Feb 12, 2012

ウイスキーワールドカップ(決勝トーナメント編)

こんばんは。突然ですがウイスキーはオスキーでしょうか?
そろそろ笑ってくれる気になりましたか?
もう一度聞きますよ。ウイスキーはオスキーでしょうか?


本記事はウイスキーワールドカップ(予選リーグ編)からの続きです。
ウイスキーワールドカップ(以下ウ杯)は5人の審判があやふやな直感をもとに美味しいウイスキーを決める大会。29選手が8つの決勝トーナメントのイスをつかんだ。その顔ぶれは以下のとおり。(エントリー番号、銘柄名、実売価格の順です。)
A2 サントリー響17年 7765
B3 ザ・マッカラン 12年 3730
C3 ジェイムソン スタンダード 2020
D3 サントリー 白州 12年 6580
E2 ニッカウイスキー ザ ブレンド 45% 3070
F2 ヘネシーVSOP 8990
G3 サントリー ローヤル 2880
H3 ニッカウィスキーゴールド&ゴールド 1750
決勝トーナメントを前に
いよいよこの8選手の中からただ一人の王者が絞られる。

ウイスキーワールドカップ(予選リーグ編)

こんばんは。突然ですがウイスキーはオスキーでしょうか?

長らくビール以外飲めない私も、最近ウイスキーがおいしいと思えるようになりましてね、飲めるようになると、もっと安くて美味しいウイスキーはないかな?あのバカ高いウイスキーは本当にうまいのかな?なんてことに興味がわいてくるのです。

そんなわけで、カップやきそば以来久々に神をも恐れぬ仲間たちとウイスキー29種類が集結!ここに独断と偏見でうまいウイスキーを決める、ウイスキーワールドカップ(以下ウ杯)が開催されたわけです。

その結果を前編と後編に分けてブログにしました、まずは前編(予選リーグ編)をご覧下さい。

整列した29選手、心無しか緊張の面持ち


ウイスキーワールドカップルール
まずはウ杯のルールを説明しよう。

大会ルール

  • まず参加選手は予選リーグを戦う。くじ引きによりA組からH組までの8つのグループに分けた。予選リーグではグループ内の全てのウイスキーを担当する審判が2名で試飲する。おいしいと思う順番に点数をつけ、もっとも得点をあつめた選手が決勝トーナメントに進出する。
  • 決勝トーナメントは予選を勝ち抜いた8選手によるトーナメント戦である。審判5人が美味しいと思う選手を二者択一で選び、多数決で決めていく。
  • どちらも原則として試飲中に審判にはブランド名を知らせない。またウイスキーは水と1対1で割る。



くじ引きが終わりグループ毎に整列した各選手。箱に入ったままのボウモア12年選手(最前列左)は他の選手との交流を完全拒否。


審判
ウ杯の審判は総勢5名。いずれも酒は好きだけれどもウイスキーマニアではない。日頃ウイスキーが大好きという人は正しい知識に満ちた真っ当な審判をし、ウ杯のばかばかしさを損なうと判断し、今回はあくまでウイスキー素人5人が審判を行う。

  • 審判A: 30台男子。テキーラを中心になんでも飲む酒好き。味の表現の豊富さに定評有り。
  • 審判B: 40台男子。日本酒を中心になんでも飲むウインドサーファー。利き酒イベントでの勝利経験あり。
  • 審判C: 20台男子。なんでも勉強家。ウイスキーのうんちくをかたって、合コンでもてたい。写真撮影をあわせて担当。
  • 審判D: 20台女子。好きな酒はワイン、ウイスキー経験ほぼ0。
  • 審判E(自分): 30台男子。好きな酒はビール、ウイスキーは経験少ない。もっとも酒弱い。ウコンの力ドーピング済み。
基本的にウイスキーの細かい知識はなく楽しく飲めればそれでよいという面々である。本当はもっと呼んでワイワイやりたかったのだけど、文字通り酔狂なイベントなだけに断られまくったんです涙


予選リーグ

それでは29選手が8つの席を争った予選リーグの結果をA組から見ていく。選手の横に書いてある数字は実売価格を参考として記載した。(なお多くのウイスキーはインターネットでミニボトルセットを購入したので実際にはこんなにお金はかかっていない。コンビニで手に入る手軽なものから、海外のシングルモルトまで流通量の多いウイスキーを集めた。)
赤字が見事勝利し決勝トーナメントに進出を決めた銘柄である。


グループA

A2 サントリー響17年 7765
A3 ニッカ VSOP 2190
A4 サントリー オールド 1480

予想: 優勝候補最右翼の響17年選手に対して他の3選手がどう個性を発揮出来るかが見所。
結果:響17年とニッカVSOP 9点、スーパーニッカ 7点、サントリーオールド4点
同点の場合は2人の審判のうち主審の採点が優先されるというルールにしたがい、響17年が決勝に進出した。勝因は樽の香りが感じられる「ちゃんとしたウイスキー感」である。僅差でやぶれたニッカVSOPも甘くフルーティーと高評価された。


グループB
B1 ジョニーウォーカー赤 1250
B2 ニッカ 鶴 17年 8100
B3 ザ・マッカラン 12年 3730
B4 サントリー 山崎 12年 6157

予想: いずれ劣らぬ強豪ひしめく死のグループ。同じく優勝候補の鶴17年選手の独走を中堅の12年組2人がどう止められるかに注目。
結果:マッカラン12年 10点、鶴17年 8点、ジョニー赤 6点、山崎12年 4点
奇しくも2人の審判がまったく同じ判定をくだした。マッカランはその甘さと華やかさが評価された。鶴17年についてもバランスがよいと好評価で1位2位の差はわずか。「奥から安物感」などと酷評された山崎12年選手。コンディショニングに失敗したか?


グループC
C1 ワイルドターキー 8年 700ml 2362
C2 ジャックダニエル ブラック 1799
C3 ジェイムソン スタンダード 2020
C4 ニッカ ピュアモルト 竹鶴 12年 3980

予想;海外勢の中で竹鶴12年選手は国産のプライドを見せられるか?
結果:ジェイムソン 10点、ワイルドターキー8年と竹鶴12年 7点、ジャックダニエル黒 4点
ジェイムソンは審判に「チーズに合う、重い、頑固オヤジ」などとコメントされ苦戦しているかに見えたが、勝負結果は圧勝であった。ターキー8年は香りが甘くスパイシーで飲みやすいと好評。竹鶴12年には「フツー、遅れて華やかさがやってくる感じが高校デビューって感じ」というコメントがついた。ジャックダニエル黒は人によって「コーヒー感、化学薬品感」があり、苦めなのではないかと推察される。



D1 ボウモア12年     3043
D2 フォアローゼズ     1280
D3 サントリー 白州 12年 6580
D4 サントリー響12年 3999

予想:B組に次ぐ死のグループか。個性派ボウモア選手を審判がどう判断するかが分かれ目。響12年選手も前評判高い。
結果:白州12年 10点、響12年とボウモア12年 7点、フォアローゼス 4点
白州12年は「香りでおびきよせておいて、全然違う味でおどろかせる」「ワイルドバットフォーマル、千代の富士(現九重親方)のよう」と圧倒的な支持を得て貫禄勝ちであった。ボウモアは潮味のみがクローズアップされ、響12年は「天才なのに練習嫌いで世界チャンプになれないボクサー」というな謎の評価をうけた。


