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Dec 16, 2012

11月の光景

 さてさて11月です。霜月です姉さん事件です。

今月は半ばに結婚という大きな行事があり、忙しいというよりもなにか落ち着かない気持ちを抱えた日々でした。

11月2日、3日
職場の上司や大学の友人に心温まるお祝いをしていただいた。ありがたいこと。

11月7日
オーストラリアから友人があそびにきて、久しぶりに4人で食事。

11月13-15日
京都へ出張しました。紅葉シーズンまっただ中の京都でホテルの確保などが大変だったようですが、会議が始まれば、外にあそびに行く時間はないわけで。ここでもいつものメンツに祝ってもらったり、プレゼントもらったり。
15日朝は奈良にすむ古い友人と朝ごはん。元気そうでなにより。東京に戻ってきてくれるとよいな。

11月17日

結婚式+パーティー。冷静に振り返る余裕は未だになく。特に写真を見返すのが恥ずかしいです。近くから、遠くからご参加いただいたかた、家族親族には心より感謝。
というわけでさらっと次へ。

11月22日
スーダンへ出張。もうアフリカも慣れてきて、「(乗り換え入れて24時間かからずに着く)スーダンは近いね。」なんて余裕で構えていると、やっぱり現地では大変な目にあうのです。今回はアルコール厳禁の国であったが故、仕事の後の乾杯はコーラ、もしくはノンアルコール・ビールになってしまい、それが結構つらかったです。お酒を飲む方ではないのですが、「飲めない」と言われると飲みたくなる。人の欲とは不思議なものです。




うかい亭から見上げる東京タワー



こちらを見上げるH君



















トマトのおでん!?

蹴上とかいて「けあげ」、御陵とかいて「みささぎ」。京都の地名は風流です。

秋晴れの京都

インターネット閲覧制限の厳しさはマレーシア>インドネシア>>>>ミャンマー>>>>>>>>スーダンという印象

夜のナイル川と暗闇に浮き上がる「ホテル・カダフィ」隣国リビヤとの親密さをいたるところに感じる国でした。


旅は続く

Nov 18, 2012

10月の光景

いまさら、10月の光景。時間が無いので駆け足で。寒くなってきましたね。



久しぶりにKと渋谷で飲みに行く。やぎがいた。

ラオスで見たおそらくタイ語版MS-WORD。メニューに「あ」と書いてあるのが嬉しくて。

ISLSでISLA受賞記念のお話をさせていただく。日頃思うことをお話できた。その後別の会議で「あの時の話がおもしろかった」「おすすめポッドキャストを早速きいてる」と言っていただけて嬉しい。

実家からりんご。りんごといえば昔は圧倒的にフジだった。(たまに王林や紅玉) これは
秋映 というわりと新しい品種だそうで。

人生2回目の国内で一泊する出張。越後湯沢でお話させていただく。本当に体調が最悪で懇親会にいったら、会場にうずまくエネルギーに開始10分KOダウン。もうしわけない。
写真は同僚に教えてもらった「味らく茶や」のけんちんうどん。肉に見える具はすべて精進。疲れた体に染み渡る滋味深い一杯。

ラオスへ。現地で会ったこの道の先達が「この国は時間がかかる、短期ではなく、5年先を見て欲しい」とおっしゃられていた。メコン川で夕日をながめつつも、芽が出るに5年かかる花に毎日水をやり続けるのは自分の本分ではないのではないか?と自問自答する。

Oct 21, 2012

9月の光景

本来怠惰な私であるが、ブログの「◯月の光景」だけはきっちり翌月前半に書いていたつもりだ。今月はバタバタしていて書く暇がなかった。ちなみにこの記事についてはもはや誰かに読んでもらおうという意図はあまりなく、自分が前の月をちょっと落ち着いて振り返るためのものだが、それでもいつも通りのペースが守れないことにちょっとストレスをかんじる。

9月1日
もろもろ家の行事。田舎から両親が上京し忙しく過ごす。

9月5日
シンガポールへ。2年ぶりくらいだろうか?最終日にシンガポールの友人が地元のバーに連れて行ってくれた。嫌な予感はしていたが、やはりFlaming Lamborghiniというヒドイお酒を飲まされて撃沈した。


