OS上からは外付けディスクとして認識されている状態でディスクのチェックを行った。特にエラーは見つからなかったが、この作業をしておくとトラブルが減るらしい。

5,いよいよ起動

というわけでハードウェアの交換、イメージの移行、チェックディスクとデフラグが終わったところでいよいよSSDを使って起動してみる。

ベンチマークテスト:

ベンチマークテストの結果は以下の通りである。

Before SSD(SSD化する前)
image

After SSD(SSD化した後)
image 
SSD化したのがこれ。特にReadの性能が凄まじく向上しているのがお分かりいただけると思う。

起動の様子:

起動の様子を動画にしてYoutubeに掲載してみた。他のサイトでも似たようなことをやっているが、多くがWindowsのログオン画面が出るまでの時間を計測している。現実の世界ではログイン後にユーザ毎のレジストリ読み込み