グループE
E1 オールドパー 12年 2835
E2 ニッカウイスキー ザ ブレンド 45% 3070
E3 ニッカ 竹鶴 12年スリムボトル 3980
E4 ブラックニッカ 300

予想:E組はニッカお家騒動グループ。ウ杯ならではの大番狂わせがおこせるか?ブラックニッカ選手の奇跡に期待したい。
結果:ザブレンドと竹鶴12年 9点、ブラックニッカとオールドパー12年5点
竹鶴とザブレンドが好評価を得、主審ジャッジでザブレンドが決勝トーナメントに進出した。「竹鶴は刺激的でつんつんしている不良のよう」という評価に対して、ザブレンドは審判両方が「よくわからないけどバランスがよく一番好きな味」という試合巧者ぶりを発揮した。なおブラックニッカは「新歓コンパでのまされたあの思い出がフラッシュバックする」というベテランらしさをのぞかせた。

グループF

F1 ザ・グレンリベット 2312
F2 ヘネシーVSOP 8990
F3 サントリー 山崎 10年 3675

予想:最高年俸をほこるヘネシーVSOP選手が中心か。あれでもヘネシーってブランデーだよね?グレンリベットと山崎がウイスキーの意地をみせることができるか?
結果:ヘネシー と山崎10年 9点、グレンリベット6点
主審ジャッジでヘネシーが決勝トーナメント進出した。ヘネシーは香りがとてもよく、飲んだ後もその甘みが上品に口の中に広がるという。日本のウイスキーと勘違いした審判もいた。定番シングルモルトのグレンリベットは低調。山崎10年ははかなく可憐な味がするという高評価とアルコール臭がたち酸味があるという評価に大きくわかれた。

グループG
G1 トリス 400
G2 シーバスリーガル 12年 2150
G3 サントリー ローヤル 2880

予想:トリスのCMの吉高由里子が好きだ!!!
結果:ローヤル 10点、シーバスリーガル12年 8点、トリス 6点
開幕戦から飲み続けた結果審判にも疲れが見えだしたGグループ。ローヤルが勝利した。トリスについては甘みがつよく、シーバスリーガルよりも好きという審判もいた。

グループH
H1 ジンビーム ホワイト 1280
H2 ジョニーウォーカー黒 2399
H3 ニッカウィスキーゴールド&ゴールド 1750

予想:英米日のお手頃価格選手によるリーグで結果が興味深い。
結果: G&G 10点、ジョニ黒とジンビームホワイト 7点
G&G選手は完全ノーマークであったが、「透明度が高いプールの様」という評にもあるようにスッキリとした味が多いに評価された。ジンビーム含めバーボンはその匂いがだめという審判がいたため評価が低調である。負けてしまったがジョニ黒は渋く激辛な複雑な味が「大人の酒」という評価に繋がった。


いよいよ決勝
こうして8強がきまった。

A2 サントリー響17年 7765
B3 ザ・マッカラン 12年 3730
C3 ジェイムソン スタンダード 2020
D3 サントリー 白州 12年 6580
E2 ニッカウイスキー ザ ブレンド 45% 3070
F2 ヘネシーVSOP 8990
G3 サントリー ローヤル 2880
H3 ニッカウィスキーゴールド&ゴールド 1750

本命響17年選手や死のBグループを生き残ったマッカラン選手が勝つのか?それともG&G選手やジェイムソン選手のようなお手軽価格クラスが飲みやすさに乗じて勝つのか?そしてブランデーであるヘネシー選手がこのまま勝ち進んだ場合、果たして大会はどうなってしまうのか?ウ杯はいよいよ白熱の決勝トーナメントへと続く。


いずれ劣らぬ猛者ぞろいの8強。ウイスキーワールドカップを制するのは果たして。


続きを読む -> ウイスキーワールドカップ(決勝トーナメント編)



Feb 8, 2012

1月の風景

2012年も無事はじまりました。ながらくアマゾンを使っていたこのブログもBloggerという無料サービスにお引っ越しです。コメント書き込むのも、表示されるのも格段に早くなったはずです。

1/1
無事2012年をむかえる。新しい年にふさわしく新しい目標もたてた。

我が家のお雑煮。毎年元旦の朝に食べます。
だしはかつお、具はにんじんと大根、澄んだ汁で直前に餅をくわえます。
正月の行事が一段落し、新聞をひろげると「防衛省が対サイバー兵器、攻撃を逆探知し無力化」という寝耳に水のニュース。防衛のためにウイルスを送り込む?はぁ。そうですか。
冗談のようなニュースをみつつ、あぁこれは海外で騒がれるだろうという悪い予感をいだいたがそれは後に現実のものとなった。
一年の計は元旦にはあって欲しくない。今年はそう思った。

1/7 
葛西臨海水族園へ魚を見に行った。

えさにむかってまっしぐら。マグロたちの祭り。

イワシの群れ
面白かったのはあまり人がいなかったイワシの群れの水槽だった。イワシは群れをつくって泳いでいる。時々おおきく右に曲がったり、左に曲がったり、2つの小さな群れにわかれたり。
見ていると、群れの先頭にリーダーがいてみんなを率いているわけではないようだった。
なんとなく緩いつながりで集まった小魚がなんとなく「誰かが右にいったから俺も」という感じで追随し、それが連鎖して群れ全体がまがっていく。明確なリーダーも、強い意思決定はなく、しかし全体が一見スムーズに方向転換していくのである。世界の一線から取り残されつつある、どこかの国の有り様をみせられているような。


1/16
フロストバイトというハーフマラソンに出場する。人生初のハーフマラソン。最初は快調にとばしていたのに、最後5kmでほんとうに動けなくなった。かなしい。ギリギリ1時間を切るというタイムでフィニッシュした。
でもこのレースがなければ横田基地に入る事なんて多分一生なかったので、良い経験である。

米軍基地内はアメリカである。

1/19
髪を切りに。いままでお世話になっていた新宿の美容室が突然閉店した。担当の美容師さんに切ってもらうため新店舗のある恵比寿にいった。よい店だったが、月に一度は切る必要のある僕にとって、やはり立地は重要だ。近場でまたいいところさがそう。

1/28
職場の新年会。みなさん今年もよろしく。二次会は神田駅近くのバーで、普段は飲まないお酒をあれこれ頼む。楽しかった。

1/29
弟が上京。家族が順調に年を重ね、色々な問題が出てくるこの時期、実家に弟がいてくれてたのもしい。

思い起こせば去年の1月末は海外からの研修生のために東京で10日のトレーニングをするという仕事でいそがしかった。ピンチヒッターがいない状況で、風邪を引き、高熱に苦しんだ。それと比べると今年の1月はゆったりすごせたと思う。よかった。

そして気が長くなったというか、人間としてちょっと丸くなってきている自分をいろいろな時に感じる。


Jan 9, 2012

12月の光景

世界一周の出張から帰国した12月。比較的楽といわれる西回りの世界一周だがなんとなく体の調子がおかしい状態がしばらく続いた。年間で85日海外にいて、土日が移動でつぶれるという生活でこつこつ積み重ねた疲労のせいかもしれない。とにかくそんな12月を振り返ってみる。

