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Dec 31, 2004

雪の年越し

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予報によると今日は今年一番の降雪になりそうとのこと。
長野県上田市は写真のように一面雪景色です。
皆様、暖かくして、良いお年をお迎えください。
追記:
4時間後に上の写真と同じアングルでとったもの↓
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Dec 29, 2004

ブラウンライス・カフェ

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今日は東京で過ごす2004年最後の日。
田舎の家族へのお土産を青山で購入し、そのままブラウンライス・カフェへ。
ニールズヤードのテンポと隔たりが無く、「片手間で飲食業に乗り出してみました系」なのかな?と勝手な予想をしていたのですが、さにあらず。
日替わり膳を頼んでみたんですが、ご飯と味噌汁からして期待を大きく上回るものでした。。
玄米ご飯:炒りたての香ばしい特製ごま塩との相性抜群。
味噌汁:昆布とキノコでダシをとっているらしい。赤だしが好きな僕としてはツボでした。
これだけでも食べてみる価値あり。
ただボリュームは普通の男性にはもの足りないと思われます。僕は定食を食べ終わった後「デザートにいくか?カレーを食べるか?」で迷ったほど量が足りませんでした。
連れがオーダーしたベジバーガー(肉を使わないハンバーグ)も新鮮でおいしかったんです。
近辺には自然食で有名なクレヨンハウスもあり、よく行ってましたが今後は「軽く食べるときはブラウンライス、お酒を飲むときはクレヨンハウス」「少人数ならブラウンライス、大人数ならクレヨンハウス」という使い分けになる気がします。
毎日こんなおいしいご飯ならベジタリアンになるのも悪くないなぁ笑

Dec 27, 2004

クリスマスイブの悪夢

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24日の仕事が終わってから相方と青山にある某スペイン料理のお店へ。

初めて行くお店。地下1階に下りてビックリ。ゴージャスながらも上品な内装の店内にはドレスアップして明らかに『クリスマスディナーしてます』という感じの人々が!
ジーンズで着てしまったことに若干引け目を感じつつ、8400円のコースをオーダー。

「内装もホールスタッフのレベルも高いし、これはイケルかも!」
と期待は高まる。

・・・よかったのはここまで。

何の工夫も無いパンから始まり、締めのパエリアまでうまいと思える料理皆無。(デザートはおいしかったです。)
何がやばいって・・・
・スーパーに売ってるフランスパンをスライスしただけのパン。温めもせず。
・シーフードは鮮度が悪すぎて、味がどうこう言う前に生で客にだしていいのか?疑問なレベル。
・あんきもがちょっとピリピリする、スリリングなお味。
サービスの方も・・・
・パエリア取り分けて下さいとお願いしたら拒否される。
・デザート出す前にテーブルの上の屑とか片付けない。

実はこの店相方は以前に数回訪れていて、その時は「おいしい野菜が出てきた」とのこと。Webで評判を調べても1000円台で出しているランチの評判は高いようです。
コースの料金8400円の半分はクリスマス料金なのかもしれません。(4200円でも食べたいとは思いませんが。)

「久々にすごいものを食べてしまった。。。」と相方と呆れながら帰途についたのでした。2004年行ったレストランの中で間違いなくコストパフォーマンス最悪でしょう。

すぐ近くのバルバッコアもしくはロイヤルホストに行くべきでした。

                 ┌─┐
                 |も.|
                 |う |
                 │来│
                 │ね│
                 │え .|
                 │よ .|
      バカ    ゴルァ  │ !!.│
                 └─┤    プンプン
    ヽ(`Д´)ノ ヽ(`Д´)ノ  (`Д´)ノ    ( `Д)
    | ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─□( ヽ┐U
〜 〜  ̄◎ ̄  . ̄◎ ̄   ̄◎ ̄   ◎−>┘◎

本当、久々にへこみました。

Dec 25, 2004

コメントスパム多すぎ

コメントスパムが多すぎるのでここを参考に英語オンリーの書き込みをはじくように設定した。
英語のコメントがつく可能性が無いとは言えないので、念のためIndividual Entry ArchiveとComment ListingとCommment Errorの各テンプレートに以下の注意書きを追加しておいた。