火をつけて上から落として、正直何がなんだかよくわからなかったのだが。

Garden By The Bayという近未来植物園がマリーナ・ベイ・サンズの裏にできていた。

9月8日
ガリガリ君コーンポタージュ味を食す。おそろしく忠実なコーンポタージュの味に怒りを通り越して畏敬の念を抱かざるをえない。赤城はすさまじい会社である。


9月12日
オーストラリアの人と会食。

9月後半
よく喋った2週間だった。

外国人を連れて浅草と秋葉原観光

久々にラーメン屋を開拓。煮干しラーメン。新宿 凪。ちじれた麺がスープと良く絡んでうまし。

家の近くのゲーセンでCool104に興じる。逃避である。
昼ごはんを食べてもどってきたら襟にてんとう虫が!と思ったらちっちゃいカメムシだったというオチ。
9月23日
iphone5発売。今回もソフトバンクのオンラインストアでゲット。iPhone4のホームボタンが効かなくなっていたのでそれが一番嬉しい。そしてAppleのマップソフトは評判どおり、最悪である。

9月27日
実家より果物届く。
この時期はまだフジには早く、送ってもらったのは陽光と秋映という品種らしい。おいしかった。

9月28日
弟夫婦に男の子生まれる。おめでとう!

9月30日
所要で銀座へ。

いくぞ10月。がんばれ10月。

Sep 8, 2012

8月の光景

今月はとにかく暑かった。僕はもともと夏休みをとるという習慣なく、観光地や交通機関が空いている秋口に休みをとることが多かったが、暑さに耐えながら仕事をするよりはすっぱり切り替えて遊び回ったほうが生産的だと思った。

8月3日
弟と目黒で焼肉。色々と話す。

8月5日
もろもろ準備のため都内を西に東に歩きまわる。
某ホテルの庭の錦鯉は立派だった。
ベルギービールの飲み比べ



チーズケーキおいしゅうございました。


8月17日
歓迎会および昨年度のプロジェクト打ち上げおよび個人的にもらった賞のお礼をかねて、みんなで焼肉に。おいしかった。ミニチュアラジコンヘリコプターをもらった。小さいのにちゃんと思った軌道を描いて飛ぶのはすごい。
ただし電池はすぐなくなる。
8月23日
あまりの暑さに長野に帰省。涼しい場所で昼寝をして過ごすはずだったが、実家が工事中で職人さんたちが出入りし、なおかつ家の中にシンナーの匂いが充満している。リフレッシュし損ねる。

母の友達が届けてくれたグリーンゼブラというトマト。これで完熟。
短い夏休み明けの週は毎日飲みに行く用事があった。

8月28日
 海外からのお客さんと神宮へ野球観戦に行った。ヤクルトの先発は石川。大学の時に一度くらいは野球部の応援にいけばよかったなぁ。

ビールの売り子はお札を綺麗に折って、写真のように持ち歩く。その目的は、、、わからない。


8月30日
 浅草へ飲みに行く。お目当ては東京スカイツリー。これはこれで綺麗だけれど東京タワーの骨組みを見せるライティングが僕は好きだ。同僚の赤ちゃんはいつのまにか一人歩きできるようになっていた。
ビールはグラスとジョッキとムサシから選べる。スカイツリーの634Mにちなんで一杯が634ml!
8月31日
アフリカの諸問題を取材してきたジャーナリストの方、NPOでアフリカの食育にとりくむ方、高校の同級生という変則的なメンバーで飲みにいく。共通項はアフリカという事くらいだったが、とても刺激的な話が聞けて、楽しかった。

Aug 3, 2012

自分メモ:出張の時の持ち物リスト

昨年のべ85日も海外出張したため、持ち物リストがだいぶ「枯れて」きた。というわけでその中から、絶対役立つお勧めグッズを紹介したい。2ch的に言うなら「海外出張のときにあると捗るもの」である。

