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May 2, 2007

比叡山延暦寺


昨日は喉風邪のせいで一日静養。今日はやっと外出できる体調になったので琵琶湖のほとり比叡山は延暦寺へ出かけた。


京都駅のC6乗り場からシャトルバスにゆられること1時間強。比叡の山に入る方法はロープウェイもしくは有料道路しかない。どうあっても延暦寺が儲かってしまう穴のないシステム。バスの車窓から見える有料道路脇の整備の徹底ぶりがすごい。バスからはところどころ琵琶湖(の一部)が一望できる。晴れていたら大パノラマだったのになーと思いつつ山頂へ。想像よりもだいぶ険しく奥まった山。「修行場」のオーラありまくりです。


東塔


バスセンターは東塔にあるので、まずは東塔や根本中堂を見学した。比叡山の中に「延暦寺本堂」といった建物は存在しない。東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)という3つのエリアを総称して延暦寺というのだそうだ。


おみやげ物屋で朱印帳を購入して、観光の記念にすることにする。


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各お堂で「ご朱印ください」というとこんな感じで朱印を押した上で、日付や建物の名前を筆書きしてくれる。皆さん達筆な中に味があって面白い。


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横川


うどんを食べた後横川とかいて「よかわ」へ延暦寺内シャトルバスで移動。東塔よりさらに奥まった一角でより霊峰の雰囲気を感じる。なんとなく湿っぽいし。道やお堂、お地蔵さんがきれいに掃き清められているにもかかわらず、中を歩いていても清掃をしている人には出くわさない。いつどうやって掃除してるんだろう。



問題はなんかの花粉によって、私の鼻が決壊していたことである。横川に足を踏み入れた瞬間、立派な杉の巨木が参道の脇に聳え立っている。鼻水の原因がスギ花粉だったのかは確信をもてないが、親子2代にわたるスギ花粉症体質からすると、あの見た目だけで3日は鼻がグズグズいいそうである。



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横川の中には修行場もあり空気もちょっと緊張感がある。


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こけ


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おまけにこけ




杉だけは焼き討ち


比叡山延暦寺、おもしろい場所である。建築や庭のつくりがどうこうでなく、ここにいて、ここに住んで、ここで教えを学ぼうとしている人が大勢いるからこそ重みが出るのだと思う。


たとえば海外を旅行していろいろな教会をみていると、単なる名跡として観光地化している教会と毎週末信者があつまる教会の違いは素人目にもなんとなくわかる。前者には「歴史的価値はあっても」雰囲気が無い(気がする)。さらに身近な例をあげれば、結婚式場を選ぶときにホテルに増設したような教会と、ちゃんとした教会の違いは誰にもわかるんじゃないだろうか?


「ちゃんとした」とか「重みがある」とかあいまいな表現しかできないのが残念だが、そこには絶対何かがある。あるとしかいえない。確かスラムダンクの作者の井上氏は「国技館で空気の濃さを感じた」と書いてたがそれも同じ種類の感情だと思う。



とはいえ、私が時の権力者なら杉林だけは問答無用で焼き討ちさせてもらう。


と思い山を降りてきた。





日本史の常識


受験のときに覚えたけど比「叡」山って書けなくて悲しい思いをした経験あり。






宗派本山開祖開祖の諡号
天台宗比叡山最澄伝教大師
真言宗高野山空海弘法大師