Thank you for visiting this site. In order to block spam we do not accept comments that composed of 1 byte charactors only.
If you would like to leave a comment, please copy this charactor at the end of your comment.'誉'

ブログもなんだかんだと手がかかりますね・・・。

Dec 21, 2004

祝:情報セキュリティアドミニストレータ合格

だいぶ前に受けた情報セキュリティアドミニストレータ(通称:セキュアド)に合格していることに気づきました。

受験番号 SS*** - **** の方は,合格です。
午前試験のスコアは,685 点です。
午後I試験のスコアは,685 点です。
午後II試験のスコアは,800 点です。

よかった。心底「合格するか五分五分」と思っていたので嬉しいです。
2005/1/1 追記
攻略というほど大層なもんではないですが、以下に1つのサンプルとして記録を残しておきます。

Dec 18, 2004

CISSP情報源は結構更新してます。

CISSP情報目当てでこのブログに漂着された方へ:
最近、エントリを作るようなネタが無いのですが、以前作ったリンク集(CISSP 情報源は小ネタを定期的に更新しています。
そちらをご覧ください。
見づらいサイトですいません。そのうち整理したいと思っています。

セキュリティエンジニアか?システムエンジニアか?

名刺に印刷する肩書きのお話です。
今の肩書きはシステムエンジニア。
上司にセキュリティエンジニアに職位を変更しないか?と持ちかけられました。
数分ほど考えましたがシステムエンジニアを続投(?)する事にしました。
肩書きにこだわりは無く、そのために名刺を印刷しなおすのも無駄かなと思ったので。

『海辺のカフカ』

海辺のカフカ〈上〉
この本が出版されたのはもう2年も前になる。
いつか読もうとおもっていたのが、今日になってしまった。
上巻。
テンポ良く分かりやすく話がすすむ。
ナカタさんの存在に、僕はなぜか懐かしさを覚える。
同時になにかとても重要なことを思い出そうとしている。
小ぶりなハンマーが僕の頭の中で引き出しのどれかをこつこつと叩いている。
とても執拗に叩いている。
下巻。
伏線がつながりだし、僕はストーリーに引き込まれる自分に気づく。
それからなんのきっかけもなく、とつぜん思い出す。
「これ、前読んだ。 (;´Д`) 」

ウイルスの恐怖展 @Nifty

virusnifty.jpg
今更ですがウイルスの恐怖展 @Niftyのお話です。
今日初めて見てみたのですが、全体的に丁寧なつくりで楽しめます。かなりお金かかってます。
特に『ウイルスの恐い話 -THE MOVIE-』が気に入りました。
今までのウィルスの解説は、「感染したら管理者権限を取得されます」とか「データが消えます」という被害例からユーザに対策の重要性を訴えるものでした。
『ウイルスの恐い話 -THE MOVIE-』では、そういった一般のPCユーザーには分かり部分をバッサリ省略して、「ウィルスに感染したらあなたのキャリアおしまいですよ」「友達いなくなりますよ」と誰にでもわかる現実世界での被害を押し出しているところが新しいと思いました。
ソフトウェアベンダーもPCメーカーだったらここまで過激な表現は絶対にしない(出来ない)でしょう。
メッセージが過激なおかげで、分かりやすい。
そしてストーリーや芝居も面白いです。
吉田戦車の漫画「それいけ!!新型ウイルス君」も楽しいよ!

Dec 14, 2004

inktomisearch.com

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httpdのログをWebalizerでグラフ化しているんですが、昨日(12/13)に過去最高のアクセス数を記録しました。
何事かと思ってログを調べたらinktomisearch.comのクローラーでした。
サーチエンジンのロボットが来ること自体は別に気にしてないのですが、突如来訪の頻度が平常時の5倍に増えたこと。そして今日一日で376のロボットが巡回にきているというのが気になります。
inktomisearch.comのクローラーの仕様変更とかありました?
追記にうちを訪れたロボット達のホスト名を紹介しておきます。