12/4
今年もANAのなんとか会員の資格(=スターアライアンスのゴールドメンバー)になることができた。頻繁に乗るようになってラウンジや優先搭乗のありがたみが分かるようになった。マイレージと上級会員になるためのプレミアムポイントというのは別物というカラクリを今年初めて理解した。一言で言えば、マイルは色々な方法でたまるが、プレミアムポイントは基本的にANA便に乗ることでしかたまらない。よくできたシステムだと思う。

12/8
わりと緊張するミーティング。直前にたべた寿司は多分美味しいお店だったはずだけれども、味を感じなかった。

12/10
ほぼ1ヶ月ぶりの休日。なぜか頭皮があれまくり。

[caption id="attachment_2567" align="aligncenter" width="400" caption="おみやげにいただいた地ビールで一息"][/caption]

 

12/11
出張中に届いたオーブンをつかってお菓子を焼いてもらった。焼きたてのスポンジケーキはどんなこったデコレーションケーキよりも美味いとおもうのである。

[caption id="attachment_2566" align="aligncenter" width="600" caption="そえられているのはチョコレートホイップ"][/caption]

12/15
オーストラリアから来日した元同僚とその彼女とご飯。オーストラリアには婚約者ビザ(正式にはProspective Marriage VISA)というものがあるのだという。審査では周囲からの2人が真剣交際しているという証言や2人が付き合っていることを示す写真の提出が求められるという。審査大変だろうなぁ。ビザのカテゴリーの豊富さにはおそれいる。

12/18
リニューアルオープンした池袋のサンシャイン水族館へ。混雑していた。他の水族館と比較したらとても狭いスペースを上手につかって、楽しく見させる工夫が随所にちりばめられていてとても素晴らしいとおもった。広さや水槽の大きさに目を奪われがちだが、サンシャイン水族館はホスピタリティを武器にこれからもっと繁盛するとおもった。

[caption id="attachment_2573" align="aligncenter" width="600" caption="このイソギンチャクのふかふかカーペットに飛び込んで昼寝したい"][/caption]

12/23
確か去年のクリスマスは家ですき焼きをして過ごしたが、今年はクリスマスっぽいことを!という目標にそってカニを食べにいった。

[caption id="attachment_2568" align="aligncenter" width="600" caption="安心のかに道楽。来年はナイフとフォークでチーンと乾杯するようなオシャレな店にいけるといいな"][/caption]

12/28
仕事納めの日。同僚の最終出社日。ばたばたしてたらあっという間にこの日がきたという感じである。次の職場でも活躍できることを祈ってタクシーで帰宅。

12/29
実家に帰る。長野新幹線が例年になくガラガラでむしろ怖かった。

12/30
Microsoftがこの年の瀬に定例外のパッチMS11-100を出す。記憶にある限りほぼ最低のタイミングだが、出た以上は粛々と対応するよりない。夜は恒例の中学の同級会。いつものメンツ、いつものカラオケ、いつものスナック。

12/31
車のタイヤをスタッドレスにはきかえる。ボルトの頭がなめかかっていて、あれは来年かならず交換せねばならん。午後に実家でみんなが使うように地元の電気屋でiPadを購入した。

祖母(95才)が弟の結婚式の写真をみようとiPadを震える手でゆっくりスクロールしている姿はデジタルな世界の明るい未来を感じさせるとても心に沁みる光景だった。が、しかしスクロールがうまくいかないと唾をつけてスクロールしようとする姿は背筋が凍る光景だった。新品のiPadははやくも唾まみれである。

[caption id="attachment_2569" align="aligncenter" width="600" caption="婆者とiPad"][/caption]

 

[caption id="attachment_2572" align="aligncenter" width="600" caption="そば処福田は本当においしかった。http://www.soba-fukuda.com/"][/caption]

[caption id="attachment_2571" align="aligncenter" width="600" caption="育った家はコナコナというオシャレなパン屋&お菓子屋さんに様変わりしていた"][/caption]

 

[caption id="attachment_2570" align="aligncenter" width="600" caption="コナコナにあったかわいい置物"][/caption]

 

よいこともわるいこともあった一年。昨日と同じ明日がくるということ、こうやってみんなと年を越せるということが素晴らしいと思えるのが、今年2011年の収穫だと僕はおもう。

今年も1年おつかれさま。来年もよろしくお願いします。

Dec 18, 2011

コミヤマさんたちの物語

僕の名前はコミヤマ。長年komiyama@という分かりやすいメールをつかっている。昔からこのアドレスには、僕以外のコミヤマさん宛の色々なメールが届く。
今日はその間違いメールに若干の想像を加えて、僕はまったくしらない、決して交錯することはないであろうコミヤマさんたちの物語を紹介したい。

 

2007/6 奈良に住むコミヤマさんには「オーロラを見る」という幼い頃からの夢があった。通りがかった旅行会社のHISでオーロラーを見に行くツアーをみたコミヤマさんはこれに参加することにした。目指すは冬のフォートマクマレー。

2007/12 アルゼンチンの日系企業で働くコミヤマさんは、東京からやってくる重役達のためにパーティーの準備をすすめていた。コミヤマさんは用意周到である。

2008/2 「誰でも家に居ながらにして月収50万から70万確実!」という広告にめざとく気づいたコミヤマさんは運営者にメールしてみることにした。サービスはいつから始まる?確実な収入か?現金又は銀行振り込みか? コミヤマさんは慎重なのかアホなのかよくわからないひとである。

2008/7 コミヤマさんは夏休みということで実家に帰省することにした。実家の最寄り駅から実家までは歩ける距離ではない。「お父さんへ 明日帰ります。ピックアップお願いします。」

2008/8 東京で働くコミヤマさんは富山にある取引先から強烈なクレームの電話をうけた。どうやら先日納品した商品に欠陥があったらしい。取引先の怒りは収まらず、上司に相談すると早速翌日富山に飛ぶことを命じられた。 富山行きの航空券を予約する。「帰りの便はいつにしますか?」というアシスタントからの質問に「先方の怒りが収まったらだね」と答えつつコミヤマさんは片道の航空券を握りしめ富山へ飛び立った。

2009/7 山梨の山間にある中学校で教頭をしているコミヤマさんは非常勤講師として地元の人を学校に迎え、人形劇などの郷土芸能、地元植物の栽培を今の中学生に教えることを考えていた。 コミヤマさんはまた学校事務の効率化について悩んでいた。教育ソリューションフェア2009という東京でのセミナーに参加してみることにした。

2009/12 編集者のコミヤマさんはイラストレーターさんから次の雑誌で使うカットの案を受け取る。うーーん。「やわらかな光」っていう大ざっぱな発注がよくなかったのかなぁ?できばえはコミヤマさんにとって微妙なものだった。

2009/12 長野県の地方都市に住むコミヤマさんは久しぶりにamazonで買い物をしたかったのだが、どうにもパスワードが思い出せない。パスワードの再設定をすることにした。コミヤマさんはうっかりさんである。

2010/3 音楽プロデューサーのコミヤマさんは仙台のセミプロバンドのサウンドアレンジの仕事をうけることにした。デモ音源は良くも悪くも荒削り。アレンジャーとしてのコミヤマさんの腕前がとわれる。