フリースもしくはダウンジャケット
暑い国もあれば寒い国もある。暑さは服を脱げばなんとかなるけれども、寒さはたえがたいので、寒さ対策はぬからないようにしたい。どんな暑い国にいくときであっても室内は冷蔵庫のようにエアコンがきいていることがおおく、羽織るものは必須だ。3年くらいフリースをつかっていたが、最近発売されたユニクロのダウンはたたむととてもコンパクトになり、なにより軽いのでおすすめだ。
ダウンジャケットは遮光カーテン替わりにも使用できるすぐれもの



無印のパスポートケース
出張はとかく持ち歩く書類が多い。
パスポート以外にもEチケットの控え、ボールペン、マイレージカード、ホテルの予約書、クレジットカード、航空券、領収書の類、現地通貨、預けた荷物のタグ、入国に必要な書類、税関申告書、メモ帳などなど。
これらをカバンのいろいろなところに分散していたために空港でまごついたりすることがよくあったのだが、無印で売っているパスポートケースを買ってからはそんな煩わしいこととは無縁である。
パスケースはA4の紙が折りたためば入る大きめサイズでポケットがたくさん付いている。どれも旅行に必要な機能を考えこまれた作りになっている。
キーリングがついていてスーツケースの鍵などもおさまる。よくできてる。
もちろんTUMIやポーターはじめ多くのブランドが同様の商品をうっているが、無印のものは安い(1155円)のと、軽いこと、そして成田空港のターミナルで買えるところが特にポイントが高い。Webストアはこちら



アイマスク
エコノミークラスでの長時間移動は疲れる。にもかかわらず到着後すぐに仕事があって、機内できちんと寝ないといけないケースは多い。
機内で寝るために耳栓や消音ヘッドフォンを用意していたのだが、最近気づいたのは音をさえぎるより光をさえぎったほうがずっと眠りやすいということだ。アイマスクはとてもオススメである。
アイマスクをしているのはキャビンアテンダントにたいしての「私は寝るので起こさないでください」というわかりやすい意思表示にもなるので、食事などで起こされることもなくなる。
僕は昔もらったカタール航空のものを使い続けているが、高いものではないので買ってもいいかもしれない。



お菓子
具体的には野菜ジュースやキットカットのようなチョコレート菓子をかばんにいれて持って行く。出張中は生活リズムが乱れがちだ。そして時間通りに朝ご飯をたべられない場合、夜中に到着して近辺でレストランがない場合、空腹をまぎらわすためのお菓子をもっていると救われる。

インスタンス味噌汁もしくはインスタントお吸い物
僕はパン生活が続くとたいていアミノ酸が恋しくなるので、味噌汁もしくはお吸い物は欠かせない。加賀麩不室屋の宝の麩だと大変テンションあがるのだが、これは高いので持って行くとしても一出張につき一食分である。大抵はインスタント味噌汁である。なお気をつけるべきは割り箸も忘れずに持っていくことである。食器が一切ホテルの部屋で唯一見つかったストローを折って味噌汁の中のワカメを追いかけたことがあるが、あれはまさに徒労だった。

ドルとユーロ
カードが通用しない場面はいまだに多い。カード社会といわれるアメリカであっても、チップや少額のお昼ご飯などは現金が必要だ。いわんや途上国をやである。どこの国に行く時であっても予備にドルとユーロを10000円分くらい予備としてカバンに忍ばせている。日本円が両替できないときもあるのでここは必ずドルとユーロである。


僕には必要ないもの
逆にあまり持っていても意味がないと僕が思うのが、1)SIMフリー携帯と現地で調達するSIMカード 2)VISA、Master以外のクレジットカードの2つである。まず携帯だが、時差のある場所に行った場合、連絡は基本的に携帯よりもメールが便利である。そして僕が出張する場所ではたいていインターネット接続が保証されている。わざわざ現地で使える携帯を準備せずともSkypeの方が安くて音質がいいわけで。
次にクレジットカードだが、受け付けてもらえる率はVISAが最強で、だいぶ離れた次点がマスターカードである。他のカードは保険程度にしかならない。
あとは変圧器も最近のACアダプターはほとんど対応しているため必要に迫られたことがない。