英語圏のエンジニアと働いて,

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外国人、特に英語圏のエンジニアと一緒に働いていて思うこと。
『彼らは数字とアルファベットの羅列を記憶するのが上手です。』
具体的にはパスワードに使う文字列のようなものを英語圏のエンジニアは資料を見ながらタイプする一回目で覚えてしまうのです。
当然同じアメリカ人でも記憶が早い人、遅い人がいますが、それでも大抵の日本人より早い気がするんですよね・・・。
"!KQVP17%d"という8文字のパスワードを一回で覚えられますか?
私は無理です。
ちなみに記憶の対象が純粋に数字だけの場合、数字に強い弱いという個人差はあるものの、母国語の種類による差はつきません。
不思議でしょうがない。。。
日本人の脳みそはダブルバイト文字を扱うために余計な処理をしているという仮説はどうでしょう。
日本人の脳は文字を記憶する領域がデフォルトで2Byte確保されるので文字種の少ない英語圏の人よりも記憶を維持するのが大変とか!?

Dec 13, 2004

ある休日

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12月11日:
・母校の図書館で利用者カードを作ってもらう。
   これでいつでも図書館でカードが借りれるし、勉強ができる。いやありがたいことです。
   自習席には電源タップがあるので、ノートPCとPHSカードを持っていけば最高に集中してプログラミングができそう。
   今はそれをする訳にはいかないので今後の楽しみに取っておくことにする。
   この日はその自習席でCISSPの勉強を数時間。トイレに行くため席をたつと、結構新しいコンピュータの本が並んでいる。誘惑に負けてMySQLの本を1時間ほど読んでしまう笑
・大学にいったついでに卒業証書(学位記)をピックアップ。
   学生証を返却して学位記を受け取るという作業がまだだったので今更ながらに事務室へ。
   3人がかりで金庫?をガサガサ探していただいた。
・友人と飲みに。
   男関連で色々大変らしい。当事者しか知らない話が山とある状況で「的確なアドバイス」が出来るわけも無く、
   飲む→聞く→食べる→聞く→以下繰り返し。
その他:
・一人称は?
   オレと私と自分がごちゃまぜな今のブログ。どれかに統一したいですよ。
・ペットボトルロケット
   こことか見てると水をいれてから空気入れで内圧を高めて発射!らしい。水の変わりに炭酸飲料いれて発射する前に振ったらもっと飛ぶんじゃない?
・タイラー=ハミルトン、フォナックを離れる。
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解雇ではなく、合意の上でハミルトンがチームを離れた。が、タイミングが悪くフォナックはプロツール入りを逃した。
・・・とにかく、一日でも早く白黒つけて欲しい。このニュースとってもいまさらなんですが、あまりにショックでずっとかけませんでした。