2010/5 店の内装などを手がけるコミヤマさんにとって、美容室の仕事は神経を使うものの1つである。美しさを売る場所である美容室は、当然その店構えにも妥協はゆるされない。くわえてこのところの不景気である。コミヤマさんは「安く早く、しかしどこにも無い店を」という無理難題を押し付けられた。 この日はその店に大型の機材がはいり、ほぼコミヤマさんが描いたイメージ通りの空間ができあがってきた。満足満足! 店内の写真を携帯で送り、自宅に送ったコミヤマさんは久しぶりに飲みにいくことにした。

2010/7 総務部で働くコミヤマさんは上司のソウル出張の航空券を手配する。航空券予約はお手の物のはずだったが、今日は上司に呼び出されてしまった。なんだろう? 「行きの便は木曜ではなく金曜にしてくれたまえ。韓国では一泊でいい。時は金なりだよ、わかるかねコミヤマ君?」 早速日程を変更して、ひとまずセーーーフ。コミヤマさんは胸をなでおろした。

2010/10 東海地方の建設会社で働くコミヤマさんは翌日の工事で使うボイドスラブ図(もちろん配管図も含め)を自分の自宅にメールした。家で印刷して明日は現場に直行しよう。コミヤマさんは働き者である。

2010/11 コミヤマさんは思い立って12月最初の週末を北海道で過ごすことにした。往復26,600円で航空券を購入した。スカイマークはやはり安い。さあ次はホテルを予約しなくっちゃ。

2010/12 デザイン関連の仕事をするコミヤマさんは商用のフォントを試用してみることにした。今度のパッケージデザインの仕事に使えるといいな。

2011/1 アメリカで灯台を販売し設置する会社のコミヤマさんは、翌日の取引先との新年会に部下が参加出来ないというメールをうける。まったくあいつめ。いつもなにかにつけて酒の席を断りおって。コミヤマさんはちょっとさみしかった。

2011/1 アメリカの大学教授であるコミヤマさんは取引先から新しい研究に必要な機材をどのように手配するかについて提案をうける。コミヤマさんは頭をフル回転させる。

2011/1 東海地方で医療関連の仕事をするコミヤマさんは26日水曜に食事会と称し医師を接待することにした。

2011/1 コミヤマさんは使っているNICOSカードの明細が毎月郵送されるのを煩わしいと思っていた。この日WebからNet Branchというサービスを使って利用明細をネットで確認できるように設定を変更した。コミヤマさんはITを活用している。

2011/3 震災直後、友達の安否が気になったコミヤマさんは知り合い達にメールしてみる。今は海外に住む友達が返信してきた。「うちの勉強用の机と弟の机の物が全部落ちたんだってwwwww」笑っていいのかコミヤマさんは戸惑った。

2011/3 アルゼンチンに住むコミヤマさんは前の日バーで知り合った女の子からの写真付きメールを受け取る。しかし会社のシステムで写真が削除されてしまったらしい。あれ、夕べちょっと羽目を外しすぎたかなあ?コミヤマさんは心配になった。

2011/3 コミヤマさんは取引先のケミカルメーカーから新しい薬剤の生物評価の結果を受け取る。新しい製品はヒエにもホタルイにも効くことがわかりコミヤマさんは胸をなでおろした。

2011/8 コミヤマさんは今ちまたで流行っているらしいSkypeのアカウントを作ってみた。自分のあだなからクマキチというアカウント名にしてみた。

2011/12 コミヤマさんは間違いメールがあまりに多いので、まとめてみた。コミヤマさんたちは、今日もこの星のどこかでコミヤマさんの人生を行きている。そのことが明日のコミヤマさんをそっと励ましてくれている。

end

[caption id="attachment_2560" align="aligncenter" width="600" caption="パラレルワールドでは「嵐のメンバー」とかがいいと願うコミヤマさんであった。"][/caption]

Dec 15, 2011

11月の光景

生まれて初めて世界一周した11月をふりかえってみます。

まずは10月に書いた「神保町ランチ戦記」が呼び水となり、会社の同僚ともう一度近辺のランチをきちんと調べてみよう、新規開拓しようという機運がにわかにもりあがった。というかもりあげた。雑誌を参考にして、細い路地を歩いていったり、こんなとこにお店あったっけ?という店に入ってみたりした。なんかエンゲル係数が急に上がった気もするけど、人生には適度な刺激が必要だと思う。

Rodrigo Y GabrielaのCDを買った。特にLive in Franceがいい。アコースティックなギターでもこんなに盛り上がれるんだなと。



 

11/2
家の近所でゆったり飲めるバーを探そうということで、週末にいろいろなバー・飲み屋で一杯づつのんではしごする夜遊びをした。楽しかった。バーは大抵ダンディーなバーテンがいて、いろいろ教えてくれて、一人の時は話しかけてくれる。思っていたよりもずっと敷居が低かった。

11/14
自宅でチキンライス。外ではよく食べるけれど家で作ろうなんて考えたこともなかった。

[caption id="attachment_2540" align="aligncenter" width="600" caption="ショウガとニンニクのたれも抜群にうまかった。"][/caption]

11/16
出張。まずはミュンヘンで一泊した。空港で食べた白ソーセージとビールの朝ご飯はすばらしかった。これでしばらくまともな食事とはおわかれという予感を抱きつつソーセージかみしめる。

[caption id="attachment_2541" align="aligncenter" width="400" caption="スイスかロシアの上空"][/caption]

11/18
カメルーンでの仕事がはじまる。アフリカに情報セキュリティ対策をする組織をつくろうという壮大な計画で、アフリカ出張は今回が3回目だ。マラリア予防も水道から出る茶色水にも埃っぽい街にもなれてきた。今回は比較的楽になるはずだった。ところがどっこい、やはり今回も大変だった。カメルーンは英語とフランス語が公用語と聞いていたが、街でもカンファレンスでもあう人はみなフランス語しか話せない。

理解しがたいことも沢山おきた。人に何かを依頼する時の態度が高圧的な人が多く、やはり僕の感覚では理解しがたい。言葉がきつく、周囲へのあたりが強く、自分にあまい。タフな仕事場である。

[caption id="attachment_2553" align="aligncenter" width="600" caption="Afrinic15"][/caption]

 

[caption id="attachment_2555" align="aligncenter" width="600" caption="仕事一段落の後にみんなで地元の魚料理。開放感とあいまってうまかった。うしろの緑の人の視線がこのくにで黄色い人がどれだけ珍しいかを物語っています。"][/caption]

[caption id="attachment_2542" align="aligncenter" width="400" caption="そして道のりはまだまだ長い"][/caption]

アフリカでの仕事のパートナーはいつもYさんというバイタリティ溢れる人だが、今回は珍しく体が重そうだ。

11/26
ブリュッセルへ。中央アフリカから日本にかえるにも欧米に行くにもベルギーは便がいい。中央アフリカのいくつかの地域をベルギー王室が統治していたという歴史的な経緯からブリュッセル航空がアフリカに多くの直行便を飛ばしているからだ。そんなわけでブリュッセルで乗り換えついでに一泊した。

[caption id="attachment_2546" align="aligncenter" width="600" caption="ブリュッセルは全てが輝いていた。"][/caption]

道をあるくと凝りにこったチョコレートやお菓子が店先を飾っているのが見ていて楽しい。カメルーンの森でみたカカオがベルギーの街角で美しいチョコレートになっている。その光景をみると、ベルギーへと僕がたどったのは、シルクロードならぬカカオロードだったのかもなと思う。

[caption id="attachment_2547" align="aligncenter" width="600" caption="これがカカオ。堅い殻に覆われた白い実はほのかに甘い。"][/caption]

 

11/28
アメリカへ移動。人生初めて大西洋をわたった。マイレージがたまって来年もスターアライアンスのゴールドの資格ゲット。これがあるとほとんどの空港でラウンジが使えて、ラウンジにはもれなくインターネット接続があるのがうれしい。

11/29
上司と打ち合わせ。レストランと喫茶店をはしごしたミーティングは長時間にわたったが、いろいろなギャップを埋めることができてひとまずよかった。

11/30
ホテルの設備が貧弱なのだろう、アメリカなのにインターネット接続がカメルーンよりも遅い。仕事ができるレベルではないので、街へ早いインターネットを探しに。こっちのスターバックスはほぼ全て無料Wifiを提供しているので、スタバに5時間居座る。
デパートでTUMIのバッグを購入した。できるビジネスマン風でかっこいいのだがめちゃくちゃ重い。ただこのカバンをきちんと使いこなせれば、バッグの中で何かが無くなったりする悲劇はおこらなくなるのではないかと期待している。

[caption id="attachment_2549" align="aligncenter" width="448" caption="厚い とにかくぶ厚い"][/caption]

12/1
ミーティング。朝から夕方まで25分きざみで講演者が次々と現れる。昼ご飯も話を聞きながらサンドイッチを食べる。その合理性はやっぱりアメリカだからこそだろう。書かれたスケジュール通りに議事が進んでいくのはきもちいい。最近こういうのなかったからなぁ。そして日本から参加した人たちが皆さん話が巧みで、内容が濃くて圧倒された。あらためて日本にもスゴい人たちがたくさんいるものである。

ディナーは同じ会議に参加する5人でメキシコ料理へ。以前、サンフランシスコのペルー料理屋「La Mar」で食べたセビーチェ(ペルー風の刺身で生の魚をライム等であえる)がとても美味しかった。そこで今回もセビーチェを食べさせてくれるレストランへみんなでいってみた。セビーチェは前ほどの感動はなかったがおいしかった。海外では生魚もすっぱいものもなかなか食べられないから、3週間近い出張でそういうものに飢えていたのだ。セビーチェ以外の料理もおいしくて、大満足のディナー。

[caption id="attachment_2548" align="aligncenter" width="600" caption="夢にまで見た生魚(セビーチェ)"][/caption]

 

12/3
さぁ帰国するぞ。早朝、タクシーに乗って空港に向かった。「アフリカ周りの世界一周の出張が今日でおわりで、やっと家に帰れるんだ」という話をすると、タクシーの運転手はなんとアフリカ(エチオピア)出身だという。聞けばこの地域だけで40万人ものエチオピア人がいるという。たしかに空港にはエチオピア航空がアジスアベベへの直行便を出していて。この街とエチオピアの深い深い関係に驚いた。

あまり関係ないことであるが、海外に出張していて最も「俺頑張っている」と感じるのは、朝暗いうちからスーツケースに荷物を詰め込み、移動の準備をしているその瞬間である。プロフェッショナル仕事の流儀や情熱大陸のテーマ曲を流しながら荷物を詰めれば、さらに盛り上がる。
見通しの悪い環境で仕事をする上で大切なのは、自分の中でストーリーをつくり、勝手に盛り上がり、メリハリをつけることだと思う。勝手につくった自分の物語の中で僕はとってもヒーローである。周りにその物語を押し付けなければ、それでいいと思うんだ。
サインは「V」

Nov 19, 2011

初めての海外一人旅にいったら、なんかさみしかった話

ふと、学生時代のことを思い出した。フランスのドーヴィルという静かな街に海を見にいった生まれて初めての海外一人旅のことを。思い出が風化する前につづっておきたいだけなので、オチもなにもない。

 

大学生のころ僕はひかえめにいってかなりダメなやつだった。4年生の時、卒業までに取得しなければならない単位は34も残っていて、履修したのは34単位だった。つまり1つたりとも単位を落とすことが許されないという背水の陣だった。卒業できるだろうか?と不安だった。。通っていた大学では卒業者はまず掲示板に張り出される。肌寒い3月吉日、僕は死刑宣告をうけるつもりで通いなれた坂をのぼり、そして掲示板に自分の学生番号をみつけた。卒業出来たのである。我が生涯における5大幸運の1つ、神様からのプレゼント、完全なラッキーパンチであった。

 

運良く、卒業が決まった僕はふと「卒業旅行」なるものをしてみたいと思い立つ。4月から社会の一員として働きはじめる、その前に自由というものを謳歌してみたかったのだ。父親に「社会に出たら、長い休みは取れない。ヨーロッパなんかは今行かないとなかなかいけないぞ!」と言われたのが、妙に説得力があり、行き先は漠然とヨーロッパに決めた。

ヨーロッパのどこか?そんなもんイギリスとフランスに決まっている。海外事情にうとい僕には大英博物館にいきたい、モナリザを生で見てみたいというのが数少ない具体的に描ける目標だった。

 

イギリスを数日旅してからユーロスターという鉄道でフランスに入る。パリは予想以上に楽しい町であった。ルーブル美術館は素人の僕でもわかるような有名作品がわんさかあった。ご飯もおいしかった。

パリを旅行して3日くらい。計画をたてずに旅行をしていた僕は時間を持て余してしまった。帰りの飛行機が出るのはまだ一週間ある。僕はパリの本屋で手に入れた地球の歩き方(フランス)を読み返し、行ける場所を考えることにした。食の都リヨンあるいはモンサンミッシェルは行ってみたいけれど遠い。そして飛行機にはこれ以上のりたくない。あまりに観光客が多い、いわゆるベタな場所はなんかかっこわるい気がする。

ほどほどに近く、ほどほどに遠く、ほどほどに人気だけれども、ほどほどに人気がないそんな場所を探していた。

 

そして見つけた。 『ドーヴィル(Deauville)』という町を。

 

パリから北に向かうノルマンディー地方の海沿いの町で、高速鉄道で数時間でいけるという。ビーチがきれいで夏には避暑に来るお金持ちでにぎわうらしい。さらに地球の歩き方にはドーヴィルからすぐ近くにはエトルタというさらにマイナーな町があって、おもしろい形の岩があるという。僕は直感でドーヴィルにかけてみることにした。

 

高速鉄道はパリの北駅から出る。英語もしゃべれない、旅行経験もゼロに等しい僕が、どうやって切符を買ったのか定かでないが、とにかくやたらと駅構内を歩き回って、ドーヴィル行きの電車がでるプラットフォームを探し回った記憶だけはある。

 

なんとかドーヴィルについた。生まれて初めて外国で自分で行き先を決め、切符を買い、目的とする場所にたどり着いたという喜びを例えるなら「運転免許をとった直後の、右折すら避けたい頃に、一人でドライブにでかけて見事目的地にたどり着いた時」だ。

ドーヴィルは閑静を通り越して閑散とした町だった。3月の海辺の町なんてそんなものだと今になって思う。駅前は人影がまばらで、コンビニもなく、バス停もなく、ホテルを予約しようと思ってたどりついた観光案内所は無人だった。

 

コンビニで1つだけおにぎりを買って食べたいくらいの空腹を感じて、駅の周りを探すとそこには一見のレストランがあった。外から店内を覗き込むと、真っ暗で客はいない。怖いからやめようという気持ちは空腹に負け、僕はその店に足を踏み入れた。

「ボンジュール」

フランス語以外を話す気はないからねと言わんばかりの先制パンチを食らう。

つらい。 メニューを渡されたが、当然フランス語でかかれていて、読めない。パリでは英語メニューがあったのに…

まったく意味不明な文字の集合の中に、Tarte Normandiという文字を見つけたときはうれしかった。このノルマンディー地方で人気のタルトが出てくるんだろうと予想がついたからだ。コーヒーとTarte Normandiをオーダーしてみた。程なくして店主が飲み物とタルトを持ってくる。まさしく思い描いた、日本でもよくあるドライフルーツタルトだ。さっそく食べようとすると店主がチッチッチと指を左右にふり、おもむろに茶色い液体をタルトにかけて右手に隠しもっていたライターの火を近づける。僕のタルトは一瞬青い炎につつまれた。どうやらブランデー(後にカルバドスというこの地方名産のお酒と判明)をかけて火をつけるという演出らしい。今で言うところのドヤ顔というやつでニコニコと僕をみつめる店主の手前「わおーー!」と大げさにおどろいてみせるフリをしたが、実のところ僕はまったくお酒が飲めなかった。カルピスサワー1杯で酔いつぶれて寝てしまうほどに弱かった。

なぜそのままで美味しいタルトにブランデーをかけてすべてをぶちこわしてしまうのか。意気消沈して食べたタルトはあたりまえだが「お酒の味」がした。

フランスでフランス語ができないことの難しさを実感した。

 

ドーヴィルではいろいろな経験をした。昼ご飯を食べにレストランに入ると、横で推定70台のおばあちゃん二人組がワインを二本空けているのには驚いた。レストランの少なさにも驚いた。もちろん道を歩いていても看板が気づきにくいだけだったのだろう。ただ当時の僕にはホテルの人や道行く人にレストランの場所を聞く勇気も英語力も無かった。冬のビーチは人の気配がなく寒々しかった。最初に入った何軒かの店で英語で話しかけて、あからさまに嫌そうなそぶりをされた。数日の間、言葉を交わすのはホテルのフロントの英語が堪能なスタッフだけ。孤独を感じる日々だった。

 

そうそうエトルタにもいってみた。タクシーに乗って30分くらい。白い砂浜の先に断崖がある光景はガイドブック通りに美しかった。持っていた使い捨てカメラで写真をとった。時間だけはあるのでウロウロ歩き回ったが記憶にのこるようなものはなかった。

 

帰りもタクシーにのったが、今度は45分もかかった。ぼったくられたのだろう。

 

こんな閑散とした町で日本人にも遭遇した。その日僕は手持ちのお金が尽きてしまい、銀行にでかけた。あいにくその日は銀行が定休日で両替できなかった日本円を片手に「明日まで残り少ない現金でどう生きのびるか?」を考えながら、すごすごとホテルに帰る道すがらだった。町のはずれで日本の若い女性4人組とすれ違った。すれ違い様向こうが「こんなところにも日本人いるんだねぇ」と話しているのが聞こえた。

事情を話して日本円を両替して欲しいとおねがいしてみるという名案が浮かんだが、それを実行に移す勇気はなかった。

 

ドーヴィルにはけっきょく5泊くらいしただろうか。あの町でコミュニケーション能力ゼロの僕がどうやって過ごしていたのか今となっては不思議である。ただ新しいレストランを試すのが怖くて、例のタルトは滞在中三度もたべた。やることがなくホテルの部屋でただ寝ていた日もあった。

 

この文を読んだ方は楽しかったのか疑問に思われるかもしれないが、僕にはこの旅は楽しかった。自分で行き先を選び、気ままに行動することが。日本に帰ってからは友達に経験をちょっと大げさにして伝えた。

「突然海がみたいと思いたって、北をめざしたよ。なんかみんなが行くような観光地はいやでさー」

「いやー、フランス人は全然英語下手だね」

計画性の無さや自分の英語力が足りてなかったことは棚にあげて。

 

ただこの旅でコミュニケーションできないとどうにもならんという状況をはじめて経験した。世界は広く僕らが理解できない言葉で談笑し、昼間からワイン2本をあける怪物のようなおばあちゃんがいるということを知った。コミュニケーションがとれない世界で自分がどれだけ無力で孤独かを知った。世界ってやつを初めて実感した瞬間だった。

 

その後、仕事でもプライベートでもいろいろな場所にいったが、あの時ほどの孤独を感じたことは一度もない。もしこの卒業旅行の行き先がハワイのような日本語でも通じる場所だったら、あるいは僕が友達と旅していたら、今ほどコミュニケーションがとれないことに対する危機感は抱くことはなかったかもしれない。そう考えるとやはり人生の一つの分岐点だったのではないかと思えて仕方ない。

 

だから今、コミュニケーションがとれない世界で苦しんでいる人をみると、誰でも最初からうまくいくはずがないし、高い壁を感じた人の方が危機感を持つぶんだけこれから伸びるよといいたくなる。

いやちょっと違うな。最初からどんな壁もとっぱらって打ち解ける才能を持った人がいるのは事実だ。僕にその才能はないけれど、語学などのテクニックにすぐれていたり、人柄やエネルギーでまわりを引きつける人をたくさん見てきた。

だから僕がいいたいのは、コミュニケーション能力は後天的にも身につくから心配しなくていいということなんだろうな。

Nov 6, 2011

10月の光景

休みをとって気持ちをいれかえた10月を振り返る。

10/1 ミャンマー出張で疲れているところに変なものを食べたのが原因で腹を壊した。帰国して日本のご飯のほっとする美味しさに癒される。

10/4 今年初めてサンマが食卓に。シンプルな塩焼きがうまい。

[caption id="attachment_2501" align="aligncenter" width="600" caption="芸術的焼き上がり!"][/caption]

 

10/8  8月9月と時間がなかったので遅めの夏休みが今になった。予定通り彼女と約一週間のボルネオ旅行へ出発。韓国でのトランジットの待ち時間が5時間以上あったので仁川空港を歩き回ったが、成田と違って新しくてキレイである。深夜12時をまわったころにコタキナバルのホテルにチェックイン。

10/9 コタキナバルの市内では毎週日曜にマーケットが開かれるというのでいってみることに。チャイナタウンの色が濃い通りの両側にところ狭しと即席の店が立ち並んでガラクタから美術品まで売っていた。アングリーバードの関連グッズが人気のようだったが、あれは公式な商品なのだろうか?

[caption id="attachment_2503" align="aligncenter" width="600" caption="猫はおそらく食用。。。"][/caption]

[caption id="attachment_2504" align="aligncenter" width="400" caption="辛そうなチキンをやく笑顔の素敵なおばちゃん"][/caption]

[caption id="attachment_2505" align="aligncenter" width="400" caption="ポストは黄色。作業は1人でやったほうがいいかも。"][/caption]

 

10/10 コタキナバルから船にのって20分ほどのところにあるサピ島で人生初スキューバダイビング。そもそも海に入ること自体が久しぶりで、飲んでしまった海水のしょっぱさに驚く。水中でインストラクターにイソギンチャクに触るように促されたので指をのばすと、触手がプチプチと絡み付く変な感触。おもしろい。スキューバはいつかちゃんとやってみたいなと思った。

[caption id="attachment_2506" align="aligncenter" width="600" caption="サピ島。シュノーケリングしてる人が左側に。"][/caption]

海からあがるとあいにくの雨。コタキナバルは今が雨期で、朝は天気よく、午後にかけて崩れるというパターンが多いらしい。結果から言えばこの日がもっとも雨が強く、雨期というわりに雨はふらなかったので助かった。

[caption id="attachment_2507" align="aligncenter" width="600" caption="生け簀の海老をそのまま料理してくれるレストランで。"][/caption]

10/11  キナバル山とポーリン温泉を訪れるツアーに参加した。今回の旅行は飛行機もホテルも全て自分たちで手配して2人で行動していたので、ガイドさんにお任せ出来るのは楽である。
ホテルからマイクロバスにゆられること3時間近く、キナバル山とその麓にある植物園を見学した。昼食は近くのレストランに連れて行かれる。同じマイクロバスに乗り合わせたイギリス人カップル、フィンランドの若いお姉さん、日本人のおじさんと食卓を囲み、食べ物を分け合う。みんなとても旅慣れている人たちであったが、この昼食には戸惑いを隠せない。

[caption id="attachment_2508" align="aligncenter" width="400" caption="キナバル山"][/caption]

昼食後に熱帯雨林の木々の上に張り巡らされた橋をあるくキャノピーウォークというのに挑戦してみた。結構な高さはあるが、森に包み込まれているようで、怖さはない。大きなリスに出会ってこのたび一番の写真をゲットした。ポーリン温泉は一言で期待外れだった。

[caption id="attachment_2509" align="aligncenter" width="600" caption="木々を結ぶ空中回廊を歩く"][/caption]

[caption id="attachment_2510" align="aligncenter" width="600" caption="大きなリスが、写真左下の実を器用につまんで食べていた。お食事中お邪魔してすいませんでした。"][/caption]

 

10/12-13 ホテルのプールで遊んだり、海で泳いだりした。今まで日焼け止めというものは単なる気休めで、SPF50ってのはレモン50個分のビタミンC程度のありがたさだと思っていたが、この旅で考えを改めた。日焼け止めは効く。13日の真夜中の便で成田へ帰国。楽しい旅だった。

マレーシアはKLとマラッカに行ったことがあって、どこも東南アジアにしては快適な国という印象だったが、コタキナバルもいい町だった。また行ってみたい。今度はオランウータンを見に。

[caption id="attachment_2511" align="aligncenter" width="600" caption="バクテーは佑紀肉骨茶がよかった。"][/caption]

 

10/17 仕事に復帰。未読メールを通常時の2倍のスピードで処理していく。淀みなく、歪みなく。やっぱり人間休むことは必要だなと改めて思う。

10/26 来年1月のハーフマラソン(フロストバイトロードレース)にエントリー完了。大会という目標もあるし、この冬は定期的に走ってインフルエンザに負けない抵抗力をキープしようと思う。

10/27 高田馬場で飲む。帰宅後夜中の2時に強烈な吐き気で目が覚める。たしかにこの日、食べたあのレバ刺しは今まで経験ないくらいにコリコリだった。レバ刺しを呪いつつ、眠れない夜をすごす。翌日は2ヶ月前からの予定が入っていたが体調不良でキャンセル。申し訳ないことをした。

[caption id="attachment_2512" align="aligncenter" width="450" caption="ワンコも心配そう"][/caption]

 

あと細かいところではこのブログのサーバをAWS Tokyo regionに移した。レスポンスが良くなってよかった。
11月は忙しくなりそうだけど、エネルギー充電は完了しているので乗り切れそうだ。

 

Nov 1, 2011

神保町・竹橋ランチ戦記

さかのぼること6年前、転職して神保町で働くことになった。僕は途方にくれた。それまで働いていた目黒は飲食店も弁当屋も選びたい放題だった。美味しい店、安くて量の多い店なんでもあった。ところが神保町は通りを歩いていても店が少ない。
「食べるところがない」それが最初の印象だった。それから6年、いろいろと試したあげくだんだんと定番のお店ができてきたのでまとめてみたい。

魚楽洞

神田の隠れ和食店でその名の通り魚料理がうまい。刺身定食や金目鯛煮付け定食などの定番は値段(800-1000円)に見合った整ったお味。この店のすごさは季節毎に用意されるメニューもほぼ間違いなく美味しいことである。牡蠣フライ定食とかうまかったなぁー。平均点の高さではこの近辺では頭一つ抜けた感じがある。
ちなみに取引先のベトナム人を連れて行ったら、奧から店主が出てきて臆せず日本語で「私は昔大使館でも料理したことあってね!」と説明をしてくれて、その言葉の技巧を超えたコミュニケーション能力に圧倒された記憶がある。

この日のメニューはロールキャベツ。プロが作るのは全然違う。

ティーヌン神保町店

一見入りにくい地下への階段を下りると、しごく狭い店内にタイの小物がこれでもかと飾ってある。それがティーヌン神保町店である。
ここではトムヤンクンラーメンがオススメ。すっぱ辛いスープに麺は極細、中細、太めのビーフンもしくは中華卵麺から好みで選べる。確か850円。その他ガパオの持ち帰りなども忙しい時には便利。
トムヤンクンラーメンが好きすぎて、週に一度はティーヌンに行っている。先日海外出張中でしばらく食べられなかった時には夢に出てきた。それくらい好きだ。

ティーヌンのトムヤムクンラーメン。もやしトッピング

グリーンパッタイ

靖国通りからちょっと裏に入った路地のタイ料理店。いつも女性グループが多く、賑わっている。ランチはあっさりタイラーメンとガパオのセットで890円。ボリュームがあるのでお腹がすいている時によくいく。どのメニューも日本人好みにアレンジされていてパクチーが最初からのせられている料理はみたことない。
席のバリエーションが多く2人でも8人でも自在に対応してくれるのも嬉しい。

覆面 智

神保町からほど近い、看板を出さないラーメン店。細めの縮れ麺に、魚介中心の非常に濃厚な出汁のスープを合わせる。覆麺(正油)780円が定番で、麺の量は200gがこの店の「普通」である。
このスープを塩辛すぎて飲めないと思うか、うまみが凝縮されていて堪らないと思うかは人それぞれ。僕はとてもうまいと思う。初めての人は麺少なめをオーダーして様子を見よう。店主は多分「いやいや普通盛りいけるでしょ」と食べさせようとするでしょうが。
昔は会員制で、店主も覆面レスラーのような有様だったが、最近はだいぶビギナーにもやさしい雰囲気を出すようになってきた。そうこれでも大分やさしくなっているのだから文句を言わずに食べて欲しい。
不定期にある塩ラーメンの日はとくに混むので注意。

二代目つじ田 神田御茶ノ水店

神保町からはかなり遠い小川町駅にほど近いラーメン屋。定番はつけ麺(880円)である。麺に半切りになったすだちが添えられていて、これを麺にしぼることで濃厚なスープと甘みの強い麺でもったりしそうな口の中がさわやかになる。最初に考えた人に拍手!
京都産の黒い胡椒もあり、これもよいアクセントになる。
注意点はランチでいくには遠く、たいてい行列ができていることである。雨の日などにピークを外してささっといく店。

のらぼー

神田神保町エリアに点在するうどん屋。店舗によって多少メニューが違う。ランチセットか鳥天おろしうどんがおすすめ。鳥天おろしの天ぷらは脂たっぷりの鳥もも肉をつかっている。カリカリ衣と柔らかい鶏肉とうまみのぎゅっとつまった脂の組み合わせが最高にうまい。塩をちょっとふるとさらにうまい。この天ぷらだけ頼もうとしてもトッピングの天ぷらメニューにはかしわ天しかない。というわけで鳥天をたべるために鳥天おろしうどんを頼んでいるのである。いわばうどんはオマケだ。
なお夜メニューのハルピンキャベツは柔らかい発酵臭とキャベツの甘さのコンビネーションが最高である。試して欲しい。

のらぼーの昼定食

丸香

讃岐うどんの超有名店。11:30から14:00まではだいたい行列ができているので、昼食をちょっとずらしてとれる時にだけ訪れることにしている。
うどん、そばの美味しい店は求道者的なストイックさがあることが多いが、丸香は明るい体育会系の雰囲気で安心である。
僕の定番はかけうどん(380円)にげそ天(180円)。釜揚げうどんに卵と生醤油で食べる、釜たま(460円)も人気が高い。

やきとり屋神保町

狭い路地にある「やきとり屋」というひねりの無い屋号の焼き鳥屋である。このパターンは外れのお店が多いと思われるかもしれないが、どっこいこの店は穴場である。
メニューをみながら迷う楽しみは存在しない。あなたの選択肢は3つ親子丼(小)、親子丼(中)、親子丼(大)でいずれも900円。要は親子丼しかない。
それでも新鮮な鶏肉とオーダーのたびに一つ一つ丁寧に用意されるとろとろ溶き卵のコンビネーションは抜群である。二階席で接客しているお姉さんを僕はひそかに「神保町の佐々木希」と呼んでいるのはどうでも良すぎることである。
これが「小」、小はサラダがつく

まぐろ市場 神田小川町店

マグロを使った丼を出すチェーン店。オクラ、納豆、いかなどがちりばめられたバクダン丼(590円)がうまい。いや特別うまいかと言われるとそうでもないかもしれない。変哲もないバクダン丼である。つまり僕は特別バクダン丼が好きなのである。のり汁(50円)をオーダーすると満足度はさらに高い。

カギロイ

古い日本家屋を改装したおしゃれな鉄板焼き屋。むしろ夜がおすすめである。味噌にこだわっていて、ランチは豚味噌漬けを焼いたの(900円)がうまい。味噌汁も日によって味噌を変えたりと工夫をしているようだし、ご飯もつやつやと光っている。カウンターでも二階席でも独特の雰囲気が味わえるはず。ただし二階席は正座に慣れていない外国人は連れて行かない方がいいかもしれない。そういえば大震災の翌月曜(3/14)に会社の同僚とここにご飯食べにいったが、あの日だけは鉄筋コンクリートのお店にいくべきだったかもしれない。
日本通な外人はよろこぶ

担々麺本舗 辣椒漢

比較的新しい担々麺の店。日本式にアレンジされていないオリジナルの担々麺を出すのが売りである。担々麺は汁がなく、酸っぱくて辛い。それもただ辛いのではなく、口の中がビリビリしびれる辛さである。辛いモノはそこまで好きでないという人も一度あのびりびりを味わう価値はあるんじゃないかと思う。ただ麺の量が少ないのでいつももう少し食べたいなぁと思いつつ店を出る羽目に。
午後に面倒なミーティングがある日に一人でいって、黙々とビリビリをやっつけ、午後のネチネチに備えるのであーる。
正宗坦々麺850円。僕が好きなのは酸辣伴麺850円。どちらも辛い。

キッチン南海

スズラン通りにある老舗の洋食店。定番はルーがドス黒いカツカレー(700円)である。脂っこい料理は苦手だが、南海では揚げ物には必ずキャベツの千切りが添えられていて、するっと食べられてしまう。カレーの次に好きなのは生姜焼きかイカフライ(どちらも700円)。
冬の寒い時期には、南海の熱々カレーと店内の熱気で暑苦しくさを感じつつ食べ終えて、店を出た時のひやっとしたさわやかな風を楽しむのがよい。
なお適当そうに見える接客担当のおばちゃんがどうやって注文を覚えて、客をさばいているのかは神保町七不思議の一つとされている。

新世界菜館

神保町は歴史ある中華料理屋が多い。その多くは歴史だけが売りでぱっとしない。冷やし中華発祥の店として名をはせているあの店などは、僕の中ではイマイチな店リストに入っている。そんな中で新世界菜館はいまも元気に美味しい料理を出してくれる安心感の高い店である。ランチは1200円と高いが値段に見合った上品な中華を出してくれる。さらにこの店はカレーもうまい。こんな正統派の中華料理屋でカレーというのもおかしいが、一度は試す価値あり。
このエリアには松岡という中華の名店があったのだが、閉店してしまった。新世界菜館の価値がさらに高まった。

大戸屋 神田神保町店

言わずとしれた定食チェーンの大戸屋は神保町にもある。なぜか、ひじきご飯がたべたくなるときが3ヶ月に1度くらいあり、ひじき目当てに行列にならんでしまう。

百人亭 竹橋パレスサイド店

毎日新聞社ビル(パレスサイド)はランチ不毛地帯である。ビルの地下には場所がいいというだけでお客が入ることに慣れきった緊張感のない飲食店がたち並ぶ。かと思えばマクロビの店のように気合いが入りすぎて客がリラックスできない店もあり、控えめに言ってテナント選んでいる人はセンスが悪い。多分ぼくらは問われているのである。
・皇居を見下ろすレストランアラスカで世界経済を語りつつ3000円のランチを食べるのが幸せか?
・近くのホットモットでのり弁当(290円)を買って皇居の広場で青空を見上げて食べるのが幸せか?
ランチごときで生き方にまで話が飛躍するパレスサイドビルおそるべし。。。
さておき百人亭はそんなビルの中にあってわりと使い勝手の良い店である。まず店内が広い。そして牛タンととろろを出すのは近辺ではここくらいだと思う。高度経済成長を支えた歴戦の猛者達と、彼らが遠慮なく吐き出すタバコの煙はご愛敬。「末席をよごさせている」という自覚をもちつつ、牛タンを噛みしめるのがこの店でのマナーである。

矢の根寿司 神田錦町店

美味しい鮨屋はたいてい敷居が高い。矢の根寿司は個室が多く、カウンターで大将に監視されることなく同僚とわいわい美味しい鮨を食べられるという店においてポイントが高い。
ランチの握りは1000円から。

アルカサール

肉料理の店だがハンバーグしか頼んだことがない。ハンバーグを頼むと、外側だけ軽く火をいれた俵形のハンバーグが鉄板に乗ってやってくる。店員さんがそれを目の前で真っ二つに切り、生の部分を鉄板におしつけ、ソースをかけてくれる。ジュワーという音をききながら30秒ほど待つとだいたい食べ頃。
ランディ(http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13000283/)の方がうまいというブログをみたが、同感である。ただランチは近さや入りやすさも重要ということで。




現在定番に加えるべき店を鋭意新規開拓中なのでアドバイスもとむ!