出張持ち物リスト
というわけでまとめてリストにすると以下のとおりである。
◎は必ず持って行くもので、なおかつ機内に持ち込むもの
○は必ず持って行くもので、荷物を預ける場合にはその中にいれるもの
しるしがないのは仕事内容や出張先や季節などによって持って行くかどうか判断が必要なもの



衣類(ランドリーバッグに収納)
○下着
○靴下
○ダウンジャケットもしくはフリース
水着(兼短パンとして利用できるもの)
ヒートテック上下(寒冷地への出張のみ)
サンダル
ランニングシューズとNike+
帽子

スーツ(スーツ袋に収納)
スーツ
ネクタイ
ワイシャツ
革靴(もしくは革靴に見える靴)
ベルト

生活用品
◎メガネ
○コンタクトレンズ 日数分
○歯ブラシとフロス
○T字ひげそり
○ローション
○爪切り、耳かき
○割り箸
温泉気分になれる入浴剤
薬(正露丸と消化剤と整腸剤)
虫除けスプレーと蚊取り線香(マラリアなどの伝染病の危険がある地域のみ)
日焼け止め
お菓子
インスタント味噌汁

仕事用品
◎筆記用具
◎パソコン

◎パソコンの電源アダプタ

○名刺、名刺入れ

○会社ポロシャツ

○現地用携帯電話

○iPhone

○Road Warrior+小さいパワーケーブル

○充電器 (カメラ用、携帯用、iPhone用USB)

カメラ


その他小物
◎パスポート
◎パスポートケース
◎腕時計
◎イヤホン
◎アイマスク
◎クレジットカード
◎イエローカード(黄熱病などの予防接種履歴)
◎ 旅程表
◎マイレージカード
◎ドルとユーロを少々
○日本円少々
○控えの財布とVISAのクレジットカード
ノイズキャンセリングヘッドフォン
文庫本
ガイドブック/地図
ジップロック
折りたたみ傘

安全で快適な旅を!!!

Aug 1, 2012

7月の光景

7/1
久しぶりに森見登美彦の新作を読む。ペンギン・ハイウェイ。透明度の高いさわやかな夏の空気が漂っていてよかった。実際には東京はうだる暑さだったわけですが。

7/2
健康診断

7/3
出張続きで最近顔を出せていなかった業界の集まりに参加させてもらう。横の繋がりは自分の役割をわきまえるという意味において重要である。

7/4
誕生日お祝いディナー。今年もいい年になることを祈る。

7/7
人生3回目となるフィジー出張。前回は無力感に打ちひしがれて帰ってきたが、今回は手応えあった。あぁよかった。
海辺でのんびり釣りを楽しむ人々
空港近くを走る、さとうきび運搬のための鉄道

ごきぶりの出るホテルにかざられる絵。この場所にこの絵はきついです。

7/12
フィジーの首都スバにおける社交場とも呼ばれるBad Dog Cafeというバーに皆で飲みにいく。こっちの人は飲みに誘うとほぼ間違いなく「オッケー、いくいく」と返事をするが実際には現れない。その辺の感覚の違いをやっと肌で感じられる程度に感度がよくなってきた。

7/17
前日にフィジーから帰国。リハビリを兼ねたエライ人とのミーティングをさくさくこなす。この暑さでスーツ着るとか狂気の沙汰である。

GMOのオフィスは左側の絵がセクシーである。受付のお姉さんもモデルっぽい。
夜は新宿のホテルでISLAの表彰式に行く。こんなかしこまった賞をいただくのはもちろん人生初であり、最後になるかもしれないので、彼女を同伴。自分のしていることをそれなりに説明しているつもりではいるものの、こういう場に参加することで仕事の雰囲気をより理解してもらえたようである。欧米ではよく見るけど家族やパートナー同伴するのは大事かもね。
このような機会を与えてくれた皆様にこの場で感謝。

シャンパン堂々
7/17 表彰式でフレンチディナー、7/18 会食フレンチディナー、7/19 翌日のパネルディスカッションの打ち合わせをかねたフレンチディナー
大阪からきてくれたり、マレーシアからきてくれたりしてそれぞれに刺激的なディナーでした。ただね、、、、フレンチ確変で胃がつらいよね。

同じく7/19
3年ほど前に遊び心でつくってYoutubeにアップロードした動画が、ブログなどで取り上げられアクセス急増。
コメントがたくさんついてちょっと嬉しい。

7/20
久しぶりに母校に。いろいろと変わっていた。
こんなホールができている。
学食がおしゃれなカフェ風に様変わりし、メニューが「西郊の森」とか「常盤木」とか一見してなにもわからないものに変わっていたのが一番のおどろき。

7/22
フィリピンへ。東京に新宿、渋谷、池袋と大きな待ちがあるように、マニラもエルミタ、マカティ、ケソンなどとそれぞれ車で30分から2時間ほどの距離に街が点在している。問題は直線距離にして10km程度の移動が渋滞のおかげで恐ろしく時間がかかるということ。
車疲れし、最終日にタクシー代として250ペソ(500円)を払えばいいところを2500ペソ(5000円)払うという痛恨のお大尽。あー。
マニラは巨大都市です!
ジプニー。米軍の払い下げのトラックを改造した小型バスで庶民の足として使われている。現地の友人に頼んで一度だけ乗ってみた!
7/28
東京での仕事に復帰。フィリピンでのご飯を食べそこねるほどの小忙しい毎日のせいで絶対やつれた自信があったが、体重は一定。人体とは不思議である。




Jul 13, 2012

To: Tomoki Kuga , Subject: イソップ童話について


To: Tomoki Kuga
Subject: イソップ童話について

久我、元気でやってるか?こっちはあいかわらずだ。ゴキブリの出るホテル暮らしも板についてきた。

唐突だがイソップ童話の金の斧、銀の斧って妙な話だということに気づいたんだ。
「貴方が落としたのは、金の斧ですか、銀の斧ですか、それともこの普通の斧ですか?」という有名な正直さを試すあの質問って改めて考えると結構いいところをついてると思わないか?もしあれが金の斧と自分の斧の二択だったなら、美味しい話に目がない俺たちでさえも、価格差にひるんで普通の斧を選ぶ。ところが金と銀との三択だ。金に比べてちょっと安い銀の斧くらいなら、もらってしまってもいいと思えないか?
俺は気づいたんだ。こいつが神の巧妙な罠ということに。

つまりこういうことだ。あいつらは来る日も来る日も湖に人間が落としたおとしものを、探して歩きまわってる。
仮にも神なのに「ブクブクブクブク(湖から上がる)、おい人間、お前の落とした斧はこれか?」と聞くだけの単調な毎日なんて嫌気がさすにきまってる。もともとこの「遺失物回収及び人間への返還業務」ってのは神々の中でも下っ端の、入社2年目くらいの仕事だし、ごますりだけがうまい同期がちゃっかりバッカスなんかに収まって毎日酒池肉林を繰り広げているのを見た日には、惨めな気持ちにもなる気持ちもわからんでもない。

で、あいつらは「いっちょ人間をからかってやろう」と、こうなったんだな。最初はのどかな遊びだったんだ。湖底に転がっている流木なんかを持って
「ブクブクブクブク(湖から上がる)、おい人間、お前の落とした斧はこれか?」
「え?え?・・・神、おそれながらそれは私には木にみえるのですが???」
「ん?あれー!?」
なんてな。時には
「おお、それぞまさしく私の斧!ありがとうございます。これでな、こうしてな、エイ!エイ!ってこれ斧ちゃう!ただの木ー!」
ていうやり取りもあったんだろうな。とくに琵琶湖支店では。今思えばのどかな時代だったな。

やがて神はこの遊びにも飽きた。神はきづくわけだ。人間の葛藤する様を目の当たりにすることこそ至上ということに。で、試行錯誤の上で金の斧と人間が落とした斧の両方を持って行って「おまえの斧はどれか?」と問う形に一旦落ち着いたんだ。
俺は神ほど性格ネジ曲がってないがこれは確かに楽しいとおもうぞ。だって人間の前に、それさえあれば一生遊んで暮らせるエサをぶら下げるわけだからな。良心の呵責にすこしだけ耐えれば、その金の斧をてにいれられるわけだし。かくてこの「金の斧か落とした斧か」の二択で神は葛藤する人間を手玉にとって楽しんでいたわけだ。

久我、だがここで神は一つの誤算に気づく。人間が神の想像を越えて正直だったんだ。非公式に行われた調査では実に98%が自分の斧を選んでいたらしい。「せっかくブクブク上がってくのに、人間どもって意外と馬鹿正直でつまらんのう」「もっと葛藤を生む問はないのか」ということになった。
とりあえず二択から三択にするという大雑把な決定が、あまり現場をしらない偉い神々によってなされた。現場は金の斧と自分の斧にあと一つどんな選択肢を加えるか頭をなやませることになる。こういう大方針だけがふってくるという現場の悲しみ、俺は最近よくわかるようになってきた。まぁそれもよけいな話だ。本題にもどろう。

金の斧と銅の斧と普通の斧の三択は、金と銅と普通の鉄斧の一見して明らかな色の違いに、「あ、すいません、その一番地味な色の斧です。」と答える人間が続出した。最近よくメディアで草食系草食系って騒いでるけど、やはりその頃から人間は謙虚なものだったんだな。
仕方がないので、神は予算オーバーを承知で、金の斧とプラチナの斧と普通の斧の三択も試した。
「ブクブクブクブク(湖から上がる)、おい人間、お前の落としたのはこの金の斧か、プラチナの斧か、普通の斧か?」
これもアイデア倒れだった。普通の斧を選ぶ人間が続出した。出口調査したら「やはり金を取るのは気が引ける」というのに加えて「プラチナ?なにそれ?」「プラスチックでは木を切れないと思った」という感想が多かった。誤算だな。
ところで久我、俺はつい最近までプラチナってのは金より銀より安いものだとおもってたぞ。白金ていう字面からはどう考えても金になにか混ぜた安物の金属を想像するだろう。だから俺は悪くない。高級金属に安っぽい漢字をあてたやつが悪い。

まぁプラチナはさておき、神は次にダメ元で銀を試してみた。これが大ヒットした。つまり人間に大きな葛藤をそして神々に大きな感動をもたらしたんだ。
あとから考えれば話は早い、まず銀は色が人間が使ってる鉄の斧に似ている。もちろん瓜二つってわけじゃない。でも金の斧よりはだいぶ似ている。この色が人間に「これなら試しに銀の斧と答えて、あとで指摘されたら見間違えたことにして謝ればいいんじゃないか?」という葛藤をもたらしたんだな。
さらに金の斧と自分の斧の間に銀の斧というクッションをいれること。これが成功だった。金と答えるのは気が引けるが、真ん中の金より安そうな銀の斧なら、あわよくば。。。と人間が葛藤しだしたんだな。

これが金の斧と銀の斧の起源だ。

久我、オチもなにもない長いメールを読んでくれてすまない。だがこの驚愕の事実にいきついた俺はこうも思うんだ。俺たちは時に誰かを連れて焼肉を食いに行き、特上カルビは高いけれど並を頼むとけち臭いと思われるのが嫌だという卑しい打算から中途半端に「上カルビ」を頼んでいないか?あれは多分焼肉の神の罠だ。そして寿司の神もえげつない。俺はこの前寿司屋でウニを頼んだが「前浜ウニと上ウニもありますけどどうしましょう?」という板前の形をした神に選択をせまられた。世の中神だらけだ。どうせ上カルビとカルビなんてたいして違わない。ていうか前浜ってなんだ?白浜より遠いのか?こいつらは多分湖の神と同じ思考回路で俺たち人間をもてあそんでいる。

だから久我、せめて世界で俺たち二人だけは、並にぎりを大きな声で頼める人間でいたいと思わないか。最後に久我、でもお前のおごりで行くなら絶対に特上ネギタン塩を頼もうと俺は心にきめている。

小宮山

Jul 1, 2012

6月の光景

体力的にも精神的にも余裕があり、ブログに書ける話も多い6月を振り返る。

5月30日
友人二人と久しぶりに渋谷で飲みに行く。駅から遠いワインバー。ひたすらビール。
ネパール電力事情を聞き、こりゃまだまだ情報セキュリティの出番は先だなと思った。


5月31日
緊急呼び出しを受け、八重洲口近辺でディナー。自分の考えを率直に伝えておいた。

6月2日
お台場にガンダムを見に行く。American Eagleの店ができていた。
前の場所のほうが背景がひろがっていて素敵だったけど、これはこれで。


6月6日
銀座に知人が店を出したと聞いて遊びにいく。バーでAKB48の総選挙中継をみる。少女たちの必死な戦いを、大人たちが笑いながら見るという構造はいかんね。

6月8日
小平のカレー屋へ。インドかとおもいきや、ネパール国旗が誇らしげに飾られるネパールレストランだった。静かで、お値打ちな店だった。

6月9日
「俺のパンチェッタ」クランクイン
主演の豚バラブロックAとB。二人合わせてギャラは1300円。

6月12日
友達と一時帰国中の彼氏と4人で飲みに。久々の正統派和食は特に生姜ご飯が美味しかった。海外との遠距離恋愛というのは大変そうだ。時差もあるし。二人の溝を埋めるのに大きな役割を果たしたアメーバピグとSkype、ITはときどき偉大だと思う。

6月13日
俺のパンチェッタ途中経過
だいぶ締まってきた。下にあるのが新兵器ピチっとシート。食材の水分を吸い取ります。
6月15日
弟の誕生日祝いに目黒の焼肉へ。レバ刺しは既に幻の料理と化している。がっつり食べて、飲みからさらに飲む。体重い。

6月16日
久々に予定の何もない週末だったので、新宿の映画館にヒット中のテルマエ・ロマエを見に行く。阿部寛の肉体美がすごい。原作のマンガも読んでみたいと思った。
映画館の左隣の席のカップルの彼氏が、席に着くときに右隣のカップルの彼氏に飲み物をぶちまけるという滅多にないハプニング。風呂映画を見に来て、シャワーを浴びてしまった右の彼氏に幸あれ。

6月17日
俺の燻製。燻製は事前に水分をきっちりとるのがKP(Kentaro's Point)。キッチンペーパーでしっかり拭いた笹かまは美味しい燻製になったけど、手を抜いたのは酸っぱい仕上がりに。そういや男子ゴハンは結局ケンタロウ氏降板するとか。残念だけど早く回復してほしいと思う。
チップは初心者向けといわれるリンゴ
おいしそうな色(と香り)に。


6月22日
学生時代のクラスメイトと飲みに行く。待ち合わせの時間を1時間半すぎたあたりでやっと全員集合するルーズさは相変わらずだが、神保町待ち合わせと言われれば神谷町にいくことなくちゃんと神保町にこれるようになった。日々是成長である。ちょっと遅いのが玉に瑕だけどね。

6月23日
俺のパンチェッタ完成記念カルボナーラ祝賀会

カルボナーラ作るのは苦手だったが、これはうまくできた!でもかけた時間に見合うかと言われると、、、市販のベーコンって安くて美味しいね
なお「俺のパンチェッタ」は全て彼女が作った。日本の田舎に生えていても「イタリアンパセリ」というのと同じ理屈である。

6月28日
半年ぶりに歯医者に検診に。小さな虫歯ができていると言われ、再度治療の日々がはじまることになる。悲しい。

6月29日
会社の人と飲みに行く。気がつけば周りはほとんど年下で、社会人経験年数が二桁になっている僕は既に中堅なのである。自らの経験を振り返ると説教臭い先輩から多くを学んだことはなく、逆に自分の道を突き進むカッコいい人の背中を追いかけていた時に学ばされた。というわけで飲み会でできることといえばちょっと多めにお金出すくらいである。

ちなみにZIPからもよこちゃんが卒業したのは、ダントツで今月もっとも悲しいニュースである。

6月30日
実家へ。
確かにサバ缶とたけのこの味噌汁は他の地方ではそんな食べないんだろうな。美味しいよ!
小学校の遊び場にて。昔はこの写真中央左の球体のさらに上に通路が伸びていて頂上の球体があった。時代の流れで上の部分は撤去されたらしい。レバ刺しがなくなり、「危険な」遊具が駆逐される時代であるが、それって正しいのだろうか。
と未来を憂うSparkyさんの像