ロードオブザリング シンフォニー

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ハワード・ショア本人が指揮する"Lord of the Ring"の再現コンサートです。
東京国際のAホールは初めてでしたが、オケ+コーラス60人以上がのるとステージはかなり"ギッチリ"な感じになってました。
発売日に電話かけまくってくれた相方のお陰で席は1回の中央。べスポジです。
客層:
以前『指輪の大先輩』と話をしたときに、『コンサートのもう1つの楽しみは、特殊な客層。おっかけしてた人たちがあちこちで再会してるからね!』と聞かされていたのですが、それはホントウでした。
一列後ろの席の女性の集団が開演前から「ファラミアが〜」「ドムが!ドミニクが!」奇声を発している気勢をあげられています。目黒の鹿鳴館の前と空気がそっくりです。となりのオジサマはなんだか居心地悪そうです。
個人的にもこういう空気は嫌いなんですが、自分も指輪の魔力から未だ抜け出せない中毒者の一人なのででかい事はいえません。
音楽:
さてさて肝心の音楽の方ですが、思っていたよりもサントラに忠実で最初から最後まで引き込まれっぱなし。とてもよかったです。
ホビット庄のテーマはサントラよりもタメがきいていて、「影」や「けれんみ」を感じさせる演奏でしたね。
映画前半のホビット庄はオーバーに牧歌的なイメージで描かれていますが、実は指輪という爆弾を抱えているわけで
そういう意味では今回の演奏の方が自分の中のイメージにマッチしました。
特にソプラノが・・・:
もちろん指揮もオケも素晴らしかったのですが、ソリストの女性(推定体高170cm,推定重量120kg)が安定してうまかったです。感動しました。
特にgollum's songは透明感ある声が完全にはまって、指揮のハワード・ショアさえ歌に聞き入ってる空気でした。
文句なし。
対してボーイソプラノのソロがちょっと・・・という気がしましたが、サントラと比べるのは酷ですよね。
大好きな"サムワイズ殿の決断"がカットされていたのが残念でしたが、それを含めても満足できる内容でした。
そして相方は:
そして相方は隣で気持ちよさそうに寝てらっしゃいます。前回もそうだったけどオーケストラの何かが彼女を眠りにいざなうんでしょう。
生ハワード・ショア:
ハワード・ショアは想像よりも小柄で朗らかな感じ。オスカーをとった作曲家とは思えないサービス精神で、客席からの声援に応えてくれました。
(雰囲気的に「若い頃は相当の遊び人だったに違いない!」という思うのは僕だけですか? そうですか。。。)
コンサート終了後:
コンサート終了後はフォーラム近くの和食梅の花『指輪の大先輩』とその友人のご夫妻『奥様はヒダルゴ』チームと食事。
皆さん、マニアックなだけでなく引き出しが豊富でかなりリラックスしてすごせました。楽しかったです。
梅の花ははじめて行きましたが、立地と内装にかかる金額を考えるとリーズナブルといえる料金で料理もおいしかったです。
なにより静かでゆっくりできますし。
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基本情報:
オーケストラ、コーラス、ソリストによる交響曲6楽章
【日程】 2004年12月11日(土)、12月12日(日) 全3ステージ
【時間】 11日:(1)12:00 開場 13:00開演(2)17:00開場 18:00開演 12日:12:00 開場 13:00開演
【場所】 東京国際フォーラム ホールA
【料金】 S席 12000円、A席 10000円、B席 8000円、C席 6000円(全席指定・税込)
【お問い合わせ】 03-3498-9999
【出演者】指揮 ハワード・ショア、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団

Dec 10, 2004

情報セキュリティスキルマップ by IPA

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今年の初めにIPAが公開した情報セキュリティスキルマップ構築の調査研究結果。
http://www.ipa.go.jp/security/fy15/reports/skillmap/index.html
セキュリティにかかわるスキルを図る試みとして、セキュリティに関わる要素を16個に分類し、それぞれについて習熟度を測るモデルを提案しています。
(エクセルのシートが配布されていて、それを使うと上のようにグラフを作ることができます。)
もちろん全ての分野を100%カバーするの難しいことです。
ということは、「自分がどの分野を極めるか?」という点に関して正しい選択が出来るか否かが重要になります。
16の分野について
・将来性があるか?
・技術的に面白いか?
・カネになるか?
・社会に貢献できるか?
という視点で考えてみると面白いです。
追記1:
報告書の中には民間企業のCSOやセキュリティマネージャを対象にしたグループインタビューの結果があり、そちらも興味深いです。
D 社・d 氏 損害保険
セキュリティ担当者も、まずは基本的な法律知識は必要。特殊な法律(個人情報保護法、不正アクセス禁止法、電子商取引の準則など)を理解する前に、民法などで定められた法律上の賠償責任というものが何かということだけでも、理解してほしい。

どきっ。
追記2:
IPAの調査・研究報告書は他にも面白そうなネタが多いです。

Dec 9, 2004

『暗号と認証 基礎から身につくネットワーク技術シリーズ (2)』

CISSPの受験対策というよりも、エンジニアとして最低限の知識がないとヤバイという事に改めて気づき、暗号に関する本を買ってみました。
選んだのはコレ↓
『暗号と認証 基礎から身につくネットワーク技術シリーズ (2)』
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以下公式サイトより紹介文:
「ネットワーク技術シリーズ」第2弾。ネットワーク・セキュリティの技術を学んでいくうえで絶対に欠かせない暗号と認証の技術,およびこれらを組み合わせた実際のプロトコルであるIPsecについて、基本的な技術解説から,実際のシステムでの応用・活用までを一から解説します。
感想:
日経ネットワークは『複雑な内容を簡単に説明する』のが非常に巧みな雑誌だと思います。
優秀な編集者とライターそしておそらくはノウハウがそれを可能にしているのだと思います。
そんな日経ネットワークの連載記事がまとめられたのが本書。
以下良かった点を列挙してみました。
説明が簡潔な事。
コラム的な囲み記事の多さ。
  (主に豆知識的な情報です。)
図表の多さ
(文字が多いとアタマが痛くなる私にとっては重要なポイントです。)
暗号とそれを採用しているアプリケーションを対に記述してある
(実装例を紹介することで暗号の役割がイメージしやすくなっています。)
現状採用されている技術に説明が集中している。 実践的。
古い暗号方式等は一切説明がありません。今さら「カエサル暗号についてどうしても知りたい」という方を除けばこのスタイルで問題ないと思います。
こういうところは時事ネタに強い雑誌ならではでしょうか。
本が小さくて薄いので電車の中で気楽に読める。
結果、本自体が面白く、暗号の本に抵抗のあった私も読了できました。ミラクルです。
こんな方にお勧め:
「共通鍵と公開鍵って何が違うの?」という方、「IPSecって何」という基本から勉強したい方、
時間がないけれども暗号について一通りの知識は仕入れておきたいという現場のエンジニア、マネージャー。
暗号についてまとまった知識があるが、他人にそれを説明するのが難しいと感じる方。
明日の商談で自社製品の暗号方式について突っ込まれそうな営業さん。
余談:
暗号とか認証は苦手です。この本を手にとって本屋のレジに持っていったことを褒めてもらいたいくらいです。
ただ私と同じように暗号・認証の初歩的なところを勉強したいという方は潜在的にいそうな気がしていて、たまたま読んだこの本がお勧めなのでブログで紹介させていただきました。

Dec 5, 2004

「出来るヘルプデスクの心得 七か条」

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長野は激しく雨がふっております。

先週末に実家のPCのハードディスクが壊れた。という事で今日は新幹線で1時間半の実家までオンサイトサポートに出向いています。
事前の電話で分かっていたのは



「スイッチ入れると、DelとF1どっちかを押してくださいという画面になる」

この一点のみです。パソコン自体5年以上は前のモデルなので買い換えることに問題はないが、中のデータをなんとしてでも救いたいとのことでした。
特に日ごろの調べ物の成果をエクセルにまとめている母親は「これがだめだったら一月くらい落ち込む」と公言してはばからない。

「ハードディスクが壊れたんだな。壊れたのがブートレコードやWindowsのシステムファイルだけなら、HDD取り出して別のマシンにつなげば中のファイルだけなんとかとりだせるかも」
そんな希望的観測を持って家をでたのですが。。。(1CD リナックスやUSBメモリ、PartitionMagicなどのツールも持って)


来て見てびっくり。


画面には「Keyboard Failure」って出てる。
キーボードを認識できないのが原因でブートできていなかった

ヲイヲイ。エラーメッセージは出ているんですが、英語で表示も小さいため両親に「これに気づけ!」と言うのは酷というもの。。。
むしろ何でキーボードがきちんと繋がっていることを電話で確認しなかったのか?と自分を問い詰めたい気分です。

遠ざかる意識の中、キーボードを奥深くまで挿入し、電源ON。

何事もなかったかのようにパソコンは起動し、目当てのファイルも取り出せました。母親は小躍りしていましたが、キーボードを挿入するためだけに200kmも移動してしまった私の胸中は複雑でした。

最も腹が立つのは、昔の自分なら今回のトラブルを電話で解決できたのでは?と思える点です。
学生時代電話でのソフトウェアサポートのアルバイトをしていた私は自分で言うのもアレですが、「できるヘルプデスク」でした。あの頃は日に一度くらい「パソコンの電気がはいりません。」「CDから音楽が流れません」という問い合わせがあり、
・「フロッピーがはいったままではないですか?」
・「ヘッドフォンがささってませんか?」
と想像できる力があったのです。当然「ブートしない」という問い合わせがあったらフロッピーを確認し、キーボードを疑っていたでしょう。その頃の経験がいかせなかったのは非常に残念です。

その頃の問い合わせで一番苦労したのは「アルファベットを読めないお客さん」です。


Me:「Enterを押してください。」
Customer:「どれ?」
Me:「イー・エヌ・ティー・・・と書いてあるボタンです。」
Customer:「イーってどんな形?」
Me:「(フヲ!!!)」

後にも先にも一度だけでしたが、強烈に記憶に残っているお客さんです。

これに比べたら
・マウスを反対に握る。
・何度言っても、Windowsの終了のかわりに電源プラグを抜く
・モニターをテレビと言う。
・若かりし頃のの武勇伝を語り始める。
なんてのは「優等生」です。

その当時はどんなに初心者ユーザであっても


1、日本語が話せる
2、他人の話をちゃんと聞く
3、アルファベットが読める


以上の3つの条件がそろっているお客さんであれば、いかなる操作でもナビゲーションできる自信がありましたし、どんな複雑なトラブルも解決できる自信がありました。。実際「基本的なところから丁寧に教えてくれる」と評判もよかったんですよ(自慢)。


そんなわけで自分の経験を元にまとめてみました。


「出来るヘルプデスクの心得 七か条」


おしゃべりなヘルプデスクは死んでしまえ。


ヘルプデスクは「9.5聞いて0.5話す」位で丁度いいと考えています。お客さんは困って電話をしてきている訳です。めったにないピンチで感情も高ぶっています。とりあえず話したいだけ話していただきましょう。
途中で話を遮って「ではまず、こことここを確認してください」と言うのは簡単です。でもそれでは問題解決に繋がる情報を聞き漏らす恐れがあります。お客さんは話を遮られた事でヘルプデスクにマイナスのイメージを持つかもしれません。
話をうまく聞くだけでお客さんはヘルプデスクを信頼してくれます。最初に話をきちんと聞いておいた方がその後の確認作業やデータを提出して頂く作業が格段にスムーズにすすみます。
ミヒャエル・エンデの名著『モモ』の中で主人公の女の子モモは「とっても聞き上手」でした、だからこそモモは世界一のヘルプデスク(担当はMicrosoft
Money)になり、あんな豪華なお城に住めたわけです。そこんとこよろしく。



お客さんが技術的な事を知らないのは当たり前!


ヘルプデスクの仕事をするうえで「こんな事知らないんですか?」的物言いはご法度です。お客さんの立場からすると分からない事があるからヘルプデスクに電話しているのですしね。)
技術に対して前向きで貪欲な人間(エンジニアとしては優秀)に限ってそういった態度をとりがちなのは残念なことです。



自分の技術を悪用しない。


上の話とちょっと繋がるのですが、ヘルプデスクは自分たちに都合の悪い事に関して説明をする機会が多々あります。
「これはバグじゃないんですか?」
「いいえ、その点につきましたは弊社製品に含まれる一部のモジュールで使用されているDLLファイルのバージョンがお客様がお使いのDLLの共存できないのが原因でして。。。」
・・・すいません。うまい例が思い浮かびませんでした。
とにかく、都合の悪いときにカタカナを連発したり、難しい言葉を使って煙に巻いちゃダメという事が言いたかったのです。技術に疎いお客さんはあなたの言葉をほとんど理解できませんが、「よく分からない言葉で誤魔化された」という点だけははっきり認識します。



「相性」という言葉を口にするな!


これはサポートを受ける側の方に申し上げたい。あなたが困ってどこかのヘルプデスクに電話をしたとします。電話にでた人の口から「相性」という単語が出てきたら担当を別の人に換えてもらいましょう。コンピュータの世界に相性はありません。「相性」という言葉を使うヘルプデスクは99%役立たずです。



用語にこだわらない、技術的な正しさにこだわらない。


例えばお客さんが液晶モニターの事を「テレビ」といったらその液晶モニターは次の瞬間から「テレビ」です。
「テレビの左下隅にある”スタート”と書いてあるボタンをクリックしてください。」と続けるのが出来るヘルプデスクです。
出来るエンジニアは親切にも『テレビとモニターの違いについて』一席ぶったりするのかもしれませんが、それははたしてお客さんの必要としている情報でしょうか?



お客さんの立場で考える。


ありきたりで申し訳ないのですが、結局これにつきると思います。あなたに電話をしてくるという事はお客さんは「何かを求めている」わけです。その「何か」を探してお客さんに提供する事それだけに集中しましょう。決して「お客様は神様です。なんでも絶対服従しなさい」と言っている訳ではありません。お客さんが間違った方向に進もうとしていたらそれを方向修正するのもヘルプデスクの仕事です。



世の中にはアホがいる事を肝に銘じる。


世界は広いです。とてつもなく広いです。とんでもない馬鹿やキティガイがいっぱいいます。
あなたが全知全能のヘルプデスクだったとしても、どうしようもないお客が1000分の1くらいの確立で現れます。お客さんは大切ですがそんな輩の相手をする必要がありません。そんなときは全てを聞き流しましょう。数分に1度、ヨン様のようなうそ臭さで「えーもうお客様のおっしゃる通りで〜」くらいは言っておけばノープロブレムです。(ヨン様ファンの方はお気を悪くなさらずに)
全てのお客さんに対して完璧な対応ができるはずがないという事だけ頭の片隅においていただければ、日々の仕事もちょっと肩の力を抜けるのではないでしょうか?

ちょっと言葉遣いがよろしくないのは自覚しておりますが、内容は比較的真っ当だと自負しております。
あぁもうこんな時間。


余談:
その後予定通り新しいPCを購入し、現在データの移植作業中です。新しいPCは富士通の最新のノート"FMV
BIBLO NX70J/T"。
今そのパソコンでこれを書いていますが、新しいパソコンは気持ちがいいですね。17インチの液晶は広大です。ドラクエのCMじゃないですが「見渡す限りの世界が・・・」って感じです。

せっかくなので明日は蕎麦でも食べて、車で1時間ほどの場所に入院してる友人を見舞って帰ろうと思います。

Dec 3, 2004

SQL Server + 特定キャッシュ コントローラ + 高負荷 = 整合性エラー

sanonosa システム管理コラム集というブログに遭遇しました。大規模サイトでの様々な運用ノウハウが掲載されてます。
こういったノウハウは「師匠から弟子への一子相伝」もしくは「ベンダーのコンサルを頼む」しか手に入れるすべが無かったと思うんですが。
それをブログに書いちゃいますか?太っ腹。とりあえず週末ゆっくり読もうと思いました。
そして今後の更新を非常に楽しみにしとります。
そのブログの中の記事のひとつ【ストレージ】パフォーマンスを上げるキャッシュ容量の考え方を読んでいてディスクのキャッシュで思い出したことを一点。
SQL Server + 特定キャッシュ コントローラ + 高負荷
以上3つの条件がそろった環境下でデータの整合性エラーが発生する可能性があります。
詳細は[PRB] 報告されない入出力の問題を検出するために追加された新しい SQL Server 診断機能を参照ください。
問題は特定のキャッシュコントローラがどこの会社のどの機種か?というお話なんですが、うちで使っていたhp MSAシリーズなどはばっちりこの現象に当てはまりました。他にもメジャーな機種がこの影響を受けるという話を聞きました。

ちなみにMSAがこの問題を受けるという情報のソースはこちら↓
ftp://ftp.compaq.com/pub/products/storageworks/techdoc/msa1000/MSA10004.32_ReleaseNotes.pdf
整合性のエラーがちょくちょく出て、そのたびに『DBCC CHECKDB(hogehoge,REPAIR_FAST)』したり『インデックス作り直している』というDBAの方は一度RAIDコントローラのベンダーに確認したほうが良いかも。
不運にもお使いのキャッシュコントローラが影響を受けるものだった場合、対策は
1、キャッシュコントローラのファームをバージョンアップする
2、キャッシュを切ってライトスルーで使う
のどちらかになります。
余談:
私がSQL Server触りだしたのはここ1・2年のこと。それ以前からDBを触っていたベテラン管理者の中には「SQL Serverを使うマシンではライトキャッシュはトラブルの元。オフにしろ」と言う方もいらっしゃいます。
[SQL]INF: SQL Server とディスク コントローラのキャッシュ等を見る限り、MSもキャッシュ自体の使用には肯定的な姿勢ですので問題ないと思うのですが・・・。
実際にキャッシュが原因でDBを数時間オフラインにするメンテをしなくてはならなくなると、心情的にキャッシュを切ってライトスルーで使いたくなります。パフォーマンスの低下が激しそうですが。。。