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May 1, 2005

赤鉛筆かよ!

翻訳夜話
村上 春樹 柴田 元幸

文芸春秋 2000-10
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二人の翻訳者のディスカッション。
村上春樹は本当に翻訳が好きだということがヒシヒシと伝わってくる一冊。
感覚としてはギタリストが煮詰まったときにベース弾くのと似てるのかな。
『翻訳をするときには、(日本語の)文章的にはそんなに苦労しないな。というのは、原文があるわけですよね。原文の意味と流れと呼吸がある。その原文を日本語に移し換えれば、そのまま自然に文章になっちゃうんだもん。特に考えることないですよ。』
『翻訳の日本語に関しては、苦労したことはぜんぜんないですね。』
とかさらっと言いきってる点は天晴。
相対的に、無から文を生み出す小説家の仕事の過酷さを意識させられますな。
続編もあるようなので、今度はそれも読みたいな。
暗号技術入門-秘密の国のアリス
結城 浩


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RSA暗号が「2つの巨大素数からなる合成数の因数分解に暗号の困難性に依存している」ってのはよく聞く話。
そこから一歩ふみこんで「なぜ困難か」を知りたい方におすすめ。
数学アレルギーの自分にとっての限界ギリギリの内容でした。
暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで
サイモン シン Simon Singh 青木 薫


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歴史上のエピソードとそれに大きな役割をはたした暗号に関する読み物。
暗号が歴史を変えてきたんだね〜というお話。
後半見難い数式で暗号アルゴリズムを説明しているくだりは翻訳のせいかかなり難解。
上の暗号技術入門を読む前だったら多分ギブアップしてた。
図書館でかりてきたんだけど、前のヤツが赤鉛筆で派手にマーキングしてやがる。
最初は腹立ったんだけど、しばらく読み進むうちに読んでて自分が「どういう事?」とおもうような箇所は
ことごとく赤鉛筆でマークされている事に気付く。
読み終わるころには赤鉛筆の主にとびっきり親近感。
トラウマの国
高橋 秀実


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おもしろい。書いてある内容は現代日本のやるせなくなる話ばっかりなんだけど、そんな微妙なネタをこれだけ集めて自虐的にかける著者に興味がわく。
働くということ
日本経済新聞社


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今のところ今年最も買ったことを後悔している本。様々な年齢・職種の人の働くということに関するエピソードをまとめた一冊。ただそれだけ。
ありふれた人間のありふれた話ばかりなのに何故か現実感が感じられない。なんでかね?
連合赤軍「あさま山荘」事件
佐々 淳行


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わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト
佐々 淳行


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内閣官房長官
後藤田 正晴


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後藤田正晴と佐々淳行という人物とその人間関係に興味があって読んでみる。
連合赤軍「あさま山荘」事件では亀井静香や国松元警察庁長官がちらっと登場するが、亀井静香があまりに亀井静香的で面白かった。内閣官房長官は絶版?