Pages

Sep 9, 2009

民主党の圧勝に改めて「やっぱテレビは見ないとダメだ」と反省した


f:id:kkomiyama:20090513034110j:image



僕はテレビを見ない。もともと見なかったし、この2年はそもそも部屋にテレビがない。NHKが集金に来たら、自信を持ってお引き取りいただけるご身分である。さらに新聞をとらなくなって5年以上はたっているので、ここ数年の情報源はインターネットと本の2つだけである。だいぶ偏っているが、これで日常生活に支障をきたす事はほとんどなかった。



情報源としてのネットの良いところ


ネットに情報を頼っているというと驚かれる向きもあるかもしれないが、地震速報でも天気予報でも激安食材でもネットの方が情報は豊富である。その日のトップニュースは新聞をよまずとも、グーグルニュースをみれば一発である。はてブやDeliciousなどのいわゆるソーシャルブックマークをみれば「世間」で話題になっているニュースをもれなくチェックできる。速報性という点では今やTwitterはどんな通信社よりも有利である。


そんなわけで、ネットに情報を頼る事に慣れきっていた。



ネットでは分からないこと


ネットに依存する事の危険を感じたきっかけは、今回の衆議院選挙である。お恥ずかしい事に、民主党が勝つとはこれっぽちも予想してなかったのだ。開票直前までネットでは「民主党なんて誰が投票するの?政策に現実味がなさすぎるだろ。」という意見が圧倒的だったのである。この傾向は特に2chに強かったが、他のネットコミュニティでも(例えば割と左寄りとされているはてな村でも)自民が勝つという論調が多かった。結果はご存知の通り民主の完全勝利である。


ネットでは時代の空気は分からないのだと思った。日本のインターネットユーザが増えたとはいえ、それはノイジーマイノリティだということを思い知らされた。



ネットの問題点


ネットで手に入る情報について、考えさせられる話を立て続けに2つ聞いたのでここで紹介したい。


広告に依存するネットメディアの弱さ

長らく日本のWeb媒体で働いてきた知人に聞いた話である。紙媒体が読者に買ってもらって生計をたてているのに対して、ネットメディアは多くが広告収益に100%依存している。そのような状態でスポンサーの意向に反する記事を書くのは難しいというのは当然のことである。そんなわけでネットメディアは紙媒体以上にスポンサーに対して弱腰である。「広告記事」などと読者に断り、スポンサーからお金をもらって書いている事を読者に伝える良心的なメディアがあるが、まったく通常の記事と同じ勢いで提灯記事を書くメディア(含む個人ブログ)もあるらしい。


草の根の評判の読み解き方

長年風俗通いを趣味とし、サービスの良い店/女の子をWebの掲示板などで探している友人に聞いた話である。彼によると掲示板を見る際のポイントは、「掲示板でどう書かれているか?」ではなく「掲示板でどのくらい言及されているか?」だそうだ。たとえ悪い評判ばかりであっても、掲示板で何度も名前がでる女の子はアタリなのだそうだ。


この2つのエピソードから教訓めいたものを得たわけではなく、ただ面白い見方だとおもったのでとりあえず書いてみただけだ。



というわけで


ネットを使って情報を得るにはまだいろいろと考える余地があるというのが今日の時点での、僕の率直な感想だ。テレビや新聞などはいろいろな問題点が指摘されているが、多くの目に晒された結果、ネットのメディアよりも数段洗練されているのは事実だと思う。


というわけでテレビを買おうと思うんだけど、安くて薄くて小さくて、勝手に録画するスゴロクみたいな機能のついたやつを誰か紹